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2014年1月16日 (木)

桜Trick 第1話

 テレビ放送が始まったアニメ「桜Trick」を見てみました。第1話は2本立てで、サブタイトルは「Trick1-A 桜色のはじまり」、「Trick1-B 焼きそばとベランダと女の子」です。

 仲良しの高山春香と園田優は、一緒に美里西高校に進学します。希望通り同じクラスになれて、また楽しい学校生活を送れる、と春香は喜んびました。が、実際に教室に来てみると、席は離ればなれ、それに人気者の優はすぐに新しい友達に囲まれてしまいます。
 明るくてかわいらしい優にたくさん友達ができるのは、春香も前もって予想できていたでしょう。けれど、自分だけのものだと思っていた「特等席」まで横取りされてしまい、どうしても我慢できなくなったようです。
(この場面で、春香が「特等席」と言いかけて「と、、、」と口に出すのもポイントかもですね。他の子達は「トリップ」、「とんづら」、「逃亡」みたいに予想していました。この「と」が、最終的には作品のタイトルにある「Trick」につながっていくのでは、なんて思ってしまいます。)

 空き教室に逃げ込んだ春香を、優が追いかけてきます。そこで彼女達は、お互いが他の誰とも違う特別な関係だという事を証明するために、、、キスを。

 ここからの場面が良いですね。放送前にはキスシーンがどこまで描かれるのか気にしていたのですけれど、全く取り越し苦労(?)でした。
 春香と優が、最初はそっと唇を重ね、探るようにふれあいを深め、やがて行為を止められなくなっていく様子が細やかに描かれています。アニメの動きに声も重なって、印象的な場面になっています。

 春香が口走った言葉を優が受ける形で、このキスは始まりました。嫌だったらすぐにやめてもかまわないのに、彼女達は息が持たなくなるほど続けています。この間2人が考えているのも、いつやめるかとかではなく、声を出す出さないという事だったりします。この「はじまり」から既に、彼女達はキスに魅了されているのですね。それぐらい、春香と優の体の相性は良いのかもしれません。

 ちょっと考えなければならないのは、2人がお互いを、例えば恋人として意識しているかどうかという所なのかなと思えます。お互いを仲良しの友達と思っている状態でこんなに深いキスにおぼれていくと、気持ちと体にずれが出てきてしまうかも。それが切ない結果にならないように、お互いをきちんと見つめ合って愛情を確認していってもらいたいものです。
 まあとにかくラブラブでいちゃつきまくっていってほしいですね。自分達の間にあるのが女の子同士の恋愛感情だという事を、春香も優も受け入れる事はできるような気がします。

 といった感じでなかなか良い雰囲気です。テレビアニメでこれだけキスを丁寧に描く作品ってなかなかないように思います。百合そのものとは別に、そういう部分もこの作品の特徴になっているかもです。
 また、原作コミックでは1話に1回はキスシーンが出てきますけれど、アニメ版では2本立てになっている事もあって1話に2回以上は出てくる可能性が。それにオープニングやエンディングの映像でも女の子達がくちづけを交わしていて、ラブな雰囲気があふれてますね。

 ストーリー的には、原作の4コマのエピソードがうまくつなげられていて流れるように物語を追えるのが素敵です。その中で、例えば入学式の前の日の電話で何度も「ご飯粒」のネタ振りをしておいて、期待通りにボケをかます、みたいな演出が面白いです。後半の「焼きそば」も、「『カップ』コール」が笑えますね。
 「よろしくハロりん」は、原作では春香のぎこちない表情が面白い感じでした。アニメ版ではそれほどでもない、かな? でもこれから友達づきあいが広がっていくと、こういうネタの楽しさも増えていくでしょうね。

 次回予告の雰囲気だと、次はしずくとコトネの関係も描かれていくようです。彼女達の「ちゅっちゅ」も描かれていくでしょうか。

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