ドキドキ! プリキュア 第49話
テレビアニメ「ドキドキ! プリキュア」第49話「あなたに届け! マイスイートハート!」です。
マナ達は何とかキングジコチューを倒し、トランプ王国の王様を救い出す事もできました。これで世界は平和になる、と思われたのですが、残っていたキングジコチューのかけらがベールを取り込み、復活してしまいます。
名前はプロトジコチュー。遠い昔から存在する、すべてのジコチューの始祖とも言える存在です。
マナ達はひるまず立ち向かっていきますが、相手の強さはこれまでとは比べものになりません。ついにはキュアハートのプシュケーが引き抜かれ、ジコチューに染められてしまいます。
ハートが倒され、希望の光がかき消されてしまったかに見えました。が、その瞬間、不思議な出来事が起きるのですね。
この場面では、ハートだけに力が働き、ハートだけが「パルテノンモード」に変身しています。ではピンチから脱出する事ができたのは彼女本人だけの力だったのかというと、決してそうではないですよね。
ジコチューを退けたいと願う世界中の人々、マナがハートだと知った上で応援する大貝町の人達、そして、六花、ありす、真琴、亜久里、レジーナ。一つに重
なった皆の気持ちが、「キュアハートのもとへ」送り出されたから、ここまでする事ができたのでしょう。マナは自分の体でそれを感じたと思いますので、その
愛をかみしめて六花達とのふれあいを大切にしてもらいたいですね。
戦いの後、トランプ王国や人間界を覆っていた闇は取り除かれ、荒れ果てた世界が次々と元通りによみがえっていきます。倒された「四葉タワー」も、切り裂かれたビル群も、踏みつぶされた家々も。
けれど、元に戻らなかったものが二つ、ありました。一つは、キングジコチューが人間界に攻め入る時に、トランプ王国との間に開けた次元の裂け目です。ここはその後、二つの世界を結ぶ架け橋となり、人々が自由に行き来して、文化の交流が盛んになりました。
もう一つ、戻らなかったのは、アンジュ王女です。彼女は、ジコチューに染められそうになった自分のプシュケーを自分の手でえぐり出し、二つに割っ
てしまいました。そこから亜久里とレジーナが生まれ、また王女の体はアイちゃんの卵へと変化します。彼女達はそれぞれの場所で育ち、自我を持ちました。ジ
コチューに直接手を下されたのではなく、王女自身が自分をこうしてしまったのなら、彼女が元に戻る事はもうできないのでしょう。
王女はそれを覚悟の上で手を下したのだと思われます。でも、キュアソード、真琴は、それを受け入れられませんでした。
ジコチューに王国が支配された時、王女とソードは人間界に一時的に身を寄せるため、次元の境へと飛び込みました、手に手を取って。途中、追っ手を迎え撃つために王女はソードと別行動をとります。が、そこから彼女達は、二度と再び会う事はできなかったのですね。
人々が闇から解放され、世界中が笑顔に包まれていても、そこに王女はいない。最後に触れたあの手のぬくもりをもう一度感じる事はできない。王女をとても慕っている真琴には、この事実はとてもつらいものなのでは、と思えます。
悲しみに暮れる真琴を暖かく包んだのは、王女の最後のメッセージと、それにマナ達の存在だったようですね。自分を愛してくれる人がこんなにもい る、と思えた事で、真琴は、顔を上げ前へ進もうとする気持ちを取り戻せたのかもです。それにこの世界には、王女が生きた証として、亜久里、レジーナ、アイ ちゃんがいます。真琴が王女を思う限り、彼女と王女を結ぶ絆も存在し続けるのでしょう。
王女が消えた後、真琴はアイちゃんを抱きしめて「大好き!」と言っています。たぶんこの言葉は、真琴がずっと言いたくて、でもついに言えなかった、王女への告白だったのではないでしょうか。
といった感じで、真琴にとっては少し切ない事になってしまいました。でも彼女は、王女の願いを胸に、皆に笑顔をもたらすため、歌姫としてこれからも世界中を飛び回るようです。それが彼女自身の喜びにもつながるのでしょう。
さてそうなると、大貝第一中学に残るのは、マナと六花の2人だけ。これでまた小さい頃と同じように、彼女達は2人仲むつまじく暮らしていく、のかなと思ったら、レジーナもこの学校に入ったみたいです。
レジーナは、人間界には住む家がないでしょうから(あのボーリング場をすみかにするわけにも行かないでしょう)、この分だとマナの家に居候してるかも?
六花にとってはまたちょっと悩ましい日々になるでしょうか。でもまあ、いくらレジーナがマナに抱きついても、「マナの奥さん」の地位を譲るつもりはない
のかもです。
他には、ありすと麗奈が同じ自動車で通学している様子が描かれています。同じ制服を着ていますので、ライバルと言うよりは、とても親しいご学友と してこれから気兼ねなく仲を深めていくのでしょう。また亜久里は、必要以上に人を避けるのをやめたようです。もともと成績優秀、スポーツ万能で、気品があ り美しく、とても優しい人柄の彼女ですから、すぐにクラスの皆と仲良くなれたみたいです。当然、一番親しい女の子として、エルは亜久里の隣というポジショ ンを確保できていますね。
この作品では、仲良しで同級生のお隣さん、小さい頃よく遊んだ幼なじみ、憧れのアイドルなど、女の子同士の親しい関係がたくさん描かれています
(若干「マナハーレム」気味な所もありますけれど)。その関係を表すせりふにも、「奥さん」とか「私のもの」など距離の近さを感じさせるものが多いです。
さらに、マナから六花へ、また六花からマナへは、「愛してるよ」というストレートな言葉が使われています。
そういう彼女達の気持ちのつながりが、物語の大きな軸になっているのが素敵ですね。この先も、彼女達は胸を「きゅんきゅん」させながら、愛の言葉をやりとりしていくのでしょう。
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