映画「スクールガール・コンプレックス～放送部篇～」 DVD発売＆スタッフインタビューが雑誌に掲載されます他

　原案青山裕企さん、監督小沼雄一さんにより8/17に公開された映画「スクールガール・コンプレックス～放送部篇～」は、12/13にDVDが発売されました。この作品に関係して、青山さんのインタビュー記事が「Tokyo graffiti」の第１１２号に掲載されています。

　この映画は、カメラマンの青山さんの作品集「SCHOOLGIRL COMPLEX」シリーズからイメージを膨らませて制作されたものだそうです。物語は、希望ヶ丘女子高校の放送部が舞台になっています。

　部長の新谷マナミは学園祭に向けて朗読劇の準備をしています。そこへ顧問の本西郁美先生から、放送部に新しい部員が入る事を教えられます。
　彼女の名前は三塚チユキ。バスケ部に所属していたのですが、もめ事があって退部になったそうです。チユキは問題児らしく、学校を１年留年していたりもします。
　部長としてチユキと接していく内に、マナミはだんだん彼女に惹かれていきます。彼女とのちょっとした出来事にもときめいてしまうようです。
　でも物語は２人の関係だけにはならないみたいです。マナミの幼なじみで同じ放送部に所属する森野アイは、マナミに思いを寄せています。またチユキには、「禁断の関係」にある同級生の江里口フタバという女の子もいます。彼女達の恋心がどうなっていくのか、という所が重要になってくるようです。

　予告編の映像などでは、女の子同士な雰囲気のある場面があちこちにちりばめられている感じがします。百合的に楽しめる内容になっていると良いのですけれど、どうなのでしょう。
　作品のコピーは、「青春って、意地悪。」というものです。「意地悪」なだけでなく希望が持てるストーリーになっていると良いですね。

　「SCHOOLGIRL COMPLEX」の写真集のシリーズでは、制服などを着た被写体の女性が、顔をあまりフレームに入れないで撮影されているのが特徴ですね（映画ではキャストの顔はちゃんと出ています、、、）。第１作や、第２作「～－放課後－」では、１枚の写真に１人の被写体が写っているのが基本ですが、第３作「～（女子校）」では、２人の女の子のふれあいが多く撮影されています。この辺りはけっこう百合な雰囲気が出ている気がします。映画でもそういう部分が多く出ていると安心(?)できるかも。
（ちなみに第２作の本には、声優の寿美菜子さんがコメントを寄せていらっしゃいます。美菜子さんは、映画にも郁美先生役で参加されています。）

　Tokyo graffitiのインタビュー記事では、青山さんが写真集や映画についてどのように考えているのかなどが書かれていったりするのでしょう。そこで、女の子同士という関係性にも触れられるのかもしれません。
（なお、記事とは直接関係ありませんが、本誌の第１１０号では「自由恋愛」がテーマになっているそうです。女性同士、男性同士、国際結婚など、様々な状況での恋愛の事情が取り上げられているようです。表紙の写真も女性同士のカップルをイメージしたものになってますね。）

　本作の関係では、グッズの企画などもあるようです。特別版の写真集と、作中で朗読される太宰治さん作の「女生徒」の小説を合わせた書籍が販売されています。さらに、さよならポニーテールの歌う主題歌「秘密の時間」をプラスした限定版が、ヴィレッジヴァンガードで販売されているそうです。（「女生徒」は、太宰さんが、ファンの女性から送られた手記をもとに女性視点で執筆した作品との事です。福間雄三さんの監督により「女生徒・１９３６」として今年映画化されています）。

　「スクールガール・コンプレックス」、百合度の高い作品になっているのを期待したいですね。それと、タイトルに「～放送部篇～」とも書かれていますから、もしかしたら別の部活などに焦点を当てた続編なども作られたりするかも？　気になる所です。