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2013年10月29日 (火)

のんのんびより 第3話

 テレビアニメ「のんのんびより」、第3話「姉ちゃんと家出した」です。

 夏海は朝から楽しそうにしています。前の日に先生から、学校で遠足をすると聞いていたからのようです。
 準備を万端に整えて出かけた彼女達が連れてこられたのは、田んぼ、しかも先生の家のです。農業体験をしてお米の大切さを知る、というもっともらしいお題目のもと、田植えを手伝わされる羽目に。しかも働き手として期待されたわけではなく、人手と田植機との能力差を比べるために呼ばれたと知っては、ますますやる気をなくしてしまいそうです。
 どこか楽しい場所へ行ってたくさん遊べると思っていた夏海にとっては、この落差は大きいでしょうね。最初はさぼって土手に寝転がったりじたばたしたりしていました。(ちなみに兄の卓も隣に座ってさぼってました。この人って、こういう行事でも割と真面目にこなす人なのかなと思っていたのですけれど、先生に反抗する事もあるんですね。)

 れんげも最初はふてくされていたようですが、田植え作業自体は初めてらしく、やり始めるとけっこうノっている感じでしょうか。また蛍は、「小鞠の作ったおにぎりを食べる」という目標ができたため、かなり気合いが入っています。前回第2話以来、小鞠に対する彼女の気持ちは高まってきているのでしょう。相手とのふれあいのチャンスを自分から積極的に探し出す、みたいな姿勢ではなく、相手がくれる優しさが、彼女の元気の源になっているのかもです。

 後半は、小鞠と夏海姉妹のエピソードが描かれていきます。無実なのに頭ごなしに母親に叱られた夏海は、姉を連れて「家出」をしてしまいます。身を寄せたのは、小さい頃に使っていた「秘密基地」でした。
 他の人が立ち入らなかったからなのでしょうか、基地の中は昔の状態がほとんどそのまま残っていました。といっても別に遊べる物があるわけでもなく、家を飛び出してきただけなので食べ物とかの持ち合わせもほとんどありません。もう2人でだらだらするぐらいしか時間の過ごし方がありませんでした。

 でもそんな風にしていて、別に苦もなく落ち着いた気持ちでいられるのは、彼女達が幼い頃からずっと一緒に過ごしてきた姉妹だからなのでしょうね。その十何年の間に、彼女達の関係はゆっくりと育てられてきたのでしょう。
 夏海にとって姉といえば、背が低くてかわいらしくてよく失敗する女の子、小鞠にとって妹といえば、背が高くてやんちゃで目を離せない女の子、と感じているように思えます。お互いに相手の事を気にかけていて、大事にしたいといつでも考えている。小鞠と夏海という2人の女の子は、この世にたった1組の姉妹なのではないでしょうか。(卓もいますけれど、、、まあやはり女の子と男の子は別、なのかも。)

 最初の台所の場面で、小鞠の手が届かなかった高い所にあるものを、夏海が取ってあげていました。小鞠は口ごもりながらも妹に「ありがとう」と言っています。こういう所にも、彼女達の関係が表れている気がします。
 たぶん昔、小鞠は、「手伝ってもらったらその人にちゃんとお礼を言いなさい」みたいな事を夏海に言い聞かせていたのでしょう。その後小鞠が夏海に助けてもらった時に同じ事を言い返された、という経験があったのでは。それ以来、小鞠としては妹にお礼を言うのは自分の威厳が保てなくなりそうで嫌なのだけれど、筋は通さなきゃいけないから、こんな風に「ありがとう」と言うようになった、、、なんて想像をしてしまいます。

 田植えの場面でも、田んぼの中でよろけてしまった夏海が小鞠の方に倒れ込んだ瞬間の事、彼女達は両手を重ね、指もぴったり組み合わせています。とっさの場面でもここまでできるのは、彼女達がいつもふれあっていて、お互いの体を知り尽くしているから(?)なのでは、と思えます。

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