世界でいちばん強くなりたい! 第4話
テレビアニメ「世界でいちばん強くなりたい!」、第4話「これがプロレスだ!」です。
アイドルとして活躍していたさくらは、「ベルセルク」での厳しい試練に耐え、ついにプロのリングに立ちました。が、本物の試合は、練習とは比べものにならないほどハードなもので、第2話で描かれた初試合ではギブアップしてしまい、その後第3話でも相手選手達にまるで歯が立たず、50連敗にまでなってしまいます。このまま続けていく事はできないと弱気になってしまったさくらは退団を考えるようになり、という所がこの第4話で描かれていきます。
そちらのストーリーの流れでは、(今の所)あまり百合なエピソードはない感じですね、、、。さくらは自分がいたアイドルグループ「Sweet Diva」から離れているため、そちらのメンバーのエレナ達とのふれあいも全くありません。
ちょっと雰囲気があったのは、Sweet Divaの「47都道府県ライブ」のステージの後、でしょうか。幕が下りた後の舞台の上で、メンバー達は、ライブが大成功した事を喜んでいます。彼女達はお互いに喜びを分け合っているのですけれど、それが皆で固まって、とかじゃなく、ちょうど2人ずつペアになっています。しかもそのペアすべてがきつく抱き合っているんですよね。彼女達の中ではカップルがきちんとできあがっていて、ユニット全員で一致団結もしながら、2人ずつの女の子同士でより特別な関係を築いてもいるのでしょう。
ストーリー上で割と出番が多いメンバーの中では、愛華と悠歩がペアになっているように思えます。けれどこの場面では、2人で喜びをかみしめる前に、愛華はエレナに謝っています。本番直前の練習で彼女はステップを失敗し、エレナになじられて少し険悪な雰囲気になっていたのですね。
頭を下げる愛華を、エレナは優しく抱きしめています。彼女も、自分が周りに強く当たりすぎた事に気づき、反省しているようです。
ライブを成功させなければ、という重いプレッシャーが、エレナを追い込んでいたみたいです。今までなら、横にはさくらがいて、不動のセンターとして皆を引っ張っていました。エレナはさくらにライバル意識を感じながらも、さくらの存在感に頼っていた所があるのかもしれません。
そのさくらは、女子プロレスという未経験の舞台でもがき続けていました。けれど、この話数で、何か感じ取るものがあったようです。純粋に、「試合で勝ちたい」という思いが、彼女の中に芽生えています。
最初は、ベルセルクのレスラー、璃緒から、アイドルという仕事をけなされ、エレナを傷つけられた怒りが、さくらを駆り立てていました。それが今は、女子プロレスに対して素直に興味を持つようになっています。これだと、Sweet
Divaに戻ってアイドルを続ける事や、エレナに対してさえも、こだわりが失われていってしまうのではないかとちょっと心配になったりします。
次回第5話では、久しぶりにさくらとエレナが対面するようです。たぶんさくらはこれからもプロレスを続けていくのでしょう。でもエレナとふれあう事で、お互いの間にあるメンバーとして以上の感情をもう一度見つけ、育てていってもらいたいように思います。エレナにも、さくらの方に積極的に関わっていってもらいたいですね。
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