咲-Saki- 全国編 第3話
テレビアニメ「咲-Saki- 全国編」、第3局「始動」です。
最初の場面では、和の思い出、高遠原中学にいた頃の出来事が描かれています。親の都合で転校が多かった和は、奈良で友達になった穏乃や憧、玄とも 離れてしまいました。どうせ一緒にいられなくなるのなら、最初から友達なんて作らなければ、、、という思いがあったのでしょうか、彼女はネット麻雀に没頭 するようになります。
ですが、そこで新しい出会いがあるのですよね。優希と話したのは本当に偶然からでした。
もし和の中で、友達を作らないという気持ちが本物だったなら、優希との関係はその会話だけで終わっていたでしょう。でもそうはなりませんでした。和だって、友達と楽しく日々を過ごすのがやはり大好きなんですよね。
やがて高遠原の麻雀部に入った和は、煌(その後彼女は福岡の新道寺に進学します)や裕子とも出会います。さらに、まだ小学生だったマホとも知り合いになります。こうして和の中学生時代は、素晴らしい友達と麻雀の楽しさで彩られていく事になります。
その回想場面があった後、前半は、第2話から続いて長野での4校合同合宿の時のエピソードになります。合宿にマホと裕子が姿を見せています。
なぜ2人が呼ばれたのか、という点では、久の思惑があったようですね。去年の中学生大会の牌譜を見ていた彼女は、マホの特徴に気づいたらしいです。マホ
の打ち筋は、まこの記憶の参考になり、同時に咲の気持ちを引き締めさせる効果もある。久は清澄の強化を狙っていたのでした。
でもそのためにマホをだしに使うつもりだったわけではないはず。マホにとっては、憧れの和先輩や優希にもう一度直接会えるチャンスにもなりましたし、上級生の強い選手達と対戦して、世界の広さを実感し、彼女の腕前も着実に上がったのではないでしょうか。
ところでこれからマホがどんな風に成長していくのか気になりますね。「スーパーマホっち」をはじめとした彼女の能力がこのまま高まっていったらかなりの打ち手になるのではとも思えます。
そういう未来の姿も見てみたい所ですけれど、でもそうなると作品の時間軸がもっと進んでいく必要がありそうです。そういう予定はある、のかな?
久と藤田プロ(久は「靖子」なんて名前を呼び捨てにしてましたけれど)が話していた様子では、夏の全国大会の後も、高校生達が麻雀で活躍する場は幾つもあるっぽいです。3年生の久にもまだまだチャンスはあります。そこで新しく生まれる物語も見られると面白いかもです。
合宿で、久は、各校のキャプテン達に声をかけています。その4人で麻雀を打つ事で、彼女は自分のパワーアップをしようとしていたみたいです。
鶴賀のゆみ、風越の美穂子が参加しますが、龍門渕については透華ではなく衣が相手になります。久としては「冷たい透華」と対戦してみたかったようです
が、声をかけた時にはいつもの彼女に戻っていたのですね。(久は、マホについては自分で目をつけて呼んだのですが、透華についてはちょっと予想外だったの
かもしれません(あるいは去年の全国大会の牌譜を見て気づいていたかもですけれど)。いつか「冷たい」彼女と対戦したいと思っていたりするのでは。)
4人で打っている間に彼女達は仲良くなったらしく、特に久とゆみの間には、仲間のような意識ができあがったように感じられます。彼女達はお互いを下の名前で気軽に呼び合っています。
それを見逃せないのが、桃子なのですね。久に向かって威嚇するような様子も見せています。
桃子としては、やっとゆみと思いが通じ合ったばかりですから、誰にも間に入ってほしくないという気持ちが強いのでしょう。でも県大会が終わった後もこうして一緒にいられるようになったわけですし、ピクチャードラマでは2人きりで海へ行ったり(その後旅館に泊まったり!)もしていますから、彼女達の関係は順調なのでは、と思えます。
もう1人、美穂子の方も少し気になりますね。久が彼女を呼びに来た時、華菜は不満そうな表情を見せましたが、美穂子の背中を押して久の前へ送り出していました。
華菜は美穂子を慕っていて、部内では唯一美穂子から下の名前で呼んでもらっています。自分は美穂子の中で特別な存在なんだと彼女は感じているのでしょう。けれど一方では、美穂子が久を見る時の表情にも気づいているのではないでしょうか。
2人の過去に何があったのか、華菜は知らないかもしれません。わかるのは、美穂子が今でも久を思い続けているという事だけ。
こんな時、自分はどうするべきなんだ、と考えた結果が、あの行動になったのかもですね。決して美穂子をあきらめたわけではない、美穂子のためを思うならこうするしかない、と考えたのでは。
美穂子は全国大会の個人戦に出場しますから、大会の期間中は久と一緒に行動する可能性もあります。が、華菜は、美穂子のお世話役として、未春とともに彼
女のそばにつきっきりになります。華菜としては、久の素振りをじっくり観察して、キャプテンにふさわしいかどうか見極めるつもりだったりするでしょうか。
後は、咲と和については特に目立った所はなかったかな? 第1期の第25話の エンディングでは、雨が降りしきる中、彼女達の間に距離ができてしまうようなイメージも描かれていました。確かにこの話数でも、大会期間中に雨が降ってい る場面が少し出ていましたけれど、特にエピソードは描かれていませんよね。この出来事はこのままスルーされてしまうのか、それとも後で回想場面として出て くる事になるのでしょうか?
さて後半ではついに全国大会が始まります。が、清澄は1回戦でいきなり中堅の久が対戦相手を飛ばして勝ち進んでいます。1回戦といっても相手校は すべて地区予選で優勝してきた学校ですから、それを飛ばすというのはかなりの技量ですね。久としては、優希には大会の空気に慣れさせ、まこには全国クラスの卓の内容を記憶してもらいつつ、和や咲の戦力は温存しておく、という判断で戦ったのでしょうね。
そして流れるように(?)2回戦の始まり。先鋒戦は優希の出番です。
卓へ向かう前、彼女の耳に聞こえてくるのは、清澄高校など眼中にないようにも感じられる言葉や反応でした。確かに、いくら去年話題をさらった龍門渕を倒
して勝ち上がってきたといっても、無名の初出場校で、去年までは大会にエントリーすらしていなかったわけですから、周りの反応も冷たくなるでしょう。でも
優希には引っかかるものがあったようです。自分がそう言われるだけならまだいい、けれど長野の選手達全員を見下すような言い方は許せない、と。
優希の闘争心に灯がともったようですね。彼女の活躍は、、、次回になるようです。
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