戦姫絶唱シンフォギアG 第9話
テレビアニメ「戦姫絶唱シンフォギアG」、第9話「英雄故事」です。
サブタイトルは、作中で響と弦十郎が歌っていた曲の題名ですね。空手やカンフーなどのアクション映画ファンの弦十郎は、映像から独学で技を身につけ実際に強くなったらしいです。響はこの人をとても尊敬しているようで「師匠」と呼んでいます。この2人がノっちゃったために、この歌を口ずさみながら特訓するような場面が展開されていくようです。
その場面というのが、正にカンフー映画やボクシングの映画などに登場するようなものばかりらしく、、、。これで本当に強くなれるのかどうかはわかりませんけれど、翼もクリスもつきあわされています。(そういえば、回想場面の中、爆発直前の東京スカイタワーでマリアが言っていたせりふも、SF映画のせりふに似ているみたいです。実はマリアも映画ファンだった、とか?)
この特訓を、翼は割と淡々とこなしてます。突拍子もないメニューであっても、それで自分を鍛えられるのであれば特に文句もないのでしょう。こういう所で翼のストイックさがうかがえる気がします。
クリスの方はというと、大きい声では言わないものの、やや愚痴っぽくなってますね。反対するつもりはないけれど、素直に言う通りにするのもちょっとしゃくに障る、という辺りなのかもしれません。第4話でもそうだったように、長い間フィーネ以外との交流がなかった自分が、こんなに愛すべき人達に囲まれて暖かな暮らしを送っていても良いのだろうか、とも思っているみたいです。
クリスは、この頃、響や翼など仲間達の間の距離が離れてきているのでは、と心配しているようです。彼女なりに皆を結びつけるために、この話数では翼を呼び出して2人きりで話し合おうとしています(ここでクリスがナポリタンを食べていますが、この場面が出てくる事が、本作のTwitter公式アカウントのメッセージで予告されていましたね)。結果は、あまりうまくいかなかったようにも見えます、、、が、別にクリスはあきらめてるわけではなさそうです。この先、響達も含めて二課のメンバーがばらばらになりそうになったなら、クリスは「あたしの帰る場所」のために奮闘するのでしょう。
そんな感じで、この話数ではクリスの思いがクローズアップされる部分が多い気がします。彼女のモノローグも幾つか入っていました。第4話もそうかもですけれど、こうしてみるとクリスが主役なのでは、とも感じられたりします。実際にはどうなのでしょうね。
仲間がばらばらになる、という点では、マリア達もまた危うい雰囲気になっています。ナスターシャは米国に自分達の技術を渡そうとしてノイズに襲われ、それを救ったマリアはウェル博士の側について暴力的なやり方を推し進める素振りを見せています。けれどウェル博士の方法では、救うべきはずの人類を犠牲にしないと目的は果たせないようで、マリアもそこには疑問を抱いているらしいです。さらに切歌は、自分が発揮した力とフィーネの関係を意識し始めてはいるものの、その事を調には言えずにいます。装者達は様々な葛藤を抱えているようですが、彼女達の方は自分達が本当は何をすべきなのか、見つけ出す事はできるのでしょうか。
そして未来と響のつながりが、やはり気になります。最初の場面では、未来は東京スカイタワーの爆発に巻き込まれて命を落とした、と思ったのですよね。そのため呆然として何も手につかなくなっているようです。
第1期の第13話(それと第1話も)では、未来がこの立場にいました。落ちてくる月のかけらを破壊するために響が命を失った、と、未来は感じていました。その事件があってから3週間、彼女は泣き暮れていたようです。響のお墓が作られてからは、毎日のようにお墓参りをして、そのたびに悲しい思いに沈んでいました。
未来が響に対して抱いていたのと同じぐらいの愛情を、響も未来に対して持っている、とは思うのですけれど、この話数の響は、以前の未来の状態とはちょっと違っているようにも感じられます。目の前で爆発が起きてからすぐだったため、まだ現実をつかみきれていないとも言えるのかもしれません。(その割には、未来がどこかにいるとわかった後は、もしかしたら未来が危険な目に遭わされているかもしれないのに、何だか元気に特訓してるんですよね、、、。)響と未来がお互いをどういう存在だと考えているのかは気になる部分ですね。その辺りがこの後のストーリー展開にも影響してきそうに思います。
それと、途中で自分が今まで未来とどんな風にふれあってきたのか、響が回想する場面が出てきます。が、そのイメージはあまり長く描かれていなくて、しかも内容は第1期の頃の思い出がほとんどみたいです。
こういう点からも、第2期は響と未来のいちゃいちゃがどれだけ少ないかがわかるような、、、。これからのストーリーでは響と未来の関係性が意味を持ってくると思われますし、2人が向き合う時を盛り上げるのであれば、その前にたっぷり甘い時間を描いておくのが良いように思えるのですけれど。と、いろいろ書いていますがとにかく彼女達の百合なふれあいをたくさん描いていってもらいたいものです。
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