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2014年1月16日 (木)

咲-Saki- 全国編 第2話

 テレビアニメ「咲-Saki- 全国編」、第2局「応援」です。

 全国大会3日目、清澄高校の最初の試合が行われる日です。咲はちょっと眠そうですが、皆準備を整えて会場に向かいます。(それにしても、以前は咲に「はいてない」疑惑がありましたが、ここでは優希の疑惑のカットが。それどころか和の方は「着けてない」っぽい? 夏だから、なのでしょうか?)

 会場へ行くと、龍門渕と鶴賀のメンバーが挨拶をしてくれています。彼女達は大会には参加しませんが、清澄と、それから個人戦に参加する風越女子の美穂子を応援しに来たのですね。全国から麻雀の実力を持つ高校生達が集まってくる会場で、よく知っている人達の顔を見られるのは、咲達にとって心強いものではないでしょうか。
 またそれだけではありません。学生議会長の久の所に、副会長から「緊急案件」の連絡が入っています。送られてきた映像を再生してみると、そこには地元の人達がたくさん映っていました。清澄高校の全国大会出場を聞きつけて、応援しようという人達が集まっているのですね。
 清澄は今年が全国大会初出場、去年までは個人戦にさえエントリーもしていなかったのですが、今はこれだけ声援を送ってくれる人達がいる。それを実感した久は、自分が入学してから過ごしてきた2年と少しの時間を思い返し、感慨深くなっています。同時に、こんなに盛り上がっていると知ったら緊張しちゃうかもですけれど、そこは実際に試合が始まってみないとわからない所でしょう。

 そうして試合が始ま、、、るのかと思ったのですけれど、場面いきなり長野で行われた4校合同合宿の回想に? この合宿については第1期の第25話でも描かれていましたが、そこで取り上げられなかった出来事が、ここでは語られています。また次回予告の感じだと、次にもこの合宿でのエピソードが出てくるようですね。
(それにしても、前の記事にも書きましたように「全国編」って1クールっぽいのに、試合が始まる前にこんなにたくさん話数を使ってしまって、全国大会を描ききれるのかちょっと心配になってきたり。やはりこれは、第4期とかあったりするという事でしょうか?)

 合宿では、たくさんの女の子達が集まっているだけあっていろいろな事が起きていたみたいです。鶴賀の睦月と風越女子の星夏は、お互いが同じ趣味だとわかりました。(「プロ麻雀せんべい」のネタは、スピンオフコミックの「咲日和」にも取り上げられています。)また、お風呂の場面では人知れぬ競り合いがあったようで
(そういえば第1話でもお風呂でのエピソードがありました。もしかしたらこのシリーズでは毎回入浴シーンが出てくる?)。県大会決勝次鋒戦で、佳織のビギナーズラックに押さえ込まれたまこ、智紀、未春が、合宿で再挑戦し、撥・混一色じゃなく緑一色で負かされた後の様子も描かれています。手牌を同じ色で染めるのが好みのまことしてはちょっと悔しい気持ちもあるようですね。

 そして、麻雀の打ち手で気になる人が2人、浮かび上がってきています。1人は、透華。県大会で覚醒しかけていた「冷たい透華」が、ここでは本格的に目覚めています。咲や衣、藤田プロのいる卓で勝ち続けるという、信じられないほどの力を発揮しています。
 咲はカンが1回もできなかったそうです。自分の実力を出せなかった彼女は落ち込んでしまったのかな、と思ったら、何だかわくわくしている様子です。去年の全国大会では、この透華の力をかわし他の選手を飛ばして試合を終わらせた選手(臨海女子所属です)がいたと聞いて、咲は、そんな強い選手達が集まる大会に出られるのを喜んでいるのですね。(ところで、が覚醒するきっかけが何なのかがちょっと気になります。川面に映る光を見ている間に目つきが変わっていった感じです。衣は、合宿に強い選手が集まっているから、と考えているようですが、実際はどうなのでしょうか。
 透華の力のイメージも興味深いです。手の形をした水流が龍のように大きくうねって襲いかかっていましたが、「水」、「龍(龗)」というと、何だか千里山の清水谷竜華を思い出してしまいます(って近いのは名前だけですけど、、、)。それと、龍が象徴とされているのなら、「ドラゴンロード」こと阿知賀の玄と対戦したらどうなるのかとかも気になります。)

 さてもう1人は、夢乃マホですね。彼女は和と優希の出身中学、高遠原にいます。この合宿では、久が特別に彼女と裕子を呼んだのだそうです。
 憧れの和と久しぶりに同じ卓につき、優希からタコスをもらってかわいがられている彼女は、本当に普通の後輩という雰囲気です。でも彼女も、何か得体の知れない力を秘めているみたいです。(本作をフィーチャーした麻雀の解説本「ラブじゃん マホちゃんの必殺技完成!」で描かれている感じでは、初心者で、マスコットキャラ的な女の子という印象もあるのですけれど、実はそうではないのかもです。)この力が物語にどう関わってくるかは、次回第3話で描かれるっぽいです。

 後は、女の子同士の関係ですね。「冷たい透華」が目覚めるのを目の当たりにした一は、ちょっと切ない表情を浮かべています。その状態の透華の実力がとても高いとしても、一にはいつもの彼女の方がずっと素敵に思えているのでしょう。高飛車でわがままに見えるけれど、本当は恥ずかしがり屋で誰より仲間を大切にする。そんな透華を、専属メイドとしてずっと見続けてきた一は愛しく思っているのでしょうね。
(もう一つポイントなのは、変貌した透華を嫌がる一と純に、衣が同意していない事だったりします。自分のいる魑魅魍魎の側に、透華が来ようとしているのが、実はちょっと嬉しいのかもしれません。これは、体に同じ血が流れる彼女達2人の間でしかわかり合えない事なのかもです。)

 他には、美穂子と久が、ちょっと良い感じになっています。美穂子は合宿をする皆のために手早く差し入れのおにぎりやサンドイッチを作ってきます。が、誰よりも早く手を伸ばしたのは、久でした。
 料理のおいしさを素直な言葉で口にするだけでなく、美穂子の気が利く所を久はほめています。すぐ隣にいた美穂子は、みるみるうちに頬を真っ赤にしてますね。この表情は、単にほめられて喜んでいるだけにはとても見えません。
 美穂子の胸の中には、後輩達への優しさだけがあるのではなく、久という女の子への恋心も大きいのではないでしょうか。その後彼女達がどうなったかについては、第1話で買い出しをしているカットでの距離の近さが物語っている気がします。

 咲と和については、本編中ではそれほど接近していない感じでもあります。けれどオープニング主題歌と一緒に流れる映像では、強く抱き合ったりもしていますね。全国大会で何が起きようとも、彼女達には愛のあふれる絆を持ち続けてもらいたいです。

・「咲-Saki-」レビューリストレビューセンター

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