とある科学の超電磁砲S 第23話
テレビアニメ「とある科学の超電磁砲(レールガン)S」、第23話「革命未明(Silent Party)」です。
美琴の体の自由を奪って安心したのか、「STUDY」の有冨は、自分達の狙いと、それをどうやって実現するかを彼女に話しています。「能力」ではなく自分達の「知性」がどれだけ優れているかを認めさせるだけではなく、学園都市に革命を起こそうとまで考えているようです。能力者やそのレベルが人の優劣を決めるような思考を打ち崩すために、能力者を人工的に量産する事で、能力者のインフレを起こし、
能力者の価値を暴落させようとしているのでしょう。
その結果について、本人が意識しているのかどうかはよくわからないですね。例えば計画が成功して学園都市を崩壊させたとして、その後に何も残らなければ、自分達を周りに認めさせる事もできなくなりそうではあります。「STUDY」が最終的にどこに落ち着こうとしているかによっては、美琴達がどう対応すべきなのかも変わってくるかもです。(ところで、「ジャーニー(Janie)」と「フェブリ(Febri)」の名前って、もしかしたら「January(1月)」と「February(2月)」からきているのでしょうか。だとしたら、3月や4月とかの名前を持つ女の子達もいたりする?)
フェブリは、「STUDY」からは「回収」とか「廃棄」などと言われ完全に物扱いされています。が、美琴にとっては間違いなく1人の女の子で、とても愛していて、どうにかして助けてあげたいと思う存在なのですよね。まだ会った事のない彼女の姉のジャーニーに対してだって、思いは変わりません。
この気持ちは砥信にも当てはまるでしょう。言葉には出さなくても、(フェブリにかわいらしい服を買ってあげていた事も含めて)態度には表れています。
また、美琴と砥信は、学園都市の闇をのぞき込んだという点でも共通していると思えます。それでも学園都市を嫌いになれない美琴と、自分の罪が消えないとしてもフェブリとジャーニーを救いたいと願う砥信、経験してきた事や立場に違いはあっても、意志は同じと言えそうです。
そんな彼女達を結びつけるために必要なのは、ちょっとした言葉だけでした。これまでの自分達なら言おうという気にもなれなかったものかもしれません。でも今は、、、。
美琴は、ミサカ達との事を通じて、仲間の大切さを知りました。砥信は、ジャーニーとフェブリを救うためには自分だけの力ではとうてい足りないと痛感しています。だったら彼女達にできる事は何なのか、2人の間に答えは見えてくるのでしょう。
いえ、2人だけではありません。黒子や飾利、涙子、さらに美偉、光子、絹保、万彬といった女の子達もいます。皆で力を合わせれば、大きな困難にも立ち向かえるのではないでしょうか。エンディング映像の最後のカットが、それを印象づけているようでなかなか良いですね。
涙子のバットとヘルメット、美偉の革ジャンなど、戦闘服とも言える装備を固めています。次回は派手なバトルが繰り広げられる予感もありますが、どうなるでしょうか(といってもストーリーは次回までなのですよね、、、)。
明日に備えて皆がそれぞれに準備をしている場面も印象的です。フェブリは今は飾利の部屋に住んでいるのですが、今は涙子も一緒にいて、何だか3人家族のようになっています。また常盤台の寮では、同室の美琴と黒子が自分達の気持ちを高め合っている様子です。それぞれに親しい人と過ごすひとときが、厳しい戦いに立ち向かう勇気を与えてくれるのでしょう。
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