とある科学の超電磁砲S 第10話
テレビアニメ「とある科学の超電磁砲(レールガン)S」、第10話「原子崩し(メルトダウナー)」です。
もともと麦野沈利達「Item」は、施設を襲撃しにくるターゲットを倒す、という仕事を請け負っただけのはずでした。が、相手がレベル5第3位の美琴だと感づくと、沈利はもう仕事よりも美琴との腕比べを優先してしまってます。 2人の戦いを見ていると、ルールの決められた試合でもなく、優秀さを競うテストでもなく、もはや単なるどつき合いみたいなものですね。沈利にとっては、自分より上位の能力者を打ち負かして自分の力を誇示する事だけが今の興味になっているようです。
でも、美琴にはそれは関係ありません。美琴が今したいと思っているのは、ミサカ達を利用している研究施設を破壊し尽くす事。「妹」である彼女達に、人間らしい生き方をさせてあげたい、彼女達の命を救うために1分1秒も無駄にできない、美琴の胸の中にはそんな思いが満ちているのでしょう。ですから沈利の興味につきあっている暇はないようです。
(ところで学園都市では、下位の能力者が上位を倒す事で順位が上がる、みたいな制度とかがあるのでしょうか。レベル5同士がつぶし合って研究対象が少なくなる事を、研究者達は避けたいと思っているのか、それとも高位能力者達がぶつかり合って新しい力が生まれる事に期待しているのか、その辺りの事情がよくわからないですね。もしつぶし合いが起きるのを避けたいなら何か無理矢理にでも規制する必要がありそうにも思えますけれど、どうなのでしょう。)
その後美琴は、もう一つの研究施設の方にも行きます。調べた所では、もう研究は行われていない様子。これで研究者達のむごい行いを止められた、と言えそうなのですが、ちょっとあっさりしすぎている雰囲気でもあり、美琴は少し拍子抜けしているみたいです。
そんな時に、当麻が彼女の前に姿を見せています。本人は別に意識したわけではないのでしょうけれど、このタイミングが何というか、、、。以前第1期の第19話「盛夏祭」の時と同じように、美琴がちょっと弱っているというか気が抜けている瞬間を突いて当麻が登場するようにも見えちゃいます。美琴にはこの逆境(?)にも負けずに自分の道を進んでいってもらいたいように思います。
他には、滝壺理后とフレンダの会話も少し気になります。自分の居場所はItemだけだと言う理后に対して、フレンダは他にも居場所ができるといいねと答えています。理后はメンバー達に親密な気持ちを持っている、という意味を込めて言ったのかもですけれど、フレンダにはそこまでは伝わっていない感じです。フレンダにしても、別に理后がいらないと言ったつもりではないのでしょう。もっと広い世界に触れられるようになったらいいね、ぐらいの気持ちだったのかも。
やや食い違っているっぽい彼女達の思いは、いつか重なる事があるのでしょうか。そのためには、沈利達も含めて4人のメンバーがお互いを見つめ合う必要がありそうですけれど、そこまでのエピソードがこの第2期で描かれるのかどうかはちょっとわからないですね。できれば誰かと誰かの間に百合な関係が生まれたりすると素敵かもです。
美琴の方は、またこれまでと同じ生活に戻れるかもしれないと考えたとたんに、親愛な人達の姿と声が頭に浮かんでいます。細かい事情は詮索しないで励ましてくれた飾利や涙子に、美琴は感謝しているでしょう。
そして、黒子、、、。彼女の姿や表情が、美琴の胸には強くよみがえっているようですね。この時、美琴は一刻も早く彼女に会いたいと願ったのではないでしょうか。自分の今の気持ちをいやしてくれるのは黒子だけだと、美琴ははっきり自覚したのでしょうね。
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