ひだまりスケッチ×ハニカム 第９話

　どこかで見た事のあるビジュアル、聞いた事のある
せりふ、、、。彼女達は何気なく振る舞っているだけ
ですけれど、視聴者側にはいろいろなエピソードを
思い出させるのではないでしょうか。こうしてみると
様々な出来事があったように思いますが、これからも
たくさんの経験を、彼女達はするのでしょうね。

　テレビアニメ「ひだまりスケッチ×ハニカム」、
第９話「１１月１０日、 ほほえみがえし」です。
　休日の朝、ベッドで夢を見ていたゆのは、ドアの
外から呼ばれる声で起きた。そこには宮子と大家さん
が立っている。大家さんの言う所では、ルーレット
式のボードゲーム「人生体験ボードゲーム」を
もらったものの、そういうもので遊ぶ年齢でもない
ため、ひだまり荘の住人にプレゼントしに来たのだ
そうだ。宮子はゲームに興味津々で、早速皆で
プレイする事に。すると、なぜか大家さんも混ざる
気満々で待ち構えていた。

　最初のゆのの夢の中では、降り積もる雪に足跡で
文字を作る宮子が登場しています。書かれたのは
「LOVE & PEACE」という文字。ゆのは「今度は
ちゃんと書けたね」と喜んでいます（って、「&」が
微妙に左右逆のような気も、、、？）。これは、
２人が１年生の時の冬、雪が降った時の記憶と
つながっていますね。テレビアニメ版では第１期の
第１話「冬のコラージュ」で描かれていた気が
します。

　そこからはもう、どこかで見たり聞いたりした
キーワードやエピソードが盛りだくさん。ゆのの
頭に落ちてくる金だらいはゆのの部屋の前の住人
だった先輩が残していったトラップ。雪に顔を
突っ込んでゆのが口にする言葉「ひんやりまったり」
は第１期第６話のサブタイトル。
　２年生と３年生の４人でひだまり荘の表札を
作った思い出も語られていますし、「みちゃダメ」は
第２期第１２話のサブタイトルであるのと同時に、
イベント「超ひだまつり」で原作の蒼樹うめさんが
言ったという伝説的な(?)せりふでもあります。
「お豆腐は足がはやい」や「やまぶき地蔵」も、
これまでの話数の中で出てきているものですね。
他にももっとたくさん、以前のエピソードを
思い出させる仕掛けが出てきています。
（「プカリ」もそうですね。）

　こういう場面を見ていると、（原作、または
アニメ第１期からをある程度見ている人に限られて
しまいそうですけれど）いろいろな場面でゆの達
が経験した事や、その時の彼女達の表情などが
思い出されるのではないでしょうか。ひだまり荘の
表札の話題の時に、ヒロが「何かずいぶん昔の事
みたい」と言っていますけれど、放送年度的にも
かなり前の事なのですよね（５年以上前？　そういえば
確かあの頃って、大家さんはまだ姿を見せていなかった
ように思います）。それぐらい長く、彼女達の物語は
続いている、という事なのでしょう。

　それにゆの達本人の心情としても、似た所がある
かもしれません。ひだまり荘での生活は、まったり
した雰囲気でありつつ実は様々な出来事が毎日の
ように起きていますから、思い出がたくさんあるの
では、と思われます。だから１年でも前の事になると
とても昔のように感じられるのでしょう。

　ゆの、宮子、ヒロ、沙英は、去年からの自分達の
「体験」をあれこれと思い出しました。乃莉となずな
には初めて聞く事も多かったようですけれど、聞いた
後には、自分達もひだまり荘の一員として先輩達と
もっと近づけた気持ちになったのではないでしょうか。
そのようにして、ひだまり荘はこれからも続いていくの
でしょうね。

　といった感じで何だか総集編的な雰囲気もある話数
だったかも？　百合度はそれほどでもなかったでしょうか
、、、。最後にはちゃんと、ゆのと宮子、ヒロと沙英、
乃莉となずなというカップル(?)になっていたのは
さすが、と言えそうですね。

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