ドキドキ! プリキュア 第16話
テレビアニメ「ドキドキ! プリキュア」第16話「レジーナ猛アタック!
マナはあたしのモノ!」です。
マナ達の前に、レジーナがふらりと現れます。彼女はこれまでにも何度かマナと顔を合わせていますが、前回自分の素性を名乗り、しかもジコチューを使って攻撃してきました。マナ達はとても苦しめられ、アイが新しい力を導いてくれなければ、今も元気にしていられるかどうかわからないほどでした。
だからレジーナは間違いなく、敵、、、。マナもその意識は持っているようです。
でも相手に対して憎しみの気持ちは抱いていないのですよね。「敵と友達になっちゃだめなのかな?」なんて、他の人なら思いもつかないような事を考えています
(ここでの六花やありすの反応がなかなか良い感じです。マナの素直な言葉に驚いたり頭ごなしに否定したりするのではなく、きちんと受け止めた上で誠実に意見を返しています。彼女達は、マナが無責任な事を言う女の子ではないとわかっているのでしょう)。
確かに、マナ達の所へ来たレジーナは、アイのかわいらしさにキュンキュンして、一緒に音楽に乗って楽しそうに踊っていますし、おいしいアイスを食べて感動もしています。またやり方はあまり良くないものの、マナの役に立とうともしています。
じゃあマナとレジーナが友達になるのは許されるのかというと、そういうわけにもいきません。真琴は、レジーナに対するマナの優しい対応がとうてい信じられず、また認める気にもなれないようです。
以前第7話にも描かれたように、トランプ王国は破壊され、今も無惨な姿をさらしています。真琴にとって大切な人、アンジェ王女はまだ行方不明で、国を再建できる見込みも立っていません。
真琴からすべてを奪ったのが、キングジコチュー。その娘であるレジーナと仲良くするなんて、マナには許せても自分には決してできない、と、彼女は思った事でしょう。
彼女の気持ちももっともですし、レジーナも含めて全員が理解し合えるようになるには、もう少し時間がかかりそうです。けれど真琴がマナを信頼している思いは揺らいでいないみたいですから、希望は持てるのではないでしょうか。(ポイントなのは、トランプ王国を破壊したのが、レジーナではなくキングジコチューだ、という所ですね。それにレジーナがキングジコチューの娘だという事は本人しか言っていませんから、そこにも何か隠された事実があるような気がします。)
さて本編では、前回マナの戦う姿を見て気に入ったらしいレジーナが、最初から最後までマナにアプローチしています。この様子をサブタイトルで「猛アタック」と表現している辺りは、制作側としても百合なテイストを意識していたり、なんて?
レジーナのマナへの猛アタックは、六花達周りの女の子の気持ちを考えず、マナを独占しようとするものです。時にはマナにも自分の願いを押しつけるほど。
、、、これは、女の子なら誰でも(男の子も、かもですが)経験があるようなものではないでしょうか。あなたが大好き、だからあなたも私だけを見て、他の子と仲良くしないで。愛という素晴らしい感情を抱いているのに、どこかを少しはき違えてしまったために、誰も楽しくなくなってしまう、そんな図式がここで繰り広げられています。
彼女達は、これからもずっとこのままなのでしょうか。5人が顔を合わせる限り、どこかぎくしゃくして、誰かが喜んでいると他の誰かがつまらなくなる、そういう関係にしかならないのでしょうか。
マナと一緒にいた時間がレジーナより少しだけ長い真琴は、六花やありすからいろいろ聞いたり2人のマナに対する様子を見ている内に、マナの気持ちを少しずつ理解しようと考えるようになったみたいです。次はレジーナでしょうね。子供のようなわがままは良くない、相手の気持ちも考えよう、という、とても基本的な所かもしれませんが、努力してそこを乗り越えられれば、その先には素敵な事が待っていると信じて進む事が大事になるでしょう。
さらに、マナ自身にも努力が必要になりそうです。彼女は真琴のレジーナに対する感情を理解しているつもりですが、レジーナに対して「ビビッと」きちゃった感覚も裏切れません。
マナの場合、これまでなら、自分の感覚に従って行動すればそれで何もかもうまくいっていたのでしょう(裏では六花が一生懸命サポートしてくれていたかもですが)。でも今度ばかりはそうはいきません。
「ビビッときちゃったんだもん」では、真琴は絶対納得してくれません。それに、自分の都合だけで真琴とレジーナをくっつけようとしているなら、それこそわがままでしかないでしょう。この問題に、マナがどれだけ誠実に答えを出せるか、これから注目なのではないでしょうか。
マナといえば、真琴が怒ってしまって話せない日々が続いて、CM明けの場面では音楽を聴きながら涙を流しています。聴いている曲は真琴の「SONGBIRD」です。
録音された歌声ぐらいでは、もうマナの気持ちは紛れないのですね。憧れの女の子と同じ学校に通い、同じクラスの隣の席に座って一緒に授業を受けるのが当たり前になってしまった今、マナの憧れの気持ちを満たせるのは、本物の真琴だけなのですね。
後は六花、です。最初の方の場面で、レジーナがマナを「あたしのマナ」と言うのを聞いて、ちょっとむっとしています。マナを物扱いするレジーナの態度を注意しつつ、自分がマナの幼なじみで、おつきあいしている時間が長い事をさりげなくアピールしてますね。小さい頃からずっと一緒にいて、家もお隣、学校でもクラスだけじゃなく生徒会で一緒に活動しているんだから、昨日今日マナに目をつけたあなたなんかには負けないわよ、と主張しているのかもです。
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