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2013年1月 4日 (金)

ガールズ&パンツァー 第10話

 みほも、転校してきた時は不安がいっぱいあった事
でしょう。けれど迷いながらでも選んできた結果が、
少しずつ形になり、周りの人達に伝わって、自分にも
返ってきているようですね。みほはやっと、「これで
いいんだ」と思えるようになったのではないでしょうか。
またそうなったのには、沙織や華達との出会いが重要な
きっかけになっているのでしょう。

 テレビアニメ「ガールズ&パンツァー」、第10話
クラスメイトです!」です。
 一瞬の差を突いて、大洗女子学園がプラウダ高校の
フラッグ車を撃破した。準決勝の勝敗が決した瞬間
である。試合の後、相手チームの隊長、カチューシャが
みほの所へ来た。彼女は試合内容を評価するとともに、
大洗女子学園の決勝戦での健闘を祈念してみほと握手を
交わす。みほ達は学園へと戻り、次の試合に向けて
作戦を考え始めた。相手は黒森峰、みほが去年まで
通っていた学校だ。そして隊長は、西住流継承者の
まほ。みほの姉である。

 プラウダ高校との試合が決着し、次は決勝戦です。
相手は強豪校ですし、ほとんど素人集団だった自分達
で歯が立つのかと言われたらうなずく事はできない
でしょう。それに今度の試合に負け得てしまったら、
たとえ準優勝という栄誉をもらっても、学校は廃校に
なってしまうようです。
 杏も言っていたように、これは無謀な行為ではあるの
でしょう。でもここまできたら慌ててなんていられません。
とにかく準備の段階からできる事をやっておくだけ、
なのですね。

 メンバーが粘り強く活動したおかげで、戦車の整備や
改良が進み、車両も2両増えました。乗組員も、
自動車部の部員達(近くでずっとみほ達の活躍を見て
きましたから、戦車に乗ってみたくてうずうずしてたの
でしょうね)や、ねこにゃー、みみがー、ぴよたんが
新しく参加しています。

 彼女達にはそれぞれに思いがあるのでしょう。けれど、
学校を救いたい気持ちは同じ。それに皆は、みほになら
ついていきたい、一緒に努力したいと思えるように
なっているのではないでしょうか。
 そんな風になれたのは、みほが、優しくて、勇敢で、
深い思いやりを持った女の子だとわかったからなのだと
思います。

 普段はあまり自己主張もしないで控えめですが、
戦車道の指導をする時は優しく丁寧、また試合に
なれば迅速で的確な判断を次々に下していきます。
そしてどんな苦しい時でも決して弱音を吐かず、常に
未来を信じて努力する、そんなみほの姿を見てきたから、
皆は、この人のために何かをしたいと思うようになったの
でしょう。

 その気持ちは、黒森峰の一部の選手も抱いていた
ようです。去年優勝を逃した試合で、みほが優勝を
なげうってでも救い出した仲間がいました。彼女は、
みほが黒森峰から去った後もずっと彼女を思い、また
戦車道の試合会場で会う事ができたのをとても喜んで
います。
 みほがした事は、試合の上ではミスになるのでしょう。
でも人を救ったのは間違いではない、みほはここで確信
できたのではないでしょうか。

 それに加えて今は、沙織、華、優花里、麻子をはじめ
たくさんの仲間がいます。また、ダージリンやケイ、
カチューシャも、彼女を応援しています(もしかしたら
まほも?)。みほの誠実さが、人とのつながりを生んで
いくのでしょうね。

 さてその大切な人達の内、あんこうチームのメンバー
にも少しずつ動きがあるようです。華は生け花の展示会に
作品を出展する事に。会場へ行ったみほ達が見たのは、
戦車の形をした花器に生けられた、燃えさかるように
枝を広げて咲き誇る花々でした。
 見事な作品に感心するみほ達と和服姿の華が話している
時に、彼女の母親の百合が現れました。華の花を見た
百合の反応は、、、華にはとても嬉しいものだった
でしょうね。
 たとえ親に反対されても、自分が納得できる花を
生けたい、という気持ちで戦車道に入った華でしたが、
それでもやはり親にもちゃんと認めてもらいたいと
思っていたはず。ここでその願いは実現したようです。

 また、麻子の祖母、久子は、無事に退院できたみたい
です。久子を迎えに行っていたらしい麻子は、みほ達の
所へ戻ってきて様子を説明しています。その時の彼女の
声は、何だかとても喜んでいるように聞こえます。
画面ではちょうど背中を向けていたためわかりません
でしたが、彼女は笑顔になっていた事でしょう。彼女は
いつも表情がなく話し方もぶっきらぼうでクールな
意見を言いますが、本当は優しい子なのですよね。
これから彼女は少しずつでも、皆に柔らかい表情を
見せていくようになるのではないでしょうか。

 沙織も皆の役に立てるようにと陰で努力していた
みたいです。彼女なりに皆を思いやる気持ちがあった
から、こういう事を思いついて実行できたのでしょうね。
 けれど5人で集まっている時に彼女が宣言したのは
、、、婚約? 具体的に相手がいるわけではないらしい
ですが、彼女は少なくとも形としては、男子との恋愛を
するのが筋だと考えているのかもしれません。

 だからみほが、4人に向かって「大好き」と言った
時も、「嬉しいけど、女子としては何か間違ってる」と
反応したのかも。恋愛は男子と女子がするものじゃない?
という意味が、沙織の言葉の裏には含まれている感じが
します。

 でもそうだとしたら、みほとしては感謝の意味を込めて
言ったとも思える言葉に、沙織は恋愛の香りを感じた、
とも考えられそうです。みほと自分がそういう関係に
なる可能性を、自分でも気づかずに受け入れていた、
みたいな事もあったりするのでは?

 優花里は、みほの言葉を聞いて、素直に「告られた」と
顔を赤くして恥ずかしがっています。沙織もこれぐらい
自分の気持ちに正直になれれば、実は自分が求めている
恋愛の相手は、男子ではなく女子だったのでは、と
気づけるようになるのかも。

 といった感じでこの後の試合の行方と、みほ達のお互い
への思いはどうなるのでしょう。でも発表によると制作
延期されているのですよね。物語の続きはもう少し
待たなければならないようです。

・「ガールズ&パンツァー」レビューリストレビューセンター

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