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2013年5月15日 (水)

ドキドキ! プリキュア 第14話

 テレビアニメ「ドキドキ! プリキュア」第14話「夢か約束か! 六花おおいに悩む!」です。

 いつも学年成績トップだった六花が、今度のテストでは2位、、、。それでもかなり優秀だとは思うのですが、マナに言わせればこんな事は初めてらしいです。
 この頃の六花の様子を見ていても、ちょっとぼんやりしたり、皆から離れて密かに何かをしていたり、とにかくいつもの彼女らしくありません。ありすや真琴、シャルル達もだんだん心配になり始めます。

 けど一番心配しているのは、マナですね。というかもうほとんど取り乱しちゃってます。勉強が手につかないのは六花の方なのに、マナはまるで自分の事のようにおろおろしたり慌てたりしています。

 マナの中ではそれぐらい、六花は大きな存在なのでしょう。六花がちょっとでも調子を崩したら、自分の方がどうにかなっちゃうぐらい、彼女達はお互いの気持ちを分け合っているのでは、という気がします。

 さてその点は疑いがないとしても、だったらなぜ六花は、自分が百人一首にはまってしまった事をマナに教えなかったのでしょうね。もともと六花は、調べ物をしている中で、百人一首に詠まれている歌に触れました。そこには様々なタイプの短歌がありますけれど、彼女は特に、恋の歌に目を奪われてしまったようです。もう夢中になって読みあさっていたらしいですね。
 こんな、恋の物語に「キュンキュン」している自分なんて、らしくないんじゃないの? 今の自分をマナが見たら何て言うだろう。六花はそう思ってしまい、恥ずかしくなったのか怖くなったのか、マナには打ち明けられなかった、とも考えられるでしょうか。

 実際には、後の場面でも描かれているように、その辺りは心配する事ではなかったようです。けれど、何より自分とマナとの関係だからこそ、六花は大切にしたかったのでしょう。遠慮とか距離感とかではなく、お互いを尊重する思いを持ち続けていられるのも、彼女達がこれからも親しい間柄でいようとする意思の表れなのかもしれません。

 この他、真琴によると、トランプ王国にもかるたがあるそうで、何だか面白いですね。横でありすがさりげなくツッコミを入れています。
 また、六花の事を知らせに飛んできたランスと、マナが顔と顔で正面衝突しています。これって、前シリーズ第1話でみゆきとキャンディがぶつかっていた場面と似ているような。実は伝統だったりするでしょうか。
 それから、前回に続いてここでも「ロイヤルクリスタル」が姿を見せています。この神秘の宝石はもともとトランプ王国にあったもので、全部で5個あるのだそうで。この数字から連想されるのは、五星麗奈、、、じゃなくて5人目のプリキュア、とか? 最近登場してきているレジーナの存在ともあわせて気になりますね。

 小さい頃の六花は、自分も母親のような医者になる、と約束していたそうです。そのために勉強にも力を入れていたのですが、かるたの魅力に負けてしまったようになっている事を申し訳なく思っているみたいです。
 でも母親からは、楽しんで打ち込めるものが増えるのは良い事だと言ってあげたいのでしょう。小さい頃の約束だって、本人の重荷になるようなら無理に守ろうとしなくてもいい、ぐらいに考えているのではないでしょうか。
 母親はその気持ちを、六花とのスキンシップで表現していますね。胸に押しつけるぐらいの勢いでハグをしたため六花は息が詰まりそうになっていますが、その分彼女は、母親からの愛を確かに感じる事ができたように思えます。

 六花の母親は医者として忙しく、家も空けがち。あちこちに撮影に出かけるカメラマンの父親は、家どころか日本にさえいない事もあります。六花は家では1人でいる場合が多いようで、時々マナの家のレストランで食事を済ませたりもします。 親と過ごす時間の少ない彼女にとって、すぐ近くに親を感じられるのはとても嬉しいし安心できるのでしょう。両親と手をつないで帰る彼女の姿にも、その気持ちが表れている気がします。(作品のオープニングの映像でも彼女は両親と腕を組んで楽しそうに歩いていますね。)

 では親が出かけている時に彼女に安らぎを与えるのは誰かというと、それはやはりマナなのでしょう。六花は、マナの「幸せの王子」ぶりに振り回される事が多いですが、今度のエピソードのように、マナは六花をちゃんと思いやっているのですよね。 バトルの場面では、キュアハートはキュアダイヤモンドの気持ちを全力で応援しています。それに、ダイヤモンドに手を差し伸べ、手をつないでいます。マナとのふれあいは、六花にとっては親とはまた別の「ドキドキ」を与えてくれるのでしょうね。

・「ふたりはプリキュア」レビューリストレビューセンター

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