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2013年2月15日 (金)

ラブライブ! 第6話

 テレビアニメ「ラブライブ! School idol project」、第6話「センターは誰だ?」です。

 μ'sのリーダーは、最初にユニットを立ち上げようと言い出した穂乃果、なのですね。今まで描かれている中で、彼女がユニットの活動でしているリーダーらしい事といえば、、、練習開始前に点呼をとるぐらい? 歌の歌詞は海未が考えるし、曲は真姫が作ります。ダンスのステップはことりが担当していて、振り付けの具合を見て指導するのはにこや海未がやっています。というように、穂乃果の出る幕はほとんどなさそうな具合です。

 それなら誰か穂乃果以外が、リーダーに、そしてセンターになるべきなの? という所が問題になっています。どうするのが良いか、皆でいろいろな事をしながら考える場面と、皆で出した答えが、ここでは描かれています。

 この答えは、アイドルやスクールアイドルを知っている人達が聞いたら妙に思うかもしれません。けれど穂乃果達の中ではとても自然なものなのでしょうね。

 真姫はこの方法を「やるのは大変そう」と言っています。でもやる価値はあると感じているのでしょう。また他のメンバー達も彼女と同じ気持ちになっている気がします。学校を救うためにはスクールアイドルで失敗するわけにはいかない彼女達ですが、他のアイドルと同じような順当な活動をするよりも、自分達らしさを大切にする道を選ぼうとしているのかも、と思えます。

 そしてこの、他のアイドル達がやろうと思っても真似できない独自性が、この作品を輝かせる元になるように感じられます。今までの枠を超えた場所へ到達する事ができた時、物語は感動を生むのではないでしょうか。そういう展開を見てみたいですね。

 ところで途中の場面では、皆でカラオケやゲーム(それにあのお店の前でチラシ配りも?)に挑戦していますが、なかなか差がつかないみたいです。たぶんこれは、皆の相性が良いから、なのかもです。一緒に練習に身を入れているから、というのもあるのでしょう。そうして皆の息が合っている上で、少しずつ差が出ている所が、彼女達の個性を表しているようで、μ'sを魅力的にしているのでは。

 そんな中、ことりは、穂乃果や海未にも言えない秘密を持っているようで。仲良しの幼なじみに隠し事なんて、、、とも思っちゃいますが、でもこの事については、その内解明されていくのでしょう。にこが持っているサインと関係ある、かな?

 それと作品的に少し気づいた事が。これまで、穂乃果の母親や、妹の雪穂は、せりふ付きで登場していますよね(雪穂は、自分のプロポーションを気にしている所を何度となく目撃されています、、、)。でも父親は、姿は見せてもしゃべっていないような。
 もしかしたら、この作品ってキャストは女性だけ、だったりするでしょうか。だとしたらなかなか素敵ですね。
 アニメ作品のパターンとして、女性が主人公でたくさん女の子達が登場する物語でも、必ず少なくとも1人は男性がキャスティングされている場合が多い気がします。女性キャストだけの作品というと、例えば「ストロベリー・パニック」や「シムーン」辺りぐらいでしょうか。なのでもし本作が女性キャストだけで物語を進めるのであれば珍しいかもですね。そして百合的にはより期待が高まる気がします。

 さてその百合な場面ですけれど、これまでもそうでしたけれど、この話数でも、雰囲気を感じさせるぐらいのものが多いように思えます。
 例えば、皆で学校の屋上で練習している時、海未は皆の動きをチェックして、直すべき所を次々に厳しく指摘しています。が、ことりに対してだけは、「今のステップを忘れないように」と言ってるんですよね。今のやり方を否定して修正するのではなく、ほめて伸ばすような言い方を彼女に対してだけするのは、惚れた弱み、、、とかではないのでしょうけれど、海未がことりの良い所をいつもよく見ている証拠なのかもしれません。
 また、センターになるアイドル像についてにこが語っていて、「人を惹きつけるオーラ」を挙げた時に、花陽が思わず反応しています。「わかります、なぜか放っておけないんです!」と力説する花陽の隣にいた凛は、彼女に気づかれないように横目で見て、優しい表情で微笑んでいます。あれはたぶん、凛にとっての放っておけない女の子、アイドルは、あなたなんだよと言いたかったのでは、なんて思ってしまいます。

 そういう演出があちこちにあって楽しいのですけれど(オープニング映像でも、海未とことり、希と絵里がいい雰囲気を出してます)、百合的に踏み込んだ恋愛表現みたいなものはあまりない感じなんですよね。これからのストーリーの中でもっと百合度の高い場面や恋愛模様などが出てくると良いかもです。

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