ラブライブ！ 第８話

　テレビアニメ「ラブライブ！ School idol project」、第８話「やりたいことは」です。

　穂乃果が偶然聞いてしまった、理事長の口から出た「廃校」の言葉。驚いて事情を確かめるとこれは決定事項ではなかったようです。が、気を抜いていたら現実になってしまうかもしれない事態に変わりはありません。
　ポイントは２週間後のオープンキャンパス。ここで自分達を見てもらい、興味を持ってもらえるかどうか、穂乃果達には重要なステージになります。

　自分達の学校を廃校にさせたくない、この気持ちを胸に、μ'sのメンバーの団結力はよりいっそう高まっていきます。練習でも、ダンスのステップがこれまでにないぐらいばっちり決まって、皆手応えを感じています。

　けれど、１人だけ納得できていない人がいます。海未の目には、前回偶然知る事になってしまった絵里の過去の姿が焼き付いていて離れないのですね。幼い頃の絵里が描き出す華麗なバレエのステップを見てしまった後では、自分達、いえ、すべてのスクールアイドルの踊りを「素人」と言う彼女の言葉を、海未は否定できなくなっています。

　じゃあどうしたらいいの、今まで以上に長く練習すればいいの？　それぐらいじゃとうてい絵里のレベルには追いつけない事は、海未には痛いほどよくわかっていたようです。
　でも立ち止まるわけにはいかない、、、穂乃果は一つの方法を思いつきます。それはとても無茶なアイディアですが、どうしてもうまくなりたいと思うなら、こういうやり方を選ぶしかないのかもです。

　穂乃果の選択は、意外にも絵里の気持ちを揺さぶってしまうのですね。絵里は穂乃果達のしている事に興味があったようです。

　いったいいつからそういう気持ちになっていたの、という所がちょっと気になります。絵里は小さい頃からバレエをしていて、踊る事は大好きだったのでしょう。
また、途中で挫折する経験はしていたらしいです。それ以来バレエをしていないのかどうかはわかりませんが、昔の映像をすぐ海未に見せる事ができたほどですから、今も思いが断ちきれずにいたりするのでは。
　それならアイドル活動についてはどうでしょう。もしアイドルやスクールアイドルに興味があるなら、同級生のにこの「アイドル研究部」に、最初から所属していたって良さそうにも思えます。絵里と、にこ、希は友達ではあるようですが、アイドルの趣味は共有していないっぽいように見えますね。

　それならなぜ絵里はあんなにも、泣きそうになるほどスクールアイドルに惹かれるようになったのでしょう。それは、やはり、穂乃果をはじめとするμ'sの女の子達がとても魅力的に見えたからなのではないでしょうか。

　前回第７話の時にも書きましたように、絵里は、穂乃果達と関わっている間にだんだん彼女達の事が気になっていったのかなという気がします。どんなに厳しい対応をしても決してあきらめずに立ち向かってくるバイタリティ、どんなに苦しくても笑顔を忘れない姿勢、素人にしか見えないと言い切った彼女達のパフォーマンスにさえ、絵里はいつの間にか目を奪われていたのではないかと。

　そうなったのは、穂乃果達の中に、何か光るものがあったから、とも言えそうです。そこを伸ばしていく事ができたら、スクールアイドルとしても成長して、音ノ木坂学院の名前をたくさんの受験生の女の子達に知ってもらえそうです。（それと、絵里が今のμ'sの誰かと特別に親しくなりたいと思っている、なんて事はあるでしょうか？　そこから発展する百合エピソードなんていうのも面白いかもです。）

　絵里の気持ちがわかった後は、場面がどんどん展開していきます。ほとんど物語のクライマックスみたいな感じもしちゃいますけど、、、まだ続きますよね？　この後物語がどういう風につながっていくのか興味深い所です。絵里、希以外の生徒会のメンバーも前に出てきていますし、絵里の妹、亜里沙の友達も登場していますから、彼女達も巻き込んで百合テイストたっぷりのストーリーになると良いかもです。

　絵里の他で気になるのは、希ですね。彼女は、「カードが告げたから」スクールアイドルになろうとしているみたいな言い方をしています。彼女自身はスクールアイドルについてどう感じているのか、本音を聞いてみたいものです。　生徒会では常に絵里をサポートし、神田明神で巫女をしている間は穂乃果達が練習しているのを見守り、また時には試験勉強を手伝ったりもしている希。彼女が、絵里やμ'sのメンバー達に感じている愛情が大きく取り上げられるエピソードなどあると良いかもです。

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