~カフェテリアで聞けるかもしれない~百合CD
制作モンスターズサウンドレコードによるCD「~カフェテリアで聞けるかもしれない~百合CD」を聞いてみました。(この作品は3/27に発売されたものですが、最近になって知ったもので、、、。)音楽もトークも暖かな雰囲気で聞きやすく、百合的にも女の子達が結ばれる展開のみなので、安心して(?)聞けるのが良いですね。
ジャケットには2人の女の子が描かれています(パッケージの材質が段ボールになっているのがちょっと珍しいですね)。金髪の子と黒髪眼鏡の子が体を寄せ合い腕を組んでいて、周りにはハートマークなどがちりばめられキュートな感じです。パッケージの裏面や、歌詞カードの表紙(公式サイトにある商品紹介のページに使われているものと同じ絵柄です)にも、この2人をフィーチャーした別のイラストが描かれています。
歌詞カードに載せられている漫画や裏面のイラストも、、、たぶんこの2人なのでしょうけれど、ずいぶん描かれ方が変わっちゃってますね。ちなみにこの漫画によると、この2人の名前はよし子とさち子というらしいです。
CDに収録されている内容としては、音楽7曲とミニドラマが8つ、交互に入る構成になっています。楽曲の制作や音声は、ニコ動などで活動されている方達が担当されているそうです。
曲の方は、トラックNo.1の「無重力☆ラプソディ」がアイドルっぽい印象で、No.3の「だってだって女の子」は甘くささやくロリータボイスな感じです。他の曲もボサノバ調というのでしょうか、聞いていて耳に優しいです。本当にカフェテリアで流れていても良さそうなものばかりですね。
歌詞は、優しく甘く女の子を求める女の子の心情が描かれているように感じます。「お姉様」への憧れを歌う内容がやや多めかも。
そして特徴、というか素敵なのが、どの曲の歌詞も女の子同士が結ばれていく内容になっている所ですね。もの悲しいメロディでつづられるNo.11「日陰少女の憂鬱」でさえ、なかなかの展開を見せています。
女の子同士の恋愛というと、時には後ろめたさや悲恋、切なさなどがクローズアップされる場合もありますけれど、このアルバムではそれだけの曲はありません。百合な恋愛を明るく受け止めていける内容なのが良い雰囲気です。
トークのパートの方も、同じように百合たっぷりな内容になっています。テンション高く百合をぐいぐい推している感じです。「私立鹿の子百合学園」での出来事や、テレビのニュース番組でのハプニング、それに「百合喜利」や変身ヒロインもの(Lily☆Princess略してりり☆ぷり)など、様々な舞台で女の子同士の関係がドラマ仕立てで描かれていきます。
No.4とNo.10では女性アナウンサーがニュースを伝えているのですが、「百合」を政策に掲げる新党の活動について「とても素敵」とつい本音を漏らしたりしています。No.8の「ぷり○ゅあ?」では、3人の正義のヒロイン達が泣かされている女の子を救おうとするのですが、泣かせていたのが「お姉様」だとわかると、態度がちょっと変わってきます。
また、No.15の最後の部分では、声優の方達が「ごきげんよう!」と明るく挨拶をしています。その声が何だかとても楽しそうなんですよね。作り手の側も楽しみながら制作しているんだなと感じさせられます。
百合なドラマCDはこれまでにもいろいろ出されていますけれど、まだまだ数は少ない気がします。こんな風に楽曲と組み合わせたCDなどもこれからもっと増えていくと良いように思います。このレーベルからの続編の予定などはあったりするでしょうか? (No.15のアナウンス音声では「これからもますます商品開発に力を入れて」みたいに言われていますが、これはネタなのでしょうか、それとも本当なのかな?)
なお、商品紹介のページでは、収録トラックの一部が試聴できるようになっています。それと、同じページで、ネットのみ配信のミニドラマも聞けます(期間限定とされていますが今も聞けるようです)。ページの右下にある「特典」のボタンをクリックし、表示されるメッセージの中にある「DOWNLOAD」のボタンをクリックすると音声がスタートします。気になる方はこの辺りから雰囲気をチェックしてみてはいかがでしょうか。
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