りさみや劇場 第6話
変わっていないような、でも確実に進んでいる
彼女達の関係。2人は自分達が他の子達とは違う、
と、わかってはいるのでしょう。でも口を開けば
始まるのは以前のような言葉のやりとり、、、。
人目のある場所ではこうするしかないのかもです
けれど、彼女達が気兼ねなくいちゃいちゃ(?)
できると良いかもですね。
サークル「ふぐり屋」さんによる百合作品シリーズ
「その花びらにくちづけを」の商業ブランド「ゆりんゆりん」
より、第1弾作品「ミカエルの乙女たち」を題材にした
ミニドラマ「りさみや劇場」、第6話「相変わらずな二人」
です。
(なお、この作品やサイトには、アクセスするのに
年齢に制限があります。が、「りさみや劇場」には
制限はないようです。)
「ふぐり屋」さんのサイトにある「お知らせ」の
ページの11/11付けの記事によると、この「りさみや
劇場」は全10話構成で、前半5話がゲーム版の
前の時間軸、後半5話が後の時間軸でのエピソードに
なっているそうです。なので、この第6話からは
ゲーム版の後日談の形になっていると言えそう
でしょうか。
ゲームではやはり、璃紗と美夜はお互いに愛を
告白し恋人同士になっているの、ですよね(私は
まだゲーム版をプレイしていないためよくわかり
ません、、、)。ですからここからはもう視聴者が
恥ずかしくなるぐらいラブラブな2人が描かれたり
するのかな、と思っていたのですけれど、そこまで
でもない感じですね。
彼女達はお互いに「恋人」同士という認識は持って
いるみたいです。が、ちょっとした事で言い争いに
なってしまう様子は第5話までとそれほど変わっては
いないようで、正に「相変わらず」な雰囲気です。
外側での変化は、彼女達がお互いを「美夜」、「璃紗」
と呼び捨てにするようになった所でしょうか。
同級生がお互いを呼び捨てにするのがミカ女で
一般的かどうかはよくわかりません(例えば
麻衣と玲緒は呼び捨てにしているようです)けれど、
少なくとも2人にとっては、お互いをより近くに
感じられる呼び方なのでしょう。
でもそれ以外では、あまり大きく変わっていない
ように感じられます。美夜は璃紗のお願いを聞かずに
まだ授業をサボりまくっているみたいですし、璃紗が
怒り出せば美夜は何食わぬ様子で彼女をあしらって
います。「恋人同士」という関係さえも、美夜が
口にすると璃紗を恥ずかしがらせてひるませるための
武器にしかなっていないようにも思えたり。
でも本当は、そうではないのでしょうね。美夜は
ついいつものノリで璃紗をからかうような言い方に
なっていますけれど、それには、学園での2人の
立場の差が影響しているように感じられます。
授業を受けたくない美夜と、授業を受けさせたい
璃紗。それぞれのプライドやポリシーが、ここでの
2人の口論の原因になっている気がします。
自分がこれまで作り上げてきた、譲れない思いが
ある。それは大事な事なのかもしれません。けれど
そちらに注意が向きすぎて、何か他の、実はずっと
大切なものを置き去りにしてしまってはいないかと
心配になったりもします。せっかく思いを通わせ、
恋人同士になれたのに、過去の自分にこだわりすぎて
2人とも切ない状態になってしまったりはしない
でしょうか。
まあこの2人なら、どんな難問があっても、
何かに迷わせられそうになっても、必ずお互いを
選ぶ事はできるのでは、と思います。その行動を
起こすのが、いつか、ではなく、今すぐであって
もらいたいかもですね。
最後の場面で、美夜は自分の体を使って璃紗に
大胆な事をしています。これは、璃紗に何かを
気づかせるというよりは、彼女との距離をまだ
詰められずにいる自分自身がじれったくなって、つい
行動に出てしまった、というようにも見えます。
この行動は、美夜自身に、そして璃紗にも、どんな
結果をもたらすでしょうか。彼女達が、少しずつでも
素直になってお互いに近づきふれあっていけるように
なると良いですね。
それにミカ女なら、生徒達は皆、百合な関係も
受け入れてくれるはず。昼間からいちゃついても
周りは温かく見守ってくれるでしょうから、
この際お互い思いっきり相手に甘えてみるのも
ありなのでは、という気がします。これからの
ストーリー展開の中にそういう場面はあるでしょうか。
| 固定リンク
「百合レビュー」カテゴリの記事
- 星屑テレパス 第2話(2023.11.17)
- 16bitセンセーション ANOTHER LAYER 第1話(2023.11.15)
- 星屑テレパス 第1話(2023.11.09)
- アサルトリリィ BOUQUET 第5話(2023.10.30)
- アサルトリリィ BOUQUET 第4話(2023.10.23)
コメント