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2014年1月15日 (水)

ドキドキ! プリキュア 第47話

 テレビアニメ「ドキドキ! プリキュア」第47話「キュアハートの決意!まもりたい約束」です。

 キュアハート達の努力もむなしく、キングジコチューが復活、しかも人間界に出現し、攻略を始めます。ここからは、5人のプリキュアが力を合わせ、ジコチューの侵略を食い止めるために総力戦を繰り広げるストーリーが描かれていくばかり、、、かと思ったら、マナとレジーナの愛があふれてますね。第44話に続いて良い雰囲気になっています。
(前の記事にも書きましたように、この「プリキュア」シリーズでは、大詰めに近づくとバトルが主体になり、親愛の気持ちや愛しさの表れが描かれる場面が少なくなって
しまう傾向がある気がしていました。けれど本作では女の子同士が愛の言葉を交わす場面がけっこう出てきています。作品としては第49話までの放送となりますけれど、そこでも女の子達の愛情がたくさん描かれていると良いですね。)

 キングジコチューを前に、愛の力を訴えるキュアハート(=マナ)。そばにいたレジーナは、父親であるキングジコチューに向かって叫びます、「マナが好きなの!」と。何度も。
 、、、何というかもう、親に結婚を許してもらおうとしている女の子、という感じですよね(「これっていけない事?」という問いかけをする辺りも)。マナとレジーナが強く手をつないでいるのも、百合な雰囲気を高めています。
 敵同士とも言える彼女達を今結んでいるのは、愛しかありません。でもそれが一番大切で、すべての始まりなんだと、彼女達は言いたいのでしょう。

 この話数では、彼女達の気持ちはまだキングジコチューには届いていないようです。でもいつか、ちゃんと聞き入れてもらって、2人の仲を認めてもらえるのを期待したいですね。

 この場面では、2人の必死な姿を見て、ありす、真琴、六花、亜久里がそれぞれの気持ちを打ち明けています。昔はアンジュ王女を探し出す事ばかり考えていたという真琴。今は、もしかしたらもう王女には会えないかもしれないと感じているかもしれませんが、それでも王女への愛は変わらないのでしょう。
 六花は、第44話で、自分がマナを愛している事をはっきり自覚しました。そのマナは今はレジーナを取り戻すために彼女の方ばかり見ています。愛する人が愛している人にも愛を、と言う六花の表情は少し悲しげでもあります。が、マナが誰かに「きゅんきゅん」しちゃうのは、今に始まった事ではありません。そんなマナと、彼女の愛の対象をそっくり全部愛する事で、マナと六花は初めて同じ立場に立ち、愛し合う事ができるのかもですね。

 といった感じで、マナやレジーナ達の素敵なエピソードが描かれています。また、他の人達も、愛の力を胸に戦っていますね。キングジコチューのもくろみでは、人々に大きな恐怖を一つ与えれば、誰もが自分だけ生き延びようとして自己中心的な気持ちがふくれあがり、やがて皆ジコチューになってしまうのだそうです。まるでドミノ倒しのように恐怖が恐怖を生んで、すぐに世界はジコチューだらけになるというのです、トランプ王国のように。

 ところが、この人間界ではそう簡単にはいきません。プリキュア達に救われた事のある人々は、困っている人達に積極的に手を差し伸べています。それを見て、ジコチューに侵されそうになった人々も思い直しているんですよね。少しだけだった愛が膨らんで広がり、恐怖やジコチューにも負けない力に育っていきます。
 その中には、ありすのライバルだった五星麗奈もいます。彼女は、四葉タワーに取り残された人々を助けるため、自分で大型ヘリを操縦して助けに来ました。
 また、亜久里の一番の友達になれた森本エルは、亜久里のおばあさんの手を引いて安全な場所に避難しようとしています。マナ達5人から始まった愛が、こんな風につながっていく様子は感動的ですね。彼女達の愛情が世界を救い、女の子達を結びつけていけると素晴らしいかもです。

・「ふたりはプリキュア」レビューリストレビューセンター

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