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2013年2月28日 (木)

ラブライブ! 第7話

 テレビアニメ「ラブライブ! School idol project」、第7話「エリーチカ(Еличка(?))」です。

 前回第6話の最後で、花陽が運んできた大ニュースとは、、、「ラブライブ!」の開催! これは全国的な一大イベントで、スクールアイドルの頂点を決めるというものです。
 花陽は最初、完全に観る方の立場で盛り上がってましたが、彼女だってスクールアイドルユニット「μ's」のメンバーなんですよね。自分達の学校を廃校から救うためにスクールアイドルという方法を選んだ穂乃果達にとっては、これは大きなチャンス。参加する事をメンバー皆ですぐに決めました。

 けれど、音ノ木坂学院の代表として活動するには、学校側の許可が必要です。そのための壁になるのは、勉強、、、もそうですが、生徒会長の絵里の存在も大きいようです。

 例えば弓道などで、大会に参加したいと申し出たら、生徒会としては特に却下する理由もないでしょう。仮に弱小チームだったとしても、弱いから参加しちゃいけないとまでは言えないはずです。
 なのに絵里は、穂乃果達が「ラブライブ!」に出場する事に強く反対しています。
アイドル研究部だけを目の敵にするような彼女の態度は、ちょっと不自然ですね。

 絵里がそこまで厳しく対応するのはなぜなのか、その理由を、ここでは海未が知る事になります。絵里の過去を見せられた彼女は、絵里がこれまで自分達に言ってきた言葉がすべて正しいんだと思い知らされました。

 バレエには、長い時間をかけ何世代にもわたってたくさんの人達が作り上げてきた美しさがあります。その神髄をたたき込まれ自分のものにした女の子の体が描き出す細やかな動きは、海未の目を奪うのと同時に、絶望的な気持ちにもさせたのでしょう。

 ならそれで海未はスクールアイドルをやめようと思うかというと、、、そうではないのですね。それどころか今の状況をチャンスと考えてさえいるみたいです。希もこんな風になる事はある程度予測していたようですが、海未の、そしてμ'sのメンバー全員のバイタリティには感心しているのでしょう。

 また絵里の方も、実は彼女達の活動に興味を持っているのではないかなという気がします。もし彼女が自分で言っているように、穂乃果達のしている事が素人のようにしか見えないと、自分で確信しているなら、その気持ちに従って行動すればいいだけの事。なのに彼女は、わざわざ動画を撮影して配信し、他の人達に穂乃果達のパフォーマンスを見せるように仕向けています。

 彼女達に、世間の見る目がどんなものか教える事で現実を知らせようとしたというのもあるにはあるのでしょう。けれどそれ以上に、絵里は、動画の視聴者に問いかける事で確かめたかったのかもしれません。素人にしか見えない穂乃果達の歌やダンスのどこに、自分が惹かれているのかを。それぐらい絵里は、穂乃果達から目が離せなくなっているのではないでしょうか。

 作品のタイトルでもある「ラブライブ!」という言葉が作中に登場してきて、物語も本格的になってきている感じですね。その一方で、μ'sの活動どころか学院全体を揺るがすような出来事も起きています。彼女達はどうなってしまうのでしょう。

 さてそんな彼女達の女の子同士のふれあいとしては、、、真姫が「出待ち」されてる? しかも女の子、という所が良いですね。真姫の場合は、スクールアイドルなのにちょっと冷めているような素振りがクールに見えて、受けていたりするのかもです。
 ちなみに穂乃果は、自分にそういうファンが現れていないのを寂しがっているようです。熱心なファンがいる事はアイドルの人気を示し、それが知名度につながって、ひいては学院の存在を皆に知ってもらう結果にもなる、、、という構図を穂乃果はイメージしていた、のかな? でもまあ彼女の事を見てくれるファン(特に女の子)も、いずれ彼女の前に姿を見せてくれる事でしょう。

 校門前といえば、出待ちではありませんが、海未は亜里沙と出会っていますね。亜里沙は、特定の誰かというよりはμ's全体のファンらしく、またいつかは自分もグループに入りたい、と思っているっぽいです。
 でも本物の海未に会えて、亜里沙はとても喜んでいます。目をきらきら輝かせてうっとりしてますね。
 そして海未も、美しい亜里沙の姿を一目見ただけで目を奪われています。この出会いが、新しい何かを生み出す可能性もありそうです。

 他には、「ラブライブ!」参加の条件を理事長から出されて困っていたメンバー(特ににこ、穂乃果、凛)に、希が手を差し伸べています。希はにこの同級生ではありますが、生徒会に所属していますから、どちらかというと絵里の側の人間とも言えそうです。なのに絵里が反対しているイベントへの参加を後押しするような振る舞いを見せるのは、なぜなのでしょうね。
 彼女は以前、自分は支える事しかできない、というような言い方をしていました。彼女が、絵里に寄り添ったり穂乃果達をサポートするのには、それなりに理由があるのでは、とも思えます。その辺りはいつか語られるのでしょうか。
 それにしても、希の「わしわし」は強烈ですね。あのにこでさえ口答えできなくなっています。やがてその魔の手(?)は、穂乃果や凛にまで? 彼女は、にこ達にやる気を出させるために仕方なくこうしているのか、それともこういうスキンシップが大好きなのか、、、もしかしたらどっちも、なのかもですね。

 後は、凛から花陽への愛情表現が、ストレートであり、けなげでもある気がします。マニアックなまでに(?)アイドルファンな花陽が、アイドルについてとうとうと語っているそばで、彼女は、「凛はこっちのかよちんも大好きだよ」と言っています。
 凛は小さい頃から花陽と一緒にいました。けれど2人で音ノ木坂に入学した後は、第4話で真姫が花陽自身の歌唱力を見出し、第5話ではアイドルの話題で盛り上がれる先輩のにこと出会いました。凛はもしかしたら、このままでは、花陽の中で自分が占める割合がどんどん少なくなってしまう、とピンチを感じたのかもしれません。

 声楽とか知らないしアイドルもよくわからない凛に残されているのは、花陽への愛だけ、、、! 花陽が普段通りもじもじしている時も、歌っていようがアイドルについて熱く語っていようが、自分は花陽が大好き、その気持ちを表現し続けるだけだと彼女は思っているのかもです。花陽本人に伝える事もそうですが、真姫やにこに向けて自分の優位性をアピールしてるのでは、と思えます。歌だけ、アイドルだけのあなた達より、自分の方が花陽には全然お似合いなんだと言いたいのかも。あるいは凛自身も気づかない内に、自然にそういう表現になっていたのかもですね。

 花陽がから凛への気持ちが、凛と同じなのかどうかはわかりません。けれど、優しくて真面目な花陽と、元気で明るい凛は、お似合いのカップルになれそうな気がします。

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