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2013年6月10日 (月)

咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A 第15話

 「スペシャルエピソード」としてテレビ放送ネット配信が行われているアニメ「咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A」、第15話「激化」です。

 目覚めると病院のベッドの上にいた怜。必死に竜華の名前を呼びますが、相手はそばにはいません。泉によれば、竜華は少し前まで怜を看病していたのですが、大将戦の準備のために会場に戻らなければならなくなったのでした。いつでも一緒にいたい、一瞬でも離れたくない。たとえ言葉を交わせなくても、彼女達の間では思いは同じなのですね。

 といっても、離れている事の寂しさに浸るのもほどほどにしておいた方が良いのかもしれません。千里山が準決勝を勝ち抜ければ、次は決勝戦。オーダーが変わらず、補欠選手とバトンタッチするのでもなければ、先鋒として最初に試合に出るのはまた怜です。早く体調を回復させて会場へ行く必要がありますよね。
 彼女達もここまで来て勝ちをあきらめているはずはないと思いますし、体がきつくても竜華がいなくても、怜は自分で何とかしなければならないのでしょう。何とかして前に進んで行けば、また竜華に会える。同じ決勝戦の舞台に立てるかもしれない。その希望を胸に、彼女も彼女自身と戦う必要がありそうです。

 阿知賀でも、「次」に向けて玄が苦闘しています。まだ能力は戻っていないみたいですけれど、今は耐えて打ち続けるしかないようです。自分達が決勝戦に進むのが簡単でない事はメンバー全員がよくわかっているでしょう。けれど可能性も希望も、彼女達にはあります。それを現実のものにして、「和と遊ぶ」夢を実現できると良いですね。

 副将戦が終わって控え室に灼が戻ってきます。メンバーは彼女にねぎらいの言葉をかけます。特に晴絵は優しさと真心を込めて。灼はまっすぐに、晴絵の胸に飛び込んでいます。
 晴絵は、灼がこの試合で何をしたのか、わかっていますよね。10年前に自分があげたネクタイを、この準決勝にも着けてきた灼が、10年前の自分と同じ打ち筋で、自分が負けた準決勝を戦ってきた。それが単純な師弟愛などではない事を、晴絵は気づいているでしょう。晴絵が灼の気持ちにどう応えるのか気になる所です。けど少なくとも今はまだ、監督と選手の範囲からは出ていないみたいです。

 一方で、灼の打ち方は他の人にも影響を与えているようです。それは小鍛冶健夜、高校生の時に全国大会で晴絵を打ち負かした女性です。 この2人の間にも何か決着が必要なように思うのですけれど、晴絵は全国大会出場校の監督、健夜は試合の解説者です。麻雀をしようにもこの位置関係では卓を挟む事にはなりそうにないですし、彼女達が昔を乗り越えて向き合う日は来るのでしょうか。(ところで健夜と一緒のブースで実況をしているアナウンサーの福与恒子って、プライベートでも健夜は仲が良いようですね。試合について話している2人の会話の中にも、それを思わせる言葉がちょこちょこでてきます。今度は恒子から健夜に、「責任とってすこやんが養ってね」と持ちかけています。健夜の答えは、あっさりオーケー? 言葉の感じからすると、素で本気の返事をしているように思えます。恒子とならそんな関係になってもいい、と健夜が日頃から考えているのでは、と思わせるやりとりなのでは。)

 次は大将戦、穏乃の出番です。玄と晴絵につきあう形で、彼女はウォーミングアップしてきました。いつもの彼女らしい無謀なほどの(?)元気の良さが出ています。
燃える彼女を見て、宥も暖かさを感じている?
 ちなみに調子が出てきた穏乃はギアが「100速」に入ったと言って、憧からツッコまれていました。そんな事を言う高校生はいない、と言うのですが、冒頭の場面では怜が「100巡先」と言ってましたし、第14話では大星淡が「高校100年生」とも言ってました。この準決勝では意外とお子様な発想の選手が多い、とか?
 後は、穏乃が憧に阿知賀の制服を借りて着ています。これは珍しい格好ですけれど、慣れない分実力が発揮できない、なんて事はないでしょうか。それとも憧に包まれているような気がして、落ち着いて力を出せるようになる? ともかく、憧が(はいてない(?))ジャージ姿になり裾を気にして恥ずかしがっている分、穏乃は彼女のためにも力を出さなきゃなのかもです。

 さて大将戦の試合、淡がいきなり技を仕掛けてきます。影響が配牌だけにしか及ばないとはいっても、他の3人へのインパクトは大きいです。 頭を押さえつけられ、後は淡の1人勝ちになるか、と思われましたが、そこまで思い通りにはいかないのですね。新道寺の鶴田姫子、それに竜華も、淡の支配を覆し、あがりを手に入れています。

 なぜ彼女達にそんな事ができるのでしょう。強豪校の大将だから一筋縄ではいかない、それに3年生は全国大会で大化けするとも言われている。いえ、そんな簡単な理由ではないように思えます。

 姫子は副将の白水哩とのダブルエース、前の試合で哩があがった倍の飜数で、同じ局に姫子があがる、という能力を発揮しています。けど彼女達の本当の強さは、能力自体にあるのではないのですね。2人で過ごしてきた日々、お互いに励まし合い、喜びも悲しみも分け合ってきた時間、その積み重ねが、彼女達の絆をとても強いものにしています。麻雀をする時も、それ以外も、2人がお互いを求め一緒にいた事は、誰にも消し去れない事実。それがあるから、彼女達はつながっていられるのでしょう。
(姫子と哩は、別に双子の姉妹というわけでもないですし、姿形も似ていません。2人の名前の呼び方から考えると、生まれた時からつきあってきた幼なじみ、というほどでもない気がします。そんな彼女達がこれほどまでの関係になるには、相当な出来事があったのでは、とも思えるのですよね。本編中では2人が制服姿で寄り添っている様子が何カットか登場していましたけれど、その辺りには大きな物語がありそうです。そこを何とか描いてもらいたい所ですけれど、そういう予定はあるのでしょうか?)

 それから、竜華と怜、ですね。この試合で、竜華は、自分の信条とも言えるデジタル打ちを捨てています。その理由は、隣に怜のイメージが現れてささやいたから?
 未来の牌が見えるという能力を持つ怜が関係しているなら何が起きても不思議ではなさそうですけれど、ここでは本当に怜が竜華の所に飛んで行っているわけではなさそうですね。となるとあれは、竜華の中に宿った「怜ちゃんパワー」を感じた竜華が自分で作り出した映像、とも言えそうです。怜の姿をイメージする事で、わずかに感じた能力を発現させている、いえそれどころか、未来が見えたように感じているのも、実はいつも怜の不思議な牌さばきを近くで見ていてその癖を憶えていただけなのかも。

 たとえそうだとしても、(デジタル打ちを捨てている所は気になりますが)竜華が前進しようとする気持ちに対しては何のマイナスにもならないのでしょう。それに、今試合をしている竜華を、間違いなく怜は見守っています。そして胸の底から応援しています。この記事の最初にも書いたように、彼女達の思いは同じなのでは、と思えます。

 姫子と哩、竜華と怜。彼女達は1人ではありません。また5人でもありません。「2人」という関係が、何よりも甘く、強く、彼女達を結びつけ、パワーを生み出しているのでしょうね。

 淡には、今はそれを解釈できずにいるようです。(それに、場数を踏んでいない1年生だからなのか、それとも自分の能力を過信しているためなのか、余裕を出し過ぎてあちこちで小さなミスをしています。)原因は、彼女が「1人」だから?
 その辺りはまだよくわかりませんね。彼女にも本当はかけがえのない女の子がいて、まだ彼女自身が気づけていないだけかもしれません。何にしても淡が、姫子や竜華の強さの秘密を知るのは、もう少し後になるのでは、という気もします。

 そして重要になってくるのが、穏乃、です。彼女の場合、姫子や竜華のような、特別な意味で親しい女の子はいないように感じられます。幼なじみの憧とは一緒に戦う仲間といった感じですし、和は今は穏乃達の目標になっている存在ですし。穏乃も淡と同じように、誰か一番大切な人を見つけられたら、もっと強くなったりするでしょうか。

 それはまあこれからに期待するとしても、今の穏乃は何か力に目覚めそうな予感です。晴絵は試合前のさいころの目を気にしていましたけれど、そこに秘密があるのかな。
 牌譜って、各試合の牌の流れを記録していくものですけれど、最初のさいころの目も記録されるのでしょうか。もしされないのだとしたら、穏乃の力の発動条件は牌譜からだけでは決してわからないのでしょうね。もともと大会には初出場だった上に牌譜で検証できないのだとしたら、一度力を発動させた穏乃を止めるのは他校の選手には難しそうです。その分穏乃にとってはチャンスが広がるのでは、と感じられます。

 大将戦も残り半荘1回。この決着はどのようにつくのでしょう。そしてそこに百合なエピソードがたくさんあると良いように思います。

・「咲-Saki-」レビューリストレビューセンター

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