ドキドキ！ プリキュア 第１７話

　テレビアニメ「ドキドキ！ プリキュア」第１７話「ショック！ 奪われたクリスタル！」です。

　アンジェ王女を捜し出す、そのための重要な手がかりになるロイヤルクリスタルを探して、マナ達は今度は野外美術館へとやって来ています。そこへ、レジーナがまた姿を見せました。六花達は思わず警戒しますが、相手の様子がちょっと違っている事に気づきます。

　前回第１６話で、レジーナの胸には「本当の友達」という言葉が残りました。１人になって考えるほどに、その言葉は彼女にとって強い意味を持つようになったのでしょう。その結果として、彼女が望んだのは、マナと本当の友達になる事でした。
　この答えは、彼女なりに一生懸命考えて出したものなのですね。彼女の決意は固く、前回わがまま放題だったのに比べるときちんとがまんできていますし、マナの言葉は受け入れようとする気持ちが強いようです。

　言ってみればこれまでのレジーナは、自分の欲望に正直だったのでしょう。他の人の事情を考えないために周りに迷惑をかけても悪気を感じない場面もありましたが、基本的に裏表がなく素直です。

　これに対してマナ達の方は、誰かが困るような事をしてしまったら、それがたとえ自分ではなく友達の仕業だとしても、きちんと謝っています。けれど一方で、重要な情報だったとはいえ、隠すために嘘をついています。

　人が迷惑に感じるかもしれないけれど決して嘘はつかない事と、周りを考えてちゃんと謝れるけれど嘘をつく場合がある事、どちらがより良いと言えるのでしょうね。これは難しい問題ですけれど、じっくり考えるのが大事なのでは、と思えます。

　が、ここでは皆で考えたり話し合ったりする時間は与えられませんでした。レジーナに急に変化が起きています。
　最初レジーナは、「ロイヤルクリスタル」と言われてもぴんときていませんでした。けれど宝石を目にしてからは、何かを理解したような口ぶりになっています。目の色の変わり方といい、彼女には何か秘密がありそうですね。マナ達もこのままではレジーナを誤解してしまいそうですし、５人がちゃんと話し合えるようになれると良いかもです。それに、ロイヤルクリスタルが５個ある、という所も、マナ、レジーナ、真琴、六花、ありす、５人のつながりを暗示していると思えますし、彼女達がもう一度、いえ、何度でも結ばれるのを期待したいです。

　という前半の展開の後、後半ではジョー岡田の正体が判明、、、。アンジェ王女の関係者だったようです。
　でもちょっと妙なのですよね。王女に関係している人なら、王女のそばにいて、トランプ王国の状況についても聞いているはずの真琴（＝キュアソード）が知らない訳がありません。なのに真琴の反応を見ると、全くの初耳っぽいです。、、、ジョーは身分を偽っている？　実際にはどうなのでしょうね。次回には何か説明があるみたいです。
　それにしてもこれで、王女と真琴のロマンスは微妙な方向になりそうな。真琴も、もし王女に隠し事をされていたなんて事になったら、とてもショックなのではないでしょうか。（一介の臣下の者であるキュアソードに王族の内情を教えるはずがない、と言われればそれまでかもしれません。でもそれでは、第７話に描かれていた王女と真琴の睦み合いまで嘘になってしまいそうで寂しいですよね。）

　さて途中の場面でレジーナは、マナ達と友達になりたい、と告白します。その直接のきっかけになったのは、直前のマナと六花とのやりとりだったのでは、という気がしちゃいます。
　他の人のトラブルを次々に背負い込んでしまうマナをずっとサポートしているから苦労する、と六花が漏らすと、マナはすかさず「そう言わず、おつきあいください」と頭を下げます。それに対して六花は「しょうがないなあ」と答えています。
　この一連のやりとりが、流れるように交わされている所からすると、この会話は彼女達の間で何度も繰り返されてきたのでしょうね。しかも２人はにこにこ笑いながらこのせりふを言っています。こういう言葉のやりとりを通じて、マナと六花はお互いの絆を確かめ合っているのでしょう。
　レジーナは、自分もマナとそんな関係になりたい、と強く思ったのでしょう。そのためにいろいろ自分を抑えなきゃならないとしてもかまわない、そう感じられるぐらい、マナと六花の間にある愛情が美しく素晴らしいものに見えたのでは、と思えます。

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