ＡＫＢ００４８ ｎｅｘｔ ｓｔａｇｅ 第７話

　テレビアニメ「AKB0048 next stage」、第７話「Stage 20 美森革命」です。

　これまで00の情報をゾディアック側に流してきた張本人の姿が浮かび上がってきています。その人がなぜそんな事をしているのか、目的はまだはっきりしていません。でも、何か深い事情があるのでは、という気もします。
　ゾディアック社（それとも智恵理の父親の独断なのかな？）は、「センターノバ現象」に興味を持っているようです。強制的に現象を発生させようとしているみたいですが、それによって何が起きるのか、という所も謎ですね。でも相手側のもくろみが実行に移されれば、00のメンバー達は苦しい戦いを求められる事になりそうに思えます。

　でも今だけは、彼女達は自分のステージに集中できているようです。考えてみると第２期では、「少女裁判」や「禁じられた星」以外の話数では、DES軍との激しいバトルはあまり描かれていないっぽいです。（その分、普通のアイドルとあまり変わらない部分やエピソードが強調されてしまっているようにも感じられますけれど、、、そういう生活の中でも彼女達が成長するきっかけはたくさんあるのでしょう。）

　そしてここでは、00だけの特別なイベント、「襲名」が行われていますね。美森が晴れてオリジナルメンバーの名前を継ぐ事ができるようになりました。

　でも凪沙達にとっては、目の前で襲名を見るのは初めて。いったいどんな事になるのか、彼女達にはわからないようです。　そこでヒントをくれたのは、第７６期生の恵でした。美森の一つ前の襲名は、彼女と大の仲良しのようこ、今の佐江だったのですね。

　襲名したら、その人は「別人になる」とまで恵は言っています。そんな風に聞かされてしまうと、凪沙達はどうしても不安になってしまうのでした（特に楚方と真琴は重い気持ちになっていたようです）。
　果たして襲名式「美森革命」では何が起きるのか、という部分もこの話数では描かれています。それを見ると、恵の言っていた事は確かに当たっていたと言えそうです。

　襲名について話す恵の表情が、どこか誇らしげだったのが印象的です。以前の彼女は、ようこが襲名し、研究生の自分と離れて行動する場合が多くなった事を悲しんでいるようでした。でも今は、第３話にも描かれているように、元通りの関係になれているみたいです。もしかしたらそれが、恵に気持ちの余裕を与えているのかもしれません。
　それに恵としても、大好きな人が襲名する事自体はもともと嬉しかったはず、と思えます。２人で目指してきたものを、たとえ片方だけであったとしても実現できたのだとしたらこんな素敵な事はない、という気持ちが、彼女の胸の中にはあるのではないでしょうか。

　この他、この話数では、智恵理が割と穏やかな表情をしているのが少し気になりました。最近の彼女は、研究生になりたての頃に比べたら、他の研究生や襲名メンバー達とも打ち解けてきている雰囲気は確かにあったように思います。
　でもここではもっと柔らかなイメージなんですよね。皆と積極的に話したり、美森へのお祝いというアイディアを聞いて乗り気になったりしています。こんな風になれているのは、素敵な先輩が襲名する事になって喜ばしいから、という理由は当然あるでしょう。それにプラスして、凪沙といられる時間が増えている事も、彼女にとっては大きいのでは。襲名式でパフォーマンスするのは選抜メンバーではなく襲名メンバー。という事は、選抜だけど襲名はしていない智恵理は前座をつとめます、凪沙と一緒に。本番だけでなく練習をする間も、２人はすぐそばにいて、息を合わせられる。こういうちょっとした事でさえこの所自由にできなかった智恵理には、襲名式の舞台から外された事はかえって嬉しかったりするのかもです。
　美森が襲名すると聞かされた時も、智恵理と凪沙はお互いに手を合わせて喜んでいました。彼女達はいつでも寄り添っていて、喜びも悲しみも分け合いたいと考えているのでは、と思わせられます。

　それから、美森と彼方、ですね。７５期で00に残っているのはこの２人だけ、片方の美森が先に襲名する事にはなりましたが、この事は２人にとって同じ喜びであるように思えます。
　第１期の第４話で、初めて秋葉星（アキバスター）に来て00劇場に入った凪沙達は、美森と彼方が前座をつとめているのを見ます。その時の彼女達は、歌やダンスはうまいものの、どこか元気がない様子でした。あれからいろいろな事があり、また同じ舞台に、彼女達は２人だけで立ちました。今の彼女達の表情は、あの頃とは比べものにならないほど明るくなっています。たった２人の同期でも、励まし合い支え合いながら努力してきたから、この喜びを感じる事ができたのでしょう。

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