ドキドキ! プリキュア 第29話
テレビアニメ「ドキドキ! プリキュア」第29話「マナのために! シャルル大変身!」です。
学校で生徒会長として忙しく働いているマナ。その様子を見て、パートナーの妖精、シャルルは何とかしてあげたいと思っています。けれど人間よりかなり小さな彼女は、なかなか思うようにお手伝いできません。
そこで思いついたのが、自分が人間に変身する事。真琴のパートナーのダビィができているのだから自分もできるはず、という事で彼女はダビィに変身の仕方を教わります。ダビィは妖精としてはシャルル達の先輩ですから変身も上手ですが、シャルル、ラケル、ランスはどうなるか、といった感じでストーリーが進んでいきます。
以前から気になっていたのが、シャルル達が女の子なのか男の子なのか、という所だったりします。話している時に使う一人称は、シャルルとダビィが「私」、ラケルとランスが「僕」でした。妖精に性別というものがあるのかどうかはわかりませんけれど、分けるとすれば2対2になるのかなと思っていました。そして変身の結果は、、、やはり男女2人ずつになっていますね。
さてそうなるとさらに問題になりそうなのが、ラケルとランスが男の子として六花やありすと同じ部屋で寝泊まりするのはどうなのか、という事。他のシリーズの作品でも最初はのぞみの部屋にココが住んでいましたけれど、さすがに女生徒と男性教師が一緒というのはよろしくないようで、すぐにココはナッツハウスに住み始めていました。本作でも同じような事になってしまう? と思ったのですけれど、ラケルもランスもかなり年下の男の子になっていた(そこまでしかなれなかった)ために、六花とありすとの関係はこれまで通りになりそうでもあります(まあそうだとしても六花とありすが男の子(に変身できる妖精)と同じ部屋で生活するのはどうなのでしょうね)。
シャルル、ラケル、ランスの中では、シャルルだけが願った通りの姿に変身できたようです。これは、ラケルとランスの思いが弱かったからではなく、シャルルの思いがとても強かったから、なのでしょう。
人間に変身できたシャルルは、自分が望んでいた通り、マナのお手伝いを一生懸命しています。妖精の姿の時だって彼女は力の限りマナのサポートをしています。けれど、人間の女の子としてマナを支えてあげたい、という気持ちが、彼女の中では強かったのでしょうね。
そして素晴らしいのは、シャルルはマナのお手伝いだけをするのではなく、困っている人がいたら積極的に助けています。これは、普段からマナが人のために尽くしているのを見ていたから、とても自然にできていたのでは、と思えます。独りよがりではなく、周りの人達の事も考えてあげられるシャルルの姿勢は素敵なのではないでしょうか。
マナも、そこはちゃんとわかったみたいです。シャルルは気合いを入れすぎて空回りしてしまう場合もありますが、いつも誰かの役に立とうとする女の子だと改めて感じた事でしょう。だから思わず、胸の底から感じている「大好き」という言葉が出たのでしょうね。この言葉のおかげで、シャルルもマナも、とても暖かく、嬉しい気持ちになれたのでは、という気がします。
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