ニコニコ百合姫２０１３年１０月号

　画像配信サービスのニコニコ静画で配信中の「ニコニコ百合姫」２０１３年１０月号を見てみました。掲載作品について少しご紹介、、、。

（・作品名（作者名（敬称略）））

・犬神さんと猫山さん ふぉ～（くずしろ）
　犬神八千代と杜松美希音の２人と、猫山鈴と柊木秋の２人はそれぞれ同じクラスで、４人は一緒にお昼を食べている仲です。が、この日は偶然が重なって、秋と美希音だけに。実は当人同士が直接関係する事は今まであまりなかったらしく、相手とどう接したらいいのか、秋も美希音も戸惑っているようです。
　ちょっと気まずい雰囲気の中、何とか会話をつなごうとする彼女達ですが、最初の内は言葉の行き違いが多く、あの秋でさえ緊張しています。けれど考えてみれば、美希音が八千代の友達だという事は、同類(?)とも言えるわけで。そこに気づいた秋は、何となくもう美希音の扱い方を理解し始めているのかもです。
（ところでこのエピソードのサブタイトルは「ふぉ～」となっていますが、確か前回８月号の時に「すり～」と「ふぉ～」の２編が掲載されていたような、、、。まあそういうものなのかもしれません。）

・よめとり！ らうんど３（すこやか）
　６月号に掲載された前回のエピソードからの続きで、ハルシア（ハルちゃん）は、十二巫護神術（じゅうにふごしんじゅつ）寅流の師匠、古賀の所から謎子と一緒に帰ろうとしています。ハルシアは古賀が大好きだという事を隠しませんが、それが謎子の嫉妬心をあおってしまっています。彼女は小芝居(?)を打ってまで、自分に対するハルシアの気持ちを確かめようとしています。
　ハルシアから古賀への思いは、尊敬や憧れのようでもありますが、実はその中に恋愛感情が隠されている可能性もありそうです。謎子はその辺りを敏感に感じ取ったのかもです。
　この物語の最初の頃は、謎子は脇役の友達ぐらいの位置づけにも見えましたけれど、だんだん恋愛に関わってきているようで頼もしい(?)ですね。彼女が十二巫護神術の関係者かどうかで、物語の雰囲気は変わってきそうにも思えます。できれば術の世界とは切り離された１人の女の子として、（他の流派も含めて）術者達の恋愛の輪に飛び込んでいくようになると面白いかもです。

・トミコの気持ち gdgd4（ねこ太）
　寝る時に薄着をしすぎたトミコが風邪を引いてしまいます。ココロは憎まれ口をたたきながらもかいがいしくトミコのお世話をします。（病気＆看病エピソードの王道とも言えそう？）ちょっとしたけんかにも発展しそうになりますが、彼女達がお互いを思い合っているのは間違いないでしょう。少し照れくさいのかもしれませんけれど、相手からの愛をきちんと確かめ合えるようになると良さそうですね。

・きものなでしこ 四着目（八色）
　「日本の夏の風物詩」である海水浴を「撫子衆として」経験したいと紗綾は主張します。かの子と一緒にいられる時間を合法的に(?)確保しようとしている、のかな？
　引率する先生の都合が合わず計画は流れそうになりますが、そこでかの子の姉の巴が引っ張り出されています。先生は巴に頭が上がらないみたいですけれど、昔何かあったのでしょうか、、、？　そのエピソードなどもいつか描かれたりすると面白そうかも。
　海では、紗綾は、自分の体をかの子にアピールしたり、ちゃんと理由をつけてかの子の素肌に触れまくったり、ハプニングでかの子のあられもない姿を目撃したりなど、かなりいい目を見ているようです。最後はちょっと体に負荷がかかっていますけれど、それでも彼女には嬉しい出来事、ですよね。この海水浴は、紗綾的には大成功だったのではないでしょうか。

・大室家 の２０（なもり）
　いつもは撫子から櫻子、そして花子へと洋服のお下がりが回っていく所ですが（この部分については「の１２」でも描かれています）、ここでは櫻子が、花子の小学校の制服を着て見せています。櫻子的には、ちょっと思いついたから遊んでみただけ、なのかもですが、制服を台無しにされそうになった花子はとても怒っています。怒りのあまり、「～だし」の語尾を忘れてしまうほど？　前にも「の１３」で、花子が櫻子に対してものすごく怒ったエピソードがありましたけれど、気持ちとしてはそれに近いのかもです。
　続いて櫻子は、撫子の制服を着ています。少しは大人っぽく見える、かな？　花子が言うように「黙ってればいい感じ」でしょうか。
　このエピソードでは、花子は櫻子の着ぐるみパジャマ（京子がごらく部や生徒会の皆にプレゼントしたものです）を着ています。この姿は撫子から見ても似合っているようですし、花子本人も気に入っている様子。それを見た櫻子は何かを思いついたみたいですが、、、櫻子から花子へのプレゼントエピソード、のようなものが、いつか描かれたりするでしょうか。

・「百合姫」レビューリスト、レビューセンター