とある科学の超電磁砲S 第5話
テレビアニメ「とある科学の超電磁砲(レールガン)S」、第5話「絶対能力進化計画(レベル6シフトけいかく)」です。
クラスメイトや涙子達が目撃していたというもう1人の自分に、美琴はついに出くわしました。この学園都市で、自分の知らない内に勝手に研究が進められ作り出されたクローンですから、自分に対してどんな攻撃を仕掛けてくるかわかったもんじゃない、ぐらいに美琴は感じたようです。
ところが相手(ミサカ)の反応は予想とは全然違っていました。ちょっとぼんやりしていて危なっかしい雰囲気もありますが、言いたいことはずばっと言うし、一度美琴からもらった缶バッジを決して返そうとしないなど、けっこう自己主張してますね。(ちなみに美琴に会う前は、車の中にいる赤ちゃんが熱中症にならないように窓を開けたり、子猫が枝から落ちたりしないかと見守ったりしていました。彼女には、小さい命を救いたいという気持ちが基本的に備わっているようです。)
クローンとして製造され、テスタメントで知識を植え付けられただけのミサカは、自分を作った研究者達の言いなりになっています。例えば使い物にならなくなったクローンを廃棄する事だって顔色一つ変えずにこなしているようです。危険な「実験」にも何の文句も言わずに参加しています。
けれど美琴に対してだけは、自分のしたいように振る舞っている感じです。この差は何なのでしょう、、、。もしかしたらミサカの中では、自分の素体(=「お姉様」)に出会った事をきっかけに何か変化が起きているのかもですね。同じ能力系統だから、とか、AIM拡散力場が、みたいな理屈ではない何かを、ミサカは感じているのではないでしょうか。
元は一つだった自分達。分裂して生まれた自分と、比べものにならないぐらい強い能力を持つお姉様。ミサカの胸に芽生えていた憧れが、本人とのふれあいの中で大きく膨らんだのかもです。
そして美琴も、ミサカと一緒に行動する内に気持ちに変化が起きています。最後の場面で彼女が一生懸命走っているのは、自分をだましていた研究者達への怒りとか、人の道を外れた実験をやめせさようという正義感からではないのでしょう。ミサカに会いたい、彼女に無事でいてほしいという願いだけが、この時の美琴を突き動かしていたのではないでしょうか。遺伝子レベルでつながる以上に、彼女達は結ばれているように思えます。
この話数では、美琴とミサカが出会ったり、アクセラレータが登場するなど、物語が進み出しています。そんな風に重要な回ですが、描かれているキャラは少なめで、特に前半はほとんど美琴とミサカだけのエピソードになっています。やはりそれぐらい、彼女達の関係が重要になっているという事なのでしょうね。
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