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2014年4月27日 (日)

コミック百合姫2014年3月号

 発行一迅社コミック百合姫の2014年3月号を見てみました。

 表紙イラストは武梨えりさんが担当されています。この号は1月後半の発売ですから、時期的にやはりバレンタイン、ですね。教室の中、窓際に、ブレザーの制服を着た2人の女の子が立っています。手前にいる、髪を結わえている子はマユという名前らしいですね。奥にいる、髪の両サイドを編み込んだ子と体を向き合わせていますが、相手に見えないように後ろに何かを隠しています。
 それは、、、チョコレート! 水玉模様の入った赤いハート型のケースには、かわいらしくリボンがかけられています。マユのもじもじした仕草、真っ赤に染まった頬などから考えると、これはどう見ても友チョコ、じゃないですよね。

 その後がどうなったのか、という続きは、表紙をめくった所に描かれています。意を決したのでしょうか、マユは相手にチョコを差し出しています。目をぎゅっと閉じ口を大きく開けてほとんど叫んでいるような様子から、彼女は相当思い切って告白しているのではないでしょうか。
  気になるのは相手の反応ですが、この2枚目のイラストでは位置関係が変わっているため相手の子の表情は見えません。けれど、背中に隠しているものはばっちり見えています。彼女の手には、「TO MAYU♡」と書かれたピンクの箱があるのでした(この子が右手を後ろにもっていってるのは表紙画像が紹介された時から気になっていたんですけど、やっぱりプレゼントを持っていたんですね)。この後彼女達は、無事に気持ちを通じ合わせる事ができたのではないかなと思えます。
(ところでこの2人のキャラ付けも印象的な感じです。マユはあまり目つきが良くなくて不良っぽい(もしくは周りから勝手にそう思われて怖がられているだけ、とか)雰囲気で、相手の子はきりっとした美人で真面目な優等生、みたいなイメージです。他の生徒達は、あの2人が仲良くなれるはずがない、と決めつけられて いるかもしれませんが、本人達は外見なんて関係なく、お互いの本当の姿を知り、愛し合えるのではないでしょうか。)

 では掲載作品を部分的にご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・犬神さんと猫山さん 25ふす、26くす(くずしろ)
 新キャラの生徒会長、虎生真梨(とらおまり)と副会長、龍崎乙姫(りゅうざきおとめ)が登場しています。いきなり八千代達のいる生物部(あらい部)に乗り込んできて「廃部にする」と宣言するのですが、詳しく話し合ってみると、別にそこまで生物部を目の敵にしているわけでもなさそうです。、、、となるとこの後真梨達と八千代達が絡んでくるエピソードはあまりなさそう? (真梨と乙姫は八千代や鈴とは学年も別ですし。)実際後半は真梨と乙姫をフィーチャーした展開になっています。
 それはそれとしても、、、2人が部屋にいる時に、ふと何か色っぽい流れになっているような。そのエピソードの前と後で服装が替わっているのも、何かあったっていう意味なのかも。

・ガトー・ド・フェレノワール(黒霧操)
 美鈴は、チョコ好きでパティシエを目指しているチェリーが大好きで、バレンタインにはチョコをあげて告白できたら、とも思っているようです。でもチェリーの腕前を知っているだけに、ちょっと気後れしています。いえ、本当は、告白してオーケーしてもらえなかったらどうしよう、という不安が、形を変えて表れているのかもです。
 そこで活躍するのが、美鈴の妹の鈴花なのですね。彼女は自分から進んで憎まれ役を買って出ているようです。姉に積極的にアドバイスもしていますけれど、最初あまり伝わっていない感じなのは、美鈴がチェリーの事でいっぱいいっぱいだったから、なのでしょう。それでもあれこれ美鈴の後押しをする鈴花は、姉が大好きなんでしょうね。(頭のリボンが姉と色違いでおそろいなのも、彼女が姉を慕っているからなのかも。)

・世界は百合で満ちている。(源久也)
 あきは、修子と女性同士でおつきあい中&同棲中。いっそ結婚できたらどんなに素敵だろう、と思っていたら、国会で「百合婚法案」が可決され、世の中では至る所で女性同士が結婚し一大ブームが到来します。あきにとっては願ってもない状況になったはずですが、という流れが描かれていきます。
 「百合婚」が普通になっている世界というのも素敵ですね。女子アナとお天気お姉さん、アイドルグループのセンターとチームリーダー、大女優と女性マネージャーなどなど、女性同士の結婚を、本人達も周りもオープンに受け入れて祝福している様子なのも良い雰囲気です。あきは「ただのブームになっている」と感じているみたいですが、彼女達だってちゃんと真面目に考えた上で、もしくは愛情がとっても高まったから、女性同士で結婚しようと思ったのでは、という気がします。
(ところで作中で百合婚情報誌「ユリシィ」の首都圏版というのが出てきます。これって、本誌2013年7月号の巻中カラー企画にもなっていたもの、ですよね。こういう形で作品に取り上げられているのは面白いかもです。
 それと、作品のタイトルの「世界は百合で満ちている。」は、4月からアニメ版の放送も始まっているあの作品に出てくるキーワード「世界は□□に満ちている」に近いような。あちらの作品でも、世界が百合で満ちるようになると良いですね。)

・ゆるゆり(なもり)
80.涙の家具調炬燵の巻
81.劇場版・恋のクラゲンジャー
 前半のエピソードでは、あかりと京子がメインになっています。あかり達の住んでいる地域はやはり寒いのでしょうか、ごらく部の部室にあるこたつがうまく使えず苦労しているようです。そこからふと彼女達が小さい頃の思い出が描かれています。確かにあの頃のあかりはりりしかったですね。京子も結衣も昔と今とでは雰囲気が変わっていますけれど、いつ頃、どういうきっかけでそうなったのかは気になります。3人一度に変わったわけでもないでしょうし、その辺りのストーリーとかがこれから語られる可能性はあるでしょうか?
 後半では、映画にまつわる京子と綾乃のエピソードが描かれています。恥ずかしがり屋の綾乃はなかなか京子を誘えませんでしたが、結果的には嬉しい気持ちになれたのではないでしょうか。そういえば「ぶよぶよ戦隊クラゲンジャー」って、隊員が2人でどちらも女性、なのかな? 京子的には「魔女っ娘ミラクるん」が一押しなのかと思っていたのですけれど、、、「ミラクるん」はちなつと見るもの、と決めていたりするでしょうか。
(それと本編とは関係ないのですけど、本誌表紙の「百合姫」のロゴの後ろに描かれているプレゼントの箱につけられたリボンのデザインが、京子の頭のリボンに見えてしまって、、、。まあ、気のせいですね。)

・月と世界とエトワール(高上優里子)
op 6.5 アーリーサマーティータイム
op 8.5 ひみつのライブラリ
 サブタイトルに「.5」とあるように、2つのエピソードはどちらもサイドストーリーのテイストですね。前半では、よぞらと世界が、海百合と永遠から「アーリーサマーティーパーティー」に招待されています。世界は警戒していましたけれど、よぞらは海百合達を信じようとします。この「パーティ」のような穏やかな時間を、よぞらも、それに海百合も、本当は求めているのかもしれません。
 後半では、ねねが何やら暗躍? いえ、これは彼女の密やかな趣味なのでしょう。こういう、学生達の秘密の活動みたいなものも面白いですね。
 ねねは、学院で最初によぞらと友達になりました。また彼女は作曲科の生徒でもありますので、よぞらとエンゲージする資格も持っていたんですよね。でもそうしなかったのは、2人で「ル・クプル」になるよりも、「エトワール」として羽ばたいていくよぞらをすぐそばで応援していたい、と思う気持ちの方が強かったからなのかもしれません。

・オールナイトワンナイト(大沢やよい)
 美和は専門学校の頃からつきあいのある智子の漫画の原稿を手伝っています。が、応募予定の新人賞の締め切りは明日。追い詰められているせいもあるのでしょうか、智子は、美和がいつの間にか入賞して担当付きになっていた事を持ち出して彼女に強く当たり始めてしまいます。
 自分の経験を漫画のネタにするのは割とある事だったりする? 美和が勢いに任せる最後の3ページぐらいの展開が面白いですね。智子も、相手の気持ちがどれぐらい本気なのか、確かめようとしているのでは、と思えます。

・「百合姫」レビューリストレビューセンター

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