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2013年2月 4日 (月)

ドキドキ! プリキュア 第1話

 テレビ放送の始まった「ドキドキ! プリキュア」の第1話を見てみました。サブタイトルは「地球が大ピンチ! 残された最後のプリキュア!! 」です。

 最初の場面では、地球とは別の世界が描かれています。たくさんのモンスター達を相手に、たった1人で戦っているのは、キュアソード。この世界のプリキュアです。けれど相手の力は強く、何とかねじ伏せたものの、気がつくと世界は荒れ果て、闇の勢力によって完全に支配されてしまったようです。

 そこで、彼女の頬とあごがアップで映されます。頬を伝うのは、大粒の涙。世界を救う事ができなかった彼女の強い悲しみが描かれる場面ですね。

 公式サイトなどで紹介されているストーリーによると、その後彼女は、この世界のプリンセスを連れて、地球へと逃げ延びてきたらしいです。プリンセスがいれば、彼女達の世界を元に戻すチャンスはまだある、と言えそうです。そこが物語のポイントの一つにもなってくるのでしょう。

 けれど彼女は、一度自分達の世界を失っています。この、とても恐ろしい経験が、彼女の気持ちに暗い影を落としているのではないかという気もします。それに、もしかしたら自分の力が弱かったせいで、仲間達を苦しめ、自分も見知らぬ世界で暮らさなければならなくなっている、と、彼女は自分を責めているかもしれません。
 キュアソードの経験は、マナ達が生まれてから今までに見聞きしてきたものとはかけ離れています。この差を埋めて、彼女達がお互いに近づいていくのは並大抵の事ではないかもしれません。けれどそれを成し遂げられた時、彼女達は誰にも負けない強い絆で結ばれていくのではないでしょうか。

 そして、マナの振る舞いもちょっと気になります。彼女は大貝第一中学の生徒会長なので、生徒達の相談に乗ったりする事は多いのでしょう。とはいっても、けんかの仲裁や落とし物探しの手伝い、気分の悪い生徒の介抱など、息つく暇もないほどめまぐるしく立ち回っています。さらにそれだけではなく、迷子の女の子を見つけたら飛んでいってお世話をしていますね。

 マナはそれぐらいバイタリティあふれる女の子、だったらまだ良いのですけれど、もし無理をしているのだとしたら、いつか大きな反動がきそうにも思えます。
 マナを知るほとんどの人達は、彼女はいつも元気にしていて、スポーツ万能で、自分達がちょっと困っているとすぐに助けてくれる女の子だと考えているようです。彼女に任せれば何でもたちまち解決してしまうし、嫌な顔一つしないで引き受けてくれる、と思って、いつの間にか頼り切っているのではないでしょうか。このエピソードでも、タワーを見学にきた生徒達は何かというとマナを呼んでいますし、体育会系の部活の部員達は彼女の運動能力だけに着目しています。それに先生までもが、生徒の引率をマナ任せにしています。
 彼女が、すべてを背負い込んでもびくともしないスーパーガールなのか、それとも他の女の子達と何も変わらない面を持っているのか、というのは気になる所です。彼女の本当の思いや、今のように振る舞うようになったいきさつなどが描かれていくと良いかもです。(もっとも、実はその辺りには別に紆余曲折はなくて、マナは根っからの元気っ子だったりするのかも。)

 もし、マナが何かの理由で落ち込んでしまって、いつものように行動できなくなってしまったら、その時は六花に優しく包み込んでもらえると素敵ですね。幼なじみの同級生で、同じ学校に通っている六花は、マナが今までどれだけ他の人のために自分を犠牲にするような生き方をしてきたかを見てきているようです。たぶんそうなったきっかけも知っているのではないでしょうか。
 このエピソードでは、六花は、面倒な事に進んで首を突っ込んでいくマナをたしなめるような言い方をしています。けれど、本当は誰よりもマナを心配しているのですよね。この思いは、マナに頼り切りの他の人達とは全く別なのでしょう。六花には、彼女ならではの立場から、マナを「ドキドキ」させていってもらいたいものです。

 この他、通っている中学は別ですが同じ幼なじみのありすも登場していますね。この回ではマナや六花とは直接会ってはいませんけれど、やがて深く関わっていく事になるのでしょう。別の学校に通っている、という所からも、何かストーリーが生まれてくるかもです。

 また、本編には登場していないものの、アイキャッチに姿を見せているキャラもいます。マナがほ乳瓶でお乳をあげている赤ちゃんで、もしかしたらこの子が「プリンセス」なのでしょうか? もしプリンセスがマナ達と同じぐらいの年格好だったら、「5人目のプリキュア」になる可能性も考えられますけれど、この分だとそれはなさそう、かな。その辺りの展開はこれから、なのでしょう。

 そして、キュアソードですね。彼女は地球上では、「剣崎真琴」という名前でアイドルとして活動しているようです。なぜそんな自由度の少なそうな目立つ職業を選んだのかはわからないのですけれど、、、演出上の理由?
 マネージャーや周りのスタッフ達は、彼女がプリキュアだという事を知っているのでしょうか。そしてプリンセスはどこにいるのかなど、まだ謎な部分はありますね。

 それと、本作では男子のキャラがやや前に出てきているみたいです。ジコチューを操る幹部の1人イーラは、マナ達の年齢に近い見た目になっています。やや中性的な印象ですね。もしかしたら女の子だったり、、、なんて状況だと百合的に期待できそうですが、実際はどうでしょうか。
 まあ順当に考えれば男子で、この後キュアハートやマナ達と何かと関わってくる展開もありそうです。でもできればその流れはおとなしめになってもらえると良いかもです。

 もう1人、少し年齢が上で青年、って感じの人も姿を見せています。名前はジョー岡田、でいいのでしょうか。学校の関係者ではなく、マナも初対面のようです。でもたぶんこれからも、(この回と同じように)気がつくと登場してくる事になるのでしょう。
 謎めいている部分としては、この人が「キュアラビーズ」を持っている、という所ですね。プリキュアの適合者を見つけてアイテムを渡すのが仕事になっている? (でもアイテムを渡す事で誰かを否応なく戦いに巻き込んでいくというのは、仕事としてはあまり気分の良くないものなのかも。)マナにキュアラビーズを渡した後、1人になった時に「マイスイートハート」なんて言っているのも意味ありげです。普通ならこの言葉は恋しい人に向けるものですけれど、、、「ハート」は「キュアハート」にもつながりますし、それだけの意味だったりするでしょうか。

 重要なのはマナの気持ち、ですね。背の高いイケメンのお兄さんが胸にアクセサリーをつけてくれる、なんていったら少し浮かれてしまう所なのかもですけれど、彼女は特に反応はしていない雰囲気です。(この後の話数でもしこの人が六花やありすの前に現れる事があるとしても、同じようにあまり反応しすぎないでいてもらいたいかもです。)

 この話数で一番マナをドキドキさせたのは、真琴(=キュアソード)なのですね。芸能人へのミーハーな憧れというのもあるかもしれませんが、「エースティ」のCMもきっちり憶えていますし、本人を生で見られてとてもうれしがっています。
 さらに、真琴が落としたアクセサリー(キュアラビーズです)を拾ってあげた事で、思わぬふれあいのきっかけが。2人はお互いを見つめ合って、一瞬言葉を失っています。

 この出会いが、これからの物語に大きな影響を与えていくのでしょうね。キュアハートにキュアソード、そしてキュアダイヤモンド、キュアロゼッタ。4人の女の子達の絆が、強く熱く描かれていくのに期待したいです。

・「ふたりはプリキュア」レビューリストレビューセンター

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