咲-Saki- 全国編 第１２話

　テレビアニメ「咲-Saki- 全国編」、第１２局「真実」です。

　大将戦になっても混戦が続き、４校の点数にはあまり大きな差ができていません。勝ち抜けるために、対戦相手の能力を見極めながら選手達はじっくり打っていましたが、途中で一気に空気が変わっています。
　きっかけになったのは、咲の打ち筋でした。咲に触発されたように、他の選手達も積極的に攻め始めます。誰よりも早く、少しでも高い点であがって残りの局を制すれば先に進める。４人全員がたたみかけるように打ち込んでいますね。

　その結果は、、、。受け取り方はそれぞれのようです。
　永水女子は、割と淡々としている感じでしょうか。彼女達にとっての麻雀は、本家と分家が交流するための手段であったり、本家の小蒔が神様を下ろした時にうまく対応できるようにするための訓練の一つであったりするようです。なので大会で麻雀を続ける事には、（強い相手と対戦して自分の腕を上げられるという利点はありますが、）あまりこだわっていないのかもです。小蒔と初美は個人戦にも参加するそうですから、腕試しはそこでもできるのでしょう。

　宮守女子は、皆で麻雀で「遊び続ける」事ができないのをとても寂しがっています。特に豊音は、ピュアな彼女らしく、自分の気持ちを隠さずに子供のように泣き叫んでいます。彼女達の誰かが個人戦に参加するのかどうかはわかりませんけれど、やっぱり５人一緒じゃないと意味がない、と思っているのでしょうね。
　監督のトシは、豊音に能力をセーブするように指示していたほどで、本気で決勝まで行くつもりだったようです。選手達も同じ気持ちだった事でしょう。その結果がどうだったとしても、喜ぶのも悲しむのも５人でできるというのは、実際には彼女達にとって素晴らしい経験なのでは、と思えます。

　その後、永水と宮守の間には、ちょっとしたきっかけから交流が始まっています。同じ年頃で同じ趣味を持つ女の子同士ですから、話題も合うのでしょう。
　結局皆で泳ぎに行こう、という事になったようです。でも話数的に、アニメでそのエピソードは描かれなさそう、、、と思ったら、うまい具合に(?)小蒔が夢を見たため、何とか水着枠を回収できた？
　豊音は遠野の郷の神々に触れ、小蒔は依代として神様を下ろしています。この２人は、流儀はかなり違いますが、似通っている部分もあるのでしょう。彼女達のふれあいが、何か新しい力を呼び覚ましたりするかもしれません。

　姫松では、次に備えて早速監督が特訓の準備をしています。恭子は、大将戦の対局中に、能力のない「凡人」の自分が他の３人から見下されていたのではないかと考えたらしく（実際は誰もそうは思っていないのですけれど）、腕を上げるためにここからかなり努力をしていくのではないでしょうか。さらに、姫松の側では、咲の特性について気づき始めているようです。咲自身も姫松は手強いと考えていますし、次に対局する時は激しい戦いが繰り広げられる可能性がありそうです。

　清澄では、控え室に戻ってきた咲が、何もない所で転ぶというドジっ娘属性をいきなり全開させてます。それに帰ってくるまでにまた道に迷ったようで、すっかり普段の彼女に戻ってますね。彼女のこういう姿を見ると、メンバーも安心するのかも。
　大将戦では乱戦を制した咲ですが、本人によればそこまでの結果を出すのが大変だったようです。思わず小さい頃の打ち筋が出てしまったらしいですね。
　この打ち方は、実は県予選の個人戦の時にも少しだけ表れていました。個人戦で、咲が久を上位に入れようとしていた時です。これは一時的なものだったのですが、さすがに対戦相手の学校は見逃していないでしょう。これが後で問題になってくる場合もありそうです。（久はこの状況を「やっかい」だと考えています。それは、、、咲が靴下を脱ぐのを忘れるかもしれないから、なんて？）まあともかく次に向けていろいろ対策を考える必要はあるのでしょう。

　さて百合的には、、、ここでもあまりない感じでしょうか。さすがに２回戦辺りでは、勝ったとしても和が咲を愛情いっぱいにハグ、みたいな場面はないっぽいです。
　一緒に戦える、次に進めるというのは、咲にも和にもとても嬉しい事でしょう。できれば最後まで勝ち進み、その後もずっと寄り添えって生きていける権利を、彼女達には手に入れてもらいたいものです。

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