膨らんだ「つぼみ」から、「SAKURA」が花開く、、、百合アンソロジー新創刊の予定があります

　発行芳文社、まんがタイムKRコミックスより、２０１４年１月発売分の作品のラインアップが公開されていて、その事については前の記事に書きました。ここではその中でも特に、1/27発行予定のアンソロジー「SAKURA」について取り上げてみます。

　商品紹介のページに掲載されている所では、「まんがタイムきららの可愛らしさと『百合』が融合」というように書かれていますね。これは紛れもなく女の子同士の友情以上の関係を期待できそうな。しかも「可愛らしさ」があるのがポイントなのでしょう。まんがタイムきらら系のかわいらしい絵柄やストーリーで、女の子同士が恋しちゃうような物語が収録されるのでは、と思えます。

　まんがタイムKRコミックスでは、これまでにも百合テイストのある作品はたくさんリリースされてきていますよね。その辺りの流れにある作品が、今度の本には掲載されるのかもしれません。

　第１巻の表紙は、１月からアニメ版の放送が始まる、タチさん作の「桜Trick」のイラストになるそうです。「桜Trick」と「SAKURA」、、、言葉的には近いような気がしますけれど、別に「桜Trick」のアンソロジーというわけではないですよね？　（ちなみにこの作品のアンソロジーは、同じ1/27にちゃんと(?)別に発売予定です。）様々なシチュエーションで女の子達のふれあいが描かれていくのでしょう。

　それで、芳文社の百合アンソロジーといえば「つぼみ」がありました（今はお休みしています）。あちらは「甘くてやさしい百合アンソロジー」というコピーで、４コマではなくストーリー作品を中心に掲載していました。単行本も、「まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ」としてたくさん発行されています。

　きらら系の雑誌は、「まんがタイムきららWeb」の中に公式ページが作られていますが、つぼみは専用のサイトを独立して持っていました（今はそのサイトにはアクセスできません）。また、きららのサイトの新刊情報のページではつぼみ本誌自体は掲載された事はなかったように思います（つぼみシリーズの単行本は掲載されています）。

　では「SAKURA」はというと、他の単行本と同じように新刊情報のページで紹介されていますね。巻数の数え方も、「Vol.○」ではなく、「第○巻」とされています。商品紹介ページが用意されているのも単行本風です。

　そういう部分から想像すると、体裁は単行本と同じぐらいの大きさ、厚さで、１０作品ぐらいを収録、というようなものだったりするでしょうか。つぼみがVol.1の頃から３００ページ以上だったのを考えると同じぐらいのボリュームを期待したくなってしまうのですけれど、、、どうなのでしょう。まあでもたとえ小さく始まるとしても、大きく膨らんでいってもらえたら素敵ですね。（それに、例えば原悠衣さん作の「きんいろモザイク」のアニメ版公式ガイドブック「モザイクロペディア」とかも同じように商品紹介のページが用意されているぐらいですから、新刊情報のページにリストアップされるのは単行本だけではないとも言えそうです。）

　「SAKURA」は１月に「第１巻」が発行されます。執筆陣にはタチさん、平尾アウリさん、真田一輝さんなど、百合作品に携わられている方達のお名前があります。かわいらしさと百合をミックスした素晴らしい作品が、第２巻以降もたっぷり詰め合わせられて出るようになると良いですね。
　サイトでは、この頃は新刊の紹介文に「百合」という文字がはっきり出てくるようになってきている気がします。他の雑誌からの百合な単行本作品と一緒に、新しい作品の選択肢が増えるのを楽しみにしたいです。