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2013年7月12日 (金)

ドキドキ! プリキュア 第22話

 テレビアニメ「ドキドキ! プリキュア」第22話「ピンチに登場! 新たな戦士キュアエース!」です。

 王女をキングジコチューの所から奪い返したものの、彼女は不思議な結晶に封じ込まれて目を覚ましません。どうしたらいいのか、マナ達は考え込んでしまいます。
 一つの答えを出したのは、頭脳明晰な六花。彼女の言う所では、「お姫様の眠りを目覚めさせるのは、王子様のキスで決まり」らしいです。つまり(結晶越しにではありますが)ジョーに王女とキスをしろと言っているのですね。(ちなみに、(場面としては描かれていませんし直接接触したわけでもありませんけれど、)誰かと誰かがキスをするエピソードって、この作品シリーズではこれが初めてなのでは?)

 これについては、真琴(キュアソード)はとても穏やかな気持ちではいられなかったでしょう。キスとは言わないまでも、誰かの愛情が王女を救い出せるというのなら、真琴はいくらだって自分の愛を捧げようとするのではないでしょうか。王女を捜し出すために、ジコチューに見つかる危険も顧みずアイドルとして必死に歌い続けた彼女の王女への愛が、誰かに劣っているなんて事は決してないはずです。でも、あの場にいた誰一人として、真琴が王女を目覚めさせるのにふさわしいとは言いませんでした。それがあまりにも当たり前で疑う余地は全くないという空気だったのかもしれません。けれどこの時の真琴の表情は、常識に見過ごされてしまいそうな愛が、彼女の胸の中に確かにあるのを示している気がします。
 以前第20話の記事にも書きましたように、ジョーが男だからという理由だけで王女のお相手になる資格を持っているみたいに扱われるのは、ちょっとやるせない感じもしたりします。それに、この話数でもシャルルが言っているように、どこか「軽い」雰囲気なんですよね。何をしても王女が目を覚まさないというのに、「面目ない」と笑ったりしていますし。というかだいたいジョーは「王子」ではなくて「騎士」だったような。、、、とまあ考えれば考えるほどジョーが王女にふさわしいのか疑わしくなってしまうのですが、これからどうなってしまうんでしょうね。真琴には是非気を確かに持って、とにかく全力で王女をサポートしていってもらいたいです。彼女がひたすら誠実に王女と向き合っていけば、周りの人達も、彼女の王女への気持ちを理解してくれるのではないでしょうか。(王女が目を覚ますまで身を隠す、とジョーが言った場面でも、マナ達はすんなりうなずいていましたが、真琴だけはむっとした顔で首を縦に振りませんでした。あれだけ探してやっと見つけた王女とまた離ればなれになんてなりたくない、というのが彼女の気持ちだった事でしょう。けれど彼女は、プリキュアとしてジコチュー達と戦わなければなりません(というかこの状況だったら、本当はジョーだって一緒に戦わなければならないと思うのですけど、あっさり身を隠そうとするのもどこか不思議ですよね)。ジョーも、真琴が王女に会いたがっていたのを知らないわけではないでしょうし、同じ身を隠すにしてももうちょっと真琴の心情を考えた言い方があっても良いような気がします。)

 そして、この話数ではレジーナにも重大な事が起きているようです。父親であるキングジコチューにひどい目に遭わされ、マナ達と一緒に人間界に逃げてきた彼女ですが、それで父親を嫌いになってしまったかというと、そうではないのですよね。
 この辺りの関係って、社会的な問題の構図に似ている感じもします。暴力的な親と、その対象になっている子供、といったような。幼い子供としては、たとえひどい目に遭わされても、親を否定する事なんてそう簡単にはできないのでしょう。だからといって今のままでは何も変わらない、、、。これは正面から描いていったらかなり深い内容になりそうに思えるのですけれど、本作ではどこまで扱われていくのでしょうね。(キングジコチューが本当にレジーナの父親なのかどうかという部分も関わってきそうです。その点はマナ達は信じ切っていて2人を何とか仲直りさせようとしていますが、この行動がかえって事情を混乱させたりしちゃうでしょうか。)

 前回第21話で、レジーナがマナを助けた事を、六花もありすも、真琴も感謝しています(真琴がレジーナに「ありがとう」と言った時にマナが頬を染め涙を流して喜んだのは、憧れのまこぴーが自分を大切に思ってくれているとわかったから、なのでしょうね)。レジーナは、マナ達が自分を受け入れてくれている事、一緒にいて楽しく笑い合える事に、胸の暖かみを感じているようです。
 また、マナの家族もレジーナを受け入れてくれました。どこの誰とも知らない女の子を自分達の家に住まわせるなんて事もさらりと許しています。 父親を復活させるためとはいえ結果的には人々を苦しめてきたレジーナですが、マナ達はそれについてはもう何も言うつもりはないのかもしれません。それだけではなく、マナはレジーナに「大好き」と言っています(この言葉は、第21話でレジーナがマナに言った言葉への返事なのだと思いたいです。レジーナが自分を思っているのと同じように、自分もレジーナを愛している、という意味が込められているとしたら素敵ですね)。

 このまま胸の暖かさを高めドキドキを感じられれば、レジーナはプリキュアにだってなれそうに思えます。が、それをさせようとしない何かの力も働いているようで。
 その正体が何なのか、突き止めない限りレジーナはいつまでも真実を手に入れられない気もします。でもそこへ踏み込めば、彼女はこれまで以上の苦しみを味わう事になりそう。マナ達も精一杯彼女を支えてあげて、一緒に未来をつかみ取れるようになると良いですね。

 マナの部屋にレジーナが泊まった時、2人はマナの小さい頃のアルバムを見たり、同じベッドで手をつないで眠ったり、仲むつまじいひとときを過ごしました(レジーナが、「一緒に寝て?」じゃなくて「一緒に寝てあげる!」と言う所とかは彼女らしいですね)。彼女達にとってこの楽しい時間はこれだけで終わらないはず。彼女達がそばにいてもっとたくさんの喜びを見つけられるようになってもらいたいものです。

 さて「新しいプリキュア」、キュアエースですが、、、この作品シリーズで割とある演出で、最後にちょっとだけ姿を見せた格好になっています。正体や目的についてはまだはっきりとしていません。コスチュームは赤を基調としたカラーリングで、ルージュを引いた口元の印象もあって見た雰囲気の年齢はキュアハート達よりも上の感じです。
 彼女は自分を「切り札」だと言っていますが、これはどういう意味を持つのでしょう。真実が明らかになるのはもう少し先でしょうか。

・「ふたりはプリキュア」レビューリストレビューセンター

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