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2013年3月25日 (月)

ビビッドレッド・オペレーション 第10話

 テレビアニメ「ビビッドレッド・オペレーション」、第10話「光と影と」です。

 アローンに外部から干渉し力を与えている者について、健次郎達はだんだん正体を突き止めつつあるようです。そしてれいも、自分の目的を果たすためのチャンスを、次の1回に絞り込んでいます。

 見えない所で静かに緊張が高まってくる中、れいはあかねの家へ1人でやって来ます。自分が前に食べ物を粗末にしてしまった(あかねの家の菜園で採れたトマトを潰してしまった)事を謝るためです。彼女は本当は、(アローンの事は別として)良くない事をしたら素直に認めて反省できる女の子のようですね。

 そこからは成り行きで、れいはあかねの家でご飯を食べ、お風呂に入り、お泊まりもしています。同じ釜の飯を食べ、裸のおつきあいをして、一つ屋根の下で眠りについた、とも言えるかもですね。特に食事では、あかねのリードもあって、マヨラーとしての素質を開花させているっぽい?

 最初は固い表情だったれいもだんだん打ち解けてきて、笑顔も見せるようになりました。こういう表情が、彼女がもともと持っていたものなのでしょう。

 でもこの場面でれいは、あかねに対してあまり良くない事をしているようにも見えます。あかねとの間で、実現するつもりのない約束を結んでいます。指切りまでしながら、胸の中では既にそうならない道を選ぼうと決めています。

 これは、「嘘」、ですよね。れいは後の場面であかねを嘘つき呼ばわりしていますが、彼女にそこまで言う資格はないのでは、とも感じられます。れいは、自分の事を棚に上げて人を非難するような女の子じゃないと思いたいのですけれど、、、この後彼女がどう行動するかによって、その辺りがわかってくるのかもしれません。

 それから、あかねとれいが、お互いの正体を知ってしまう場面はもうちょっと盛り上がっても良いかも、という気もしたりします。2人とも、どう間違っても相手がここにいるわけがないと信じていた場所で遭遇してしまうわけですから、もっと恐れおののくぐらい驚くのでは、というようにも思うのですけれど、それだとやり過ぎになってしまうのでしょうか。(あかねが、あおいとドッキングしてアローンと戦う間、わかばやひまわりは謎の存在(=れい)を探していました。なのに、それより早くあかねがれいを見つけてしまうというのも、ちょっと無理があるようにも感じられてしまいます。こういう部分はストーリーの展開上仕方のない所なのでしょうか、、、?)

 また最初の方の場面では、れいが改めて「示現エンジンの破壊」を目指そうとする時に、「私は私の使命を果たすだけ」と言っています。この言葉は、もともと彼女が抱いていた気持ちからは離れたものになっている気がします。
 これまでの話数に出てきたれいの回想場面の感じでは、れいのいた世界が示現エンジンの影響で消えてしまったようです。彼女は自分の世界を取り戻すために、カラスに協力して、あかね達の世界にある示現エンジンを壊そうとしています。
 れいがカラスに手を貸すのは、世界を取り戻して、自分の両親にまた会うため、らしいです。その思いは、正義のためでも、世界平和のためでもありません。一度失ってしまったものを元に戻そうとする、彼女の単なる欲望、わがままと言えそうです。
 れいがあの弓矢を手にして立ち上がったのは、自分のためだったと思われます。それを「使命」と言い表すのはあまり当たっていない感じではありますね。

 もしかしたら、れいの中で何か思い違いが生まれ始めているのかもしれません。こうなると彼女自身では自分を抑えきれなくなってしまうのでは、という気もします。
 果てしない闇にれいが落ちてしまう前に、助け上げられる人がいるとしたら、それはあかねなのかもです。あかねが、れいとの間に女の子同士で親密な関係を作り上げら得るようになると良いかもですね。

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