AKB0048 next stage 第3話
テレビアニメ「AKB0048 next stage」、第3話「Stage 16
アイドルの夜明け前」です。
00の総選挙を巡っていろいろな所で動きが出ているようです。ストーリーの中でも、00の総選挙がどういうものなのか、メンバー達はこの企画にどう向き合っているのかが描かれています。
AKB0048ではなくAKB48の総選挙がどういう雰囲気なのかはよく知らないのですけれど、似た感じだったりするのでしょうか(「トクサン」も3代目が登場してましたし)。「握手会」や「投票」のシステムなどには独特の世界観があるのかもですね。
00にある大きな壁の一つは、彼女達の活動が非合法だという事でしょう。彼女達がしている芸能活動はまだ銀河全体には認められていません。ですから自分達の活動の結果を意図的にゆがめられても、堂々と反論する事ができないのですね。
智恵理は今、その事で悩みを抱え込んでしまっているようです。彼女としては、大人って汚い、と言いたい所なのかもしれません。しかもその張本人が自分の身内だとしたら、、、。
凪沙にも打ち明けられないまま、智恵理は何か決心したようです。彼女は自分の夢をかけて何か行動を起こそうとしています。が、それで本当に良いのかどうかはまだ何とも言えない気がします。自分1人で責任を背負い込むつもりでも、実はその行動が凪沙を悲しませてしまう可能性もありますし。
自分はもう1人ではないんだと、智恵理が意識できるようになれると良いですね。苦しみも悩みも、研究生の仲間達と、特に凪沙と分け合ったっていいんだ、と。
智恵理は、研究生として凪沙と再会した時に比べれば、かなり周りと打ち解けるようになっています。凪沙との距離は特に近づいていると言えるでしょう。でもまだもう少し、乗り越えなければならないものがあるようにも感じられます。智恵理本人がそれを意識し、解決できるようになるには、まだ時間がかかるでしょうか。
そして凪沙の方も、智恵理との間に、今までとはちょっと違った感覚を抱き始めているようです。総選挙で仲間達の間に順位をつけるのは何かおかしい、そう思いながらも、彼女はまだ自分の気持ちを周りにうまく伝えられていません。そんな中、中間発表で智恵理が9位に入ったのを目の当たりにして、なぜか胸の痛みを感じています。この痛みの正体が何なのかによっては、彼女と智恵理の関係はまた大きく変わってしまうのかもしれません。
、、、という様々な事情はありますが、それはすべてステージの外での事。凪沙と智恵理が憧れ続ける00のステージの上では、2人の間には理屈も距離も全くないのですね。
襲名メンバーやファン達の気迫に押されていた研究生達の気持ちを逆転させたのは、2人の素晴らしいコンビネーションでした。ステージに立ってパフォーマンスをする限りは、彼女達を引き裂けるものなんて何もないのでしょう。本人達も、自分達が個人ではなくペアとして一番だと体で感じているのではないでしょうか。
総選挙は1人1人に順位与えようとするもの。ですが凪沙と智恵理という「ペア」には、そんな小さな枠は当てはまらないのでは。彼女達には、銀河に響き渡るような新しい伝説を作っていってもらいたいものです。
そしてもう1組、待望の(?)ペアも登場しています。握手会前の控え室、襲名メンバーや研究生がたくさんいる中で、第76期生の恵は、同期で今は襲名メンバーになっている佐江と一緒にいます。しかもがっちり腕を組んでいて、まるで2人が同じ研究生だった頃を思い出させるような密着ぶりです。
恵については、以前にも何度か書いているように、佐江と一緒にいたいという彼女の願いを叶えてもらいたいと思っていました。なので、こんな風に仲良くできている場面が見られるのは嬉しいですね。
この場面での彼女達の会話の雰囲気からは、恵が佐江に果敢にアタックしている感じがします。でも佐江はやや天然さんなのでしょうか、恵の気持ちにはまだあまり気づいていない様子。でもこの分なら、もっとどんどんアタックしていけば、佐江も気づいてくれるのでは、と思えます。それに、その頃になれば、恵と佐江がナチュラルに作り出しているラブラブな空気は周りにも伝わっているんじゃないでしょうか。そうなれば、この2人は誰にも邪魔されず、もっと仲良くしていける気がします。
一つ気になったのは、この場面で恵が佐江を「佐江」と呼んでいた事だったりします。恵は、これまで何があろうとも、佐江を襲名前の本当の名前で「ようこ」と呼び続けていました。
それなのにここではためらわずに「佐江」と言っているのですよね。彼女の中で何か心境の変化があったのでしょうか。
もしかしたら、恵は、佐江が研究生だった頃の自分達の関係から一歩踏み出そうとしているのかもしれません。襲名した佐江の能力を尊重し、認めた上で、今度は自分も誰かの名前を襲名して、襲名メンバーとしてまた肩を並べたいと思うようになったのかも。(だから彼女は、(本当はいけないらしいのに)総選挙で佐江に投票して、佐江の地位を安定したものにしようとした、とも考えられそうです。)
もしそうなら、恵はかなり前向きな気持ちになっているように思えます。襲名するのは簡単な事ではないでしょう。でも目指す先に佐江がいて両手を広げて待っていてくれるなら、恵には何だってできるのではないでしょうか。恵が本当に襲名できるかどうかはわかりませんけれど、彼女と佐江、2人がいつでも寄り添えるようになると良いですね。
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