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2013年8月16日 (金)

ふたりはミルキィホームズ 第4話

 テレビアニメ「ふたりはミルキィホームズ」、第4話「まけないきもち」です。

 カズミとアリスは、カラー・ザ・ファントムの黄怪盗(イエロー・ブラックホール)と青怪盗(鮮烈なる青き狩人)を捕まえるつもりでしたが反対に追い詰められてしまいます。ミルキィホームズのおかげでピンチは免れたものの、力の違いを見せつけられた気持ちになっているようです。

 じゃあこのまま引き下がるのかというと、、、そうではないのですね。アリスは、自分達が戦った現場にもう一度行って、ファントムに対抗するヒントを探しています。彼女は以前にも赤怪盗の遺留品を見つけたり、リュウコ・コマツの探偵ライセンスを発見するなど、観察力がけっこうあるのかもですね。またカズミはホームズ探偵学院の指揮クラスにいて、第1話で友達と話していた所では、尾行の授業が既に始まっているそうです。この知識は、後半で目標の人物を尾行する時に役立っているようです。さらにその後、2人は変装の腕前も見せています。カズミとアリスはまだ学生ですけれど、やはりかなり実力があると言えるのではないでしょうか。

 これに対するカラー・ザ・ファントムは、普段は一般の人々の中に紛れて活動しているようです。黄怪盗も青怪盗も表向きは堂々とテレビに出たりしていますし、メンバーは皆意外と大胆なのかも。(その分、表の顔と裏の顔の切り替えには苦労しているのかもしれません。リュウコは探偵を廃業する事に何か未練を感じてもいるようです。)アリスの兄のシオンも怪しい動きを見せていますし、この話数では小衣の部下の十津川警子まで、、、。この人達がこれからどんな振る舞いを見せていくのか気になる所です。

 気になるといえば、カズミが偶然見つけた(ストーンリバー(石流漱石)のおかげでしょうか)学院特別資料室で、シャロ達の過去に何かがあったのを知ります。この感じだと、本作でのシャロ達はやはりテレビアニメ版第1期や第2期の世界観を引き継いでいるようですね。これからミルキィホームズの周りであちらと同じようなギャグ満載のテイストが展開されるのかどうかは気になります。

 以前第2話でカズミが一度だけ出す事ができていた強力なトイズ。その謎をアリス達は解き明かす事ができたみたいです。
 アリスのトイズ、「ガード」は、盾としてだけではなくカズミの「アロー」を加速できる力も持っているのですね。、、、って、それだと「トイズは1人に1つ」という法則に反するような気もしますけれど、まあたぶん、「ガード」の後ろ側から前側に向かって強い推進力が働いているために、前から飛んでくるトイズははじき返し、後ろから入ってくるトイズを加速する事ができる、といった仕掛けなのかもです。
 「ガード」のトイズについてアリスと話している時、カズミは「私のアローを加速させる事ができる」と言っています。カズミとしては、アリス(のトイズ)にとって自分(のトイズ)だけが特別な存在だと言いたかったのでは、なんて思ってしまいます。

 アリスは、戦いの後、カズミに打ち明けています。守るだけではなく自分も怪盗を捕まえたい、と。それも今思いついたのではなく、ずっとそうしたいと考えていたようです。
 だったらなぜもっと早く、同じチームのカズミに言わなかったのか、、、。もしかしたら、自分がそう主張する事で、チームの、いえ、カズミとの関係が変わってしまう事を恐れたからなのかもです。
 第3話では、怪盗を追っている時に、カズミはアリスに「アリスは直接戦わなくていい、危ない事は私の担当」と言っています。それがカズミの望みなら、それでカズミが満足してくれるなら、その通りにしよう、とアリスは思ったのかもしれません。
 アリスは行動的なカズミに前から憧れていたのかな、という気がします。名門のホームズ探偵学院に入学し、指揮クラスで学ぶカズミ。他のクラスの子ともすぐに仲良くなって友達も多いようです。
 そんな素敵な子が自分とチームを組んでくれる事を、アリスはとても嬉しく思いながら、いつか自分よりも気の合うパートナーを見つけて離れて行ってしまうのでは、と不安になっていたとも思えたりします。カズミのそばにいるにはカズミの言いなりにならなければならない、みたいな消極的な考え方が、アリスの胸の中にはあったのかも。

 でも今度の事で、攻撃を防ぐだけだと思っていた自分のトイズにもっと別の可能性があるとアリスは知りました。カズミの隣という場所に居続けるために、もっと積極的になってもいいのかもしれない、と彼女は思った、とも言えそうです。
 自分の気持ちを告げた後、アリスはカズミに尋ねています。この質問は、自分達が探偵チームを続けてもいいんだよね、という確認でもあり、私があなたのそばにいてもいいよね、という希望が表れた言葉とも受け取れます。この時カズミも同じように思っていたのかどうかはわかりませんけれど、2人が力を合わせて戦っていく間に、彼女達の気持ちはどんどん重なり合っていくのではないかと思えます。

・「ミルキィホームズ」レビューリストレビューセンター

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