犬神さんと猫山さん 第2話
テレビアニメ「犬神さんと猫山さん」、第2話「牛若さんと杜松さん」です。
ここでは新キャラの杜松美希音と牛若雪路が登場しています。犬神八千代が今のクラスになってからしばらくたつのではと思うのですが、彼女は今になって後ろの席の美希音の存在に気づいています。彼女はかわいらしい女の子が大好きそうに見えますけれど、美希音よりも隣のクラスの鈴に目が行ったのは、恋愛対象として考えるなら断然鈴だから、なのかもです。
八千代が美希音を気に入った理由は、はんぱじゃないシンパシーを感じたから、と言えそうです。言葉の表現の仕方やものの考え方などから、「仲良くなれそう」な気持ちは「確信」へと変わっていったようです。
その事情を知らない猫山鈴は、八千代が無邪気に美希音にじゃれつくのを見て、完全にジェラっちゃってますね。何とか八千代を取り戻したくて訴えかけていますが、その必死さは八千代にはとてもかわいらしく見えているようで、八千代はついまた猫かわいがりをしちゃいます。
もし仮に、八千代が、鈴と出会う前に美希音と会っていたら(確率的にはそちらの方が高そうです)、この関係は変わっていたでしょうか。鈴と美希音に対する八千代からの扱いはそっくり入れ替わったりしていたでしょうか。
たぶんそうはなっていないのでしょうね。鈴が「猫」で美希音が「ネズミ」だから猫派の八千代には鈴一択、というのはちょっとおいておくとしても、八千代と美希音がお互いに感じているのは仲間意識(チーズ一つでいろいろ妄想できちゃうほどの)であって、八千代が鈴に感じている愛情とはやはり別物なのでしょう。
とはいっても、鈴的には、八千代が何かにつけて美希音にべたべたしたり、何だか2人で通じ合っているっぽいのを見ると、つい取り乱してしまうようです。そのたびに彼女は美希音を鋭い眼光でにらんでいます。でもこういうシチュエーションって、八千代と鈴の恋愛関係を加速させるにはちょうど良さそうですね。原作コミックの方では彼女達の関係は進展しつつあるみたいですし、アニメ版でも早めにそういう方向に行ってもらいたい所です。
さて美希音に誘われて、八千代と鈴は生物部(生徒会からは「あらいぶ」と呼ばれています)の部活を見学に行きます。そこにいたのは、雪路でした。彼女は八千代達の先輩であり、また美希音の「嫁」でもあるそうです。気がつけば、鈴も美希音も「大きいのんびり屋さん」に惹かれちゃうという同じ性質を持っているようで、思わず2人で「同盟」を組んでいます。これで鈴が美希音に嫉妬しなくても済むようになる、かどうかは、まだ何とも言えないでしょうか。
ところで雪路初登場の場面がちょっと笑えます。雪路は何もない所で転ぶというドジっ娘ぶりを発揮していますが、倒れた次の瞬間、ちゃっかり美希音を下に組み敷いているんですよね。確か美希音は離れた場所で八千代と鈴の間に立っていたはずなのに、これが当たり前みたいに美希音がぴっちりと雪路の下に収まっていて。しかも唇と唇が重なっていたような? その後雪路が何の言い訳も説明もしないで話題を進めるのが面白いです。
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