とある科学の超電磁砲S 第4話
テレビアニメ「とある科学の超電磁砲(レールガン)S」、第4話「妹達(シスターズ)」です。
朝から美琴はとても機嫌がいい様子です。黒子にジュースをおごろうとしていますし、しかも自販機を蹴らずにちゃんとお金を使って買おうとしています(まあそれが普通ではあるのですけど)。とにかく気前が良くて、ちょっとの事では怒ったりしません。
この状況は、黒子にはとても不思議なもののようです。黒子は、風紀委員(ジャッジメント)の仕事の時以外は、おはようからおやすみまで、いえ、寝ている時でさえ美琴のそばにいます。その彼女でも知らないような表情を見せているのは、とても珍しい事ですね。
やはりそれだけ、噂が気になっていたのでしょう。レベル5の能力者のクローンを作る、しかもその素体が自分かもしれないというのは、よくわからない不安感を彼女に与えていたのかもしれません。
そこで前回、その計画が立ち消えになったという報告を見て美琴は安心したわけですが、それだけでは済まない何かがあるようです。「もし自分のクローンが目の前に現れたら」、、、黒子が何気なく投げかけていた質問を、美琴は身をもって考えさせられる事になるのでしょう。
一方で、「シスターズ」の方には、美琴が「お姉様」だという知識がインプットされたようです。これが後の場面で重要な鍵になってきたりすると面白いかもです。彼女達にとって美琴とは何なのか、お姉様に対してどういう気持ちを抱くのか、が気になる所です。
ところで途中の場面で、黒子や飾利、涙子、衿衣にそれぞれ用事ができてしまい、美琴が急に暇になるエピソードが描かれています。まあ後になって硲舎佳茄(はざまやかな、第1期の第6話やPSP用ゲームにも登場している「かばんの少女」です)達と遊んだり「ガシャガシャ」をやるなどけっこう充実していてみたいですけれど、この場面では、以前と今とで美琴が変化してきているのがうかがえる気がします。
黒子や飾利達と出会う前の彼女は、たぶんゲーセンに行ったり、街をうろついて(第1話のように)もめ事に首を突っ込んだりしていたのでしょう。それでも、彼女はそれなりに楽しんではいたのかもです(第1期でも「だからこの街は退屈しない」と言っています)。
ですがここでの美琴は、黒子達の姿が見えないだけでとても退屈に感じているようです。今となっては、彼女達と過ごす日々こそが、美琴にとってかけがえのないものになっているのではないでしょうか。能力なんて使わなくたって、皆で集まっておしゃべりしたり買い物をしたりご飯を食べたりする事が、美琴に喜びを与えているのかも、と思えます。これからどんなつらい出来事があっても、彼女達と一緒なら乗り越えていけるのでは。それぐらい、彼女達の間にある親密さは、能力さえ超えるほど強く、そして優しいもののように感じられます。
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