アニメーション神戸賞で「プリキュア」シリーズなどが受賞しています

　世界的にも評価が高い、国内の商用アニメを取り上げ、作品や制作者を表彰する「アニメーション神戸賞」の第１８回受賞作品、受賞者が発表されています。その中で「プリキュア」シリーズの製作チームが特別賞を受賞しています。

　「ふたりはプリキュア」から始まるこの作品シリーズは今年で１０年目になるそうで、たくさんの子供達にアニメの面白さや感動を伝え続けている所が評価されたようです。ヒロインであり女の子の憧れでもあるプリキュア達が、「夢と希望、ファイトと友情、そして愛の世界」で繰り広げる物語のテーマ性にも注目されているのですね。
　このシリーズでは、作品ごとに異なる女の子達が、妖精達の不思議な力を借りて変身し、世界のピンチから人々を救っていくストーリーが描かれています。力を合わせて困難を乗り越えていくたびに彼女達は成長し、お互いに強い絆で結ばれていきます。その様子が、普段の生活の場面だけでなく、変身後のきらびやかなコスチュームや派手なアクションとともに語られていく所が、アニメ的にもアピールする部分なのでしょう。
　シリーズは、テレビ版だけでなく劇場版も１０作以上公開されてきています。これからも感動的な物語が描かれていくと素敵ですね。

　この他、特別賞として河森正治さんも受賞されています。河森さんは様々な作品を手がけられていますが、その中には、宇宙を駆けるアイドルの女の子達の物語、「AKB0048」もありますね。

　また、個人賞として水島努さんが受賞されています。水島さんは、初のオリジナル作品「ガールズ＆パンツァー」が、地域振興に一役買うなど話題を呼んでいます。この作品は人気が高く、OVAや劇場版の公開も予定されています。それから「侵略！ イカ娘」も手がけられていて、こちらもこれまでにOVAが２本制作されています。

　この賞では、前回第１７回でも「ゆるゆり」や「けいおん！」が受賞するなど、女の子達の関係を描く作品が割と取り上げられている気がします。他の賞でもそうなのかもしれませんけれど、これからも女の子同士の親密さが鍵になるような作品が注目されていくと良いですね。なお、本賞の授賞式は12/8に神戸国際会議場で行われるそうです。