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2013年11月18日 (月)

のんのんびより 第6話

 テレビアニメ「のんのんびより」、第6話「おばけになってがんばった」です。

 夏休みのまっただ中、夏海は母親に叱られていました。第4話で先生からもらった通知表を隠していたのが、ここに来て見つかっちゃったんですね。夏海は相手の言う事に黙って耳を傾けている、、、ように見えますが、本当は早くこの場から逃げ出して夏を満喫する事ばかり考えているらしいです。

 小鞠の記憶によると、夏海は小さい頃から、何か自分に不都合があるとすぐに周りのせいにしていたっぽいです。ひどいいたずらをやらかしても、自分は悪くない、他の人や物がいけないんだ、と、夏海は悪びれもしないで言うようです。
 その様子は今も全く変わっていません。このままでは一生言い訳をし続けていく子になっちゃいそうにも思えます。けど、親はきつく指導していますし、いつかは彼女も責任感を持てるようになるのでしょう。

 そんな夏海を、兄や姉達はどんな風に見ているでしょうか。兄の卓は、あまり口出しはせず、とにかくよけいな火の粉が自分に降りかかってこないように立ち位置を常に考えているみたいです。
 姉の小鞠はというと、とばっちりで自分が叱られるのはやはり嫌だけれど、妹の味方ではいてあげよう、という気持ちがあるように感じられます。夏海の答案用紙を代わりに隠したのも、家が騒がしくてテレビが見られないのが嫌だからというよりは、妹が(少なくとも表面上は)しょんぼりしている姿を見たくないから、なのかもです。
 小鞠は夏海に甘い、のかもしれません。夏海も姉の優しさを当てにした上でやんちゃに振る舞っている可能性もあります。でもそれも、姉妹の一つの形と言えそうです。小鞠と夏海の関係は、他の誰かでは置き換えられないものなのでしょうね。

 夜になり、夏海のアイディアで肝試しをした時は、小鞠は恐がりな事もあってさんざんな目に遭っています。夏海が変な事を言い出さなければこうはならなかったとも思えるのですが、小鞠は妹に怒りをぶつけようという気持ちにはなっていない感じです。自分が強がっていた手前、怒るに怒れない、という所でしょうか。それに、ここで取り乱すと恐がりなのがばれて、姉としての威厳を保てなくなる、と思っているのかも。
 小鞠は、第3話でも、夏海のおかげで、したくもない家出をさせられていました。第5話では一方的に迷子に間違われるなど、あまり自分の思う通りに行動できていない様子ではあります。仕方ないと言えばそれまでですし、夏海達は困っている小鞠の姿に愛しさを感じていたりするかもしれませんが、それだけでは小鞠本人はちょっとつまらないでしょうね。彼女自身がもっと楽しめるような出来事がたくさんあると、彼女もより素直に笑顔になれるのでは、という気もします。

 そんな小鞠に対して、蛍は親愛の気持ちをどんどん募らせているようです。第2話では作りかけだった小鞠のぬいぐるみが、いつの間にか彼女の部屋中にあふれています。全部蛍の手作りなのですね。
(ぬいぐるみの服装がほとんど制服なのは、分校で会う事が多いから、なのかもしれません。もしプライベートで(?)会う機会が増えれば、さらに他の、蛍の気に入った服装になったりしそうにも思えます。)

 「こまぐるみ」なんて呼び名をつけてしまうほど、このぬいぐるみは彼女にとって大事なものなのでしょう。制作中の蛍の嬉しそうな顔といったら、、、。こまぐるみ作りを通して、蛍は夏休み中でも小鞠を近くに感じられているのでは。

 でもさすがに彼女も冷静になってみて、作り過ぎちゃったかな、とは思っているようです。もしこんな部屋の様子を小鞠達に見られたら、という時にちょうど小鞠、夏海、れんげが遊びに来てしまいます。
 最初はどうにかこまぐるみを隠してごまかしていたのですが、ハプニングが。皆には決して見せたくなかったものを見られてしまって、蛍は慌ててしまいます。

 が、小鞠達は、蛍が心配していたような反応は見せていませんね。こまぐるみがたくさんある事に少しは驚いているものの、それだけのような。
 3人とも、蛍が言っていた「練習」という言葉に納得しているという事でしょうか。普通だとこんな風に連想しそうな気はしますけれど、、、。

・こんなにたくさん作るなんて、蛍は練習好きなのかな
・でも、練習っていう割にはどのぬいぐるみも完成度が高いような、、、
・というか何で全部小鞠なの?

 ですが夏海達は別に引いたりはしていません。彼女達は実は器の大きい人間で、ちょっとした事なんて気にしないから、とかだったりするでしょうか。
 夏海達のこういう反応は、卓に対してもあるような気がします。卓がすぐ近くにいて、時々奇妙な行動をしていても特に気にかけたりはしていません。適当にスルーしながら、自分が必要な時は卓に話しかけています。
 夏海達は、自分達と異質なものがそばにあっても、排除したりしないで適度に折り合って生活しているように感じられます。あの村でそういう生活の知恵が必要なのかどうかはわかりませんけれど、ともかく彼女達はそうやって日々を過ごしているようです。

 彼女達が、蛍に対しても同じように折り合っているのかどうかが気になります。蛍がこまぐるみをたくさん作るのは、それだけ小鞠に愛情を抱いているからなのでしょう。けれど皆が、その気持ちに気づきつつも適度にスルーしているのだとしたら、蛍にとっては少し切ない状況なのでは、とも思えます。もし蛍が小鞠に自分の愛情を伝えても、うまくはぐらかされてしまったりするでしょうか。

 でもまあ、そういう事ではないのでしょうね。小鞠達は蛍の思いにまだ気づいていないだけなのでしょう。いつか小鞠が、自分に向けられた蛍の気持ちを理解する事があるのかどうかはわかりません。けれどその日が来たら、小鞠には、蛍の愛情に真面目に向き合ってもらいたいです。そして彼女がその愛情を受け止め、2人が今まで以上の仲良しになれると良いですね。

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