2013年 百合へ吹く風
今年ももう少しとなりました。今年は、新しい流れへの受け渡しみたいなものがあちらこちらで見られたような気がします。
アニメだと、「ガールズ&パンツァー」と「咲-Saki- 阿知賀編
episode of
side-A」が、去年から制作期間が延長されて今年放送&配信されていました。でもそこまでではなくて、どちらの作品も、来年に新作が制作されるのですよね。「ガールズ&パンツァー」は、OVAの「アンツィオ戦編」と完全新作の劇場版の制作が予定されています。「咲-Saki-」については、「全国編」が始まる予定です。
また、今年制作されていなかったアニメでも、去年と来年をつなぐものがあります。去年劇場版が公開された「ストライクウィッチーズ」は、来年OVAと新テレビシリーズが始まります。去年テレビ放送された「モーレツ♥宇宙海賊」は、来年劇場版が公開されます。
コミックでは、去年発行のVol.21でお休みしたアンソロジー「つぼみ」から、今年は少しずつ単行本が発行されていたぐらいでしたが、同じ芳文社から新しい百合アンソロジー「SAKURA」が来年創刊される予定です。オークス出版のアンソロジー「百合☆恋
Girls Love
Story」も今年発行のVol.5までとなりましたけれど、「XOコミックス百合シリーズ」という形で単行本の発行が続いています。(同じくオークス出版からは、いわゆる「色百合」シリーズの後を継ぐように「彩百合」が定期的に発行されるようになりました(なお、この作品は年齢に制限があります)。)
ゲームでは、今年アニメ版も放送された「ネプテューヌ」シリーズから新作が発売、発表されています。中でもPS
Vita用の「超次次元ゲイム
ネプテューヌRe;Birth1」と「超次次元ゲイム
ネプテューヌRe;Birth2 SISTERS GENERATION」は、それぞれPS3用の「超次元ゲイム ネプテューヌ」と「超次元ゲイム
ネプテューヌmk2」をベースにした作品となっています。
こんな風に、去年から今年、そして来年へと受け渡されていくものがいろいろあったように思います。またそれだけでなく、今年注目のものもたくさんありますね。
それではちょっと分類しながら振り返ってみます。
・コミック
(なお、ここでは、百合姫コミックス、まんがタイムKRコミックス
つぼみシリーズ、ひらり、
コミックスについては、あまりリストアップしないようにしています(作品数がとても多いため、、、)。アンソロジーも除いている場合があります。)
◇区切りとなった作品
今年区切りとなったものの中では、やはり「青い花」が大きいでしょうか。長い間連載が続き、アニメ化もされ、江ノ電とのコラボイベントも行われたりしました。完結巻の発売時期の辺りには、アニメ版のネット配信やBD-BOXの発売もされていました(アニメの第2期とかは、、、あるでしょうか?)。
「はやて×ブレード」や「ゆりキャン」、「かなめも」も完結巻が発行されていますね。「ゆきの咲くにわ」は第2巻の発行から長い時間がたちましたが、物語として一つの区切りとなったようです。アンソロジーでは、「百合☆恋
Girls Love Story」がVol.5まで、「dolce」シリーズが第2弾「dolce
due」まで発行されました。これらも含めて区切りの作品を次に一部挙げてみます。
-赫焉(かくえん)のヒナギク(2巻)
-夏色キセキ(コミック版3巻)
-輪廻のラグランジェ(コミック版3巻)
-百合☆恋
Girls Love Story(Vol.3、Vol.4、Vol.5)
-ゆりキャン(5巻)
-戦姫絶唱シンフォギア(コミック版2巻、3巻)
-ゆきの咲くにわ(3巻)
-青い花(8巻)
-悪戯ちょうちょ(3巻)
-はやて×ブレード(18巻)
-リコとハルと温泉とイルカ
(4巻)
-ゆりてつ~私立百合ヶ咲女子高鉄道部~(3巻、4巻)
-かなめも(6巻)
-ネガ→ポジ(2巻)
-咲-Saki-
阿知賀編 episode of side-A(5巻、6巻)
◇今年発行、続刊の作品
「オトメの帝国」は第4巻と第5巻が同時発行、「生徒会のヒメゴト」と「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ
[新編]叛逆の物語」は2ヶ月連続で発行されるなど、続けて発売される作品がありますね。「学園ポリーチェ」や「15才」、「純愛教祖みかなさま」など、双葉社からの新作もけっこう出てきています。「Aチャンネル」や「まんがの作り方」、「ひまわりさん」といった作品が続いているのも頼もしいです(「ひまわりさん」は公式サイトが立ち上げられています)。まんがタイムKRコミックスでは、単行本の紹介文で、この頃「百合」という言葉をはっきりと使うようになってきている気がします。その流れでもっと百合作品が増えていくと良いですね。
「ゆるゆり」は、原作コミックは第10巻、スピンオフ作品の「大室家」は第1巻が発売されました。が、それだけではなく、グッズセットの「~プレミアム」、コミック版の「~ファンブック」、アニメ版の「~イラストレーションズ」、他の作品も含めた画集「ゆるなもり」も出るなど、出版物が充実していたかもです。
他に、「ビビッドレッド・オペレーション」と「とある科学の超電磁砲」、「きんいろモザイク」は、今年アニメ版が放送されています。「悪魔のリドル」、「桜Trick」、「咲-Saki-」は、来年からではありますがアニメ化が予定されています。「百合姫コミックス」、「まんがタイムKRコミックス
つぼみシリーズ」、「ひらり、 コミックス」を除いたコミック作品の新作、続刊の一部を書いてみます。
新作:
-ビビッドレッド・オペレーション(コミック版第1巻)
-学園ポリーチェ(第1巻)
-純愛教祖みかなさま(第1巻)
-コドクの中のワタシ(第1巻)
-生徒会長が百合好きでも問題ナシ!?
-15才(第1巻)
-悪魔のリドル(第1巻)
-ビビッドレッド・オペレーション
The 4コマ びびおぺ(第1巻)
-マリッジ・バトル!(第1巻)
-生徒会のヒメゴト(第1巻、第2巻)
-リリウムあんさんぶる(第1巻)
-明日また君の家へ
-ガールズ&パンツァー
もっとらぶらぶ作戦です!(第1巻)
-劇場版
魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語(コミック版第1巻、第2巻)
-ゆり☆コメ
-シノハユ
the dawn of age(第1巻)
続刊:
-スマイル・スタイル(第2巻)
-真・恋姫†無双~乙女大乱~(コミック版第3巻)
-Aチャンネル(第4巻)
-苺ましまろ(第7巻)
-ココロ図書館(新装版全2巻)
-姫(きみ)のためなら死ねる(第3巻)
-放課後アトリエといろ(第4巻)
-まんがの作り方(第7巻)
-とある科学の超電磁砲(第9巻)
-きんいろモザイク(第3巻、第4巻)
-ひまわりさん(第4巻)
-桜Trick(第2巻、第3巻)
-オトメの帝国(第4巻、第5巻)
-咲-Saki-(第11巻、第12巻)
-咲日和(第3巻)
・アニメ
アニメ作品については、「きんいろモザイク」や「超次元ゲイム ネプテューヌ」、「ドキドキ!
プリキュア」といった新作が放送されています。また「戦姫絶唱シンフォギアG」、「とある科学の超電磁砲(レールガン)S」、「ふたりはミルキィホームズ」など続編の作品がありました。
「きんいろモザイク」では、忍がアリスの家へホームステイした時のエピソードが描かれたりして、丁寧に作られている印象があります。「超次元ゲイム
ネプテューヌ」では、ネプテューヌとネプギアの姉妹や他の女神達とのふれあいが、コミカルな中にも優しく表れている気がします。「ドキドキ!
プリキュア」は、「マナハーレム」になっている感じはありますけれど、マナと六花の関係や、レジーナからマナへの思いなど、女の子達の気持ちのつながりがけっこうあちこちに出てきています(第44話とかも、愛の告白があって盛り上がってますね)。
「戦姫絶唱シンフォギアG」は、主題歌とキャラソン合わせて10曲がオリコンの週間チャートですべて20位以内、その内5曲は10位以内に入っていて、人気の高さがうかがわれます(百合度の点では第1期よりは低め、かも?)。「とある科学の超電磁砲(レールガン)S」は、途中どうなるかと思いましたけれど、特にジャーニーが登場するエピソードで、美琴や黒子をはじめ女の子達の絆の強さが麗しいです。「ふたりはミルキィホームズ」では、新しくカズミとアリスの「2人」がメインヒロインになった事で、女の子同士の関係がより強く描かれている感じです。
-ビビッドレッド・オペレーション
-閃乱カグラ
-AKB0048
next stage(第2期)
-ドキドキ!
プリキュア(第10シリーズ)
-咲-Saki- 阿知賀編
episode of side-A(第2期)スペシャルエピソード 第13話から第16話
-ガールズ&パンツァー(第11話、第12話)
-プリキュアオールスターズNS(ニューステージ)2
こころのともだち(劇場版映画)
-とある科学の超電磁砲(レールガン)S(第2期)
-ゆゆ式
-侵略!
イカ娘(コミックス第14巻限定版付録DVD)
-青い花(BD-BOX)
-きんいろモザイク
-戦姫絶唱シンフォギアG(第2期)
-ふたりはミルキィホームズ(第3期)
-超次元ゲイム
ネプテューヌ
-のんのんびより
-魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語(劇場版映画)
-ひだまりスケッチ
沙英ヒロ卒業編
・ゲーム
ゲームは、けっこういろいろなものが出ているように思います。百合ゲームのブランドからもたくさんリリースされていますし、このジャンルが初めてという所からも発売されたりしています。「神次元アイドル
ネプテューヌPP」、「超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth1」、「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ The Battle
Pentagram」、「閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-」はPS
Vita用で、このゲーム機向けの作品はかなり増えてきているかもです。
「その花びらにくちづけを」のシリーズでは、看護学校を舞台にしたいわゆる「青文字系」3部作の内2作品、「天使のあこがれ」と「天使たちの春恋」がリリースされました。ミカ女を舞台にした「赤文字系」では、璃紗と美夜を描く「アトリエの恋人たち」と、フルプライス版第2弾となる「白雪の騎士」も発売されています。(これらのシリーズは年齢に制限があります。)本作では企画も多くて、ネット配信のミニドラマだけでなく、主題歌CD「初恋メロンKiss」の発売や、「ゆりんゆりん短歌大賞」というのもありました。Webラジオ番組「玲緒っぽいらじお」からは主題歌がカラオケにエントリーされたりしています。またカードゲーム「ファンタズマゴリア」に、百合ゲームとして初参戦しています。シリーズの元になっている同人版の方も、ドラマCDが、「映画みたいな二人の朝」、「仔猫な恋人」をはじめ6枚制作されています。なお、PC用ゲームの「ひとりのクオリア」、「ふたりのクオリア」、「つい・ゆり」は、発売が来年に延期されました。
-閃乱カグラ
SHINOVI VERSUS -少女達の証明-(PS Vita)
-神次元アイドル
ネプテューヌPP(PS Vita)
-ビビッドレッド・オペレーション
-Hyper Intimate Power-(PS3)
-願いの欠片と白銀の契約者(アグリーメント)(PC)
-咲-Saki-
阿知賀編 episode of side-A Portable(PSP)
-超次次元ゲイム
ネプテューヌRe;Birth1(PS Vita)
-劇場版
魔法少女まどか☆マギカ The Battle Pentagram(PS
Vita)
(ここから下に書いた作品は年齢に制限があります。)
-星彩のレゾナンス
-クラス全員マヂでゆり?!
-その花びらにくちづけを
アトリエの恋人たち
-その花びらにくちづけを
天使のあこがれ
-その花びらにくちづけを
天使たちの春恋
-その花びらにくちづけを
白雪の騎士
・その他
上に書いたもの以外でも、様々な出来事がありました。映画も何本か制作されていますし、音楽CDにも百合テイストのあるものが見受けられました。テレビ番組でも、一般のバラエティ番組で、女性同士の関係が取り扱われる事もありました。タウン情報誌でもアニメ作品が取り上げられるなどしていて、このジャンルは少しずつ浸透して行っているのかもです。
イベントでは、「GirlsLoveFestival」が第9回と第10回が行われ、「ラブフェスSP2たかおか」もありました。記念となる第10回は横浜で開催されています(なので、ついでに(?)「ミルキィホームズ」に関係する場所も見てきました)。それと、「ストパニ」の10周年を目指す同人イベント「Gal
Gamer Generation」も開催されているようです。こちらには個人的には行けていないのですけれど、これからの開催にも期待したいですね。
-百合プレイリストを作ろう
-映画「ジェリー・フィッシュ」
-映画「こたつと、みかんと、ニャー。」(上映、DVDリリース)
-映画「こたつと、みかんと、殺意と、ニャー。」(続編)
-映画「スクールガール・コンプレックス~放送部篇~」(上映、DVDリリース)
-「ちょっとかわいいアイアインメイデン」映画化発表
-「Lonely
Hearts」歌詞とPVの百合度、、、
-~カフェテリアで聞けるかもしれない~百合CD
-百合ドラマCDレーベル「りりくる -LIly
LYric cyCLE-」Vol.1「恋心フレンズ」、Vol.2「bitter
honey」
-テレビのバラエティ番組での百合な表現とか
-百合魂-ゆりイズム-
DVDリリース(Vol.1、Vol.2、Vol.3)、特別編第16回、第18回
-横浜ウォーカー誌上企画「アニ散歩」(「ミルキィホームズ」、「青い花」、「侵略!
イカ娘」)
-イベント「GirlsLoveFestival9」、「~10」、「ラブフェスSP2たかおか」
-アニメ作品などのエイプリルフール企画
-「百合の聖母」再び
-「とある」シリーズ
リリース記念生番組を103000秒間配信するそうです&「限定企画」など
-「まんがタイムきら カウントダウン100」でのリレー4コマ作品など(第1弾、第2弾、第3弾)
-艦これ
PS Vitaでゲーム化される予定があります&アニメ化も進行中
-艦これ
アニメ版サイトで冬コミ情報が追加されています
といった感じでいろいろな事があったように思います。実は10月からのアニメ作品のレギュラー放送で、百合テイストのありそうなものが少なくて(「のんのんびより」と「ドキドキ! プリキュア」とか)ちょっと寂しい気がしていました。けれど気がついてみれば10月からはほとんど毎日記事を更新してました、、、。それぐらい情報が増えてきているという事なのかもです。この後も素敵な出来事が増えていくと良いですね。
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コメント
dolceは本誌であるamaroが廃刊になったのでもう続きはなさそうです
投稿: シイラ | 2014年1月 5日 (日) 15時44分
そうでしたか、、、。なかなか雰囲気が良かったですし
復活したら素敵かも、と思っていたのですけれど
そういうわけにもいかないのですね。
情報ありがとうございます!
投稿: ギンガム | 2014年1月 6日 (月) 21時58分