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2012年11月23日 (金)

りさみや劇場 第3話

 ミカ女のお嬢様、と一口に言っても、家の事情は
いろいろあるみたいです。美夜にとっては何でもない事
でも、璃紗から見るとつい相手との差を感じてしまうの
ではないでしょうか。また、会話の流れが百合っぽく
なった時の美夜の反応も、璃紗とはかなり違って
います。璃紗の中では、相手と理解し合えないかも、
という気持ちばかりが強くなりそう?

 サークル「ふぐり屋」さんによる百合作品シリーズ
「その花びらにくちづけを」の商業ブランド「ゆりんゆりん
より、第1弾作品「ミカエルの乙女たち」を題材にした
ミニドラマ「りさみや劇場」、第3話一般人と、選ばれし
民の違い
」です。
(なお、この作品やサイトには、アクセスするのに
年齢に制限があります。が、「りさみや劇場」には
制限はないようです。)

 学園内が舞台だった第2話までとは変わって、ここ
では朝の通学路が描かれています。璃紗は、ちょっと
早めに家から出て、朝のすがすがしい雰囲気を楽しんで
いるようですね。声の張りもいいですし、彼女は朝に
強いタイプなのかもです。
 彼女にとっては嬉しい気分の中、思い出しちゃうのは、
美夜の事。朝はいつも遅刻ぎりぎりに教室に来ている
そうです。璃紗の頭の中では、朝寝坊をして身支度を
直前まで整えている美夜の姿が想像できていたのでは。

 その時、彼女の前へ高級車が通りがかります。
お嬢様学校のミカ女なら、こんな自動車で登校する
人がいたっておかしくはない、ぐらいに璃紗は
考えたみたいです。
 果たして車内から現れたのは、美夜。璃紗は彼女が
車通学をしているのを知りませんでしたが、その点で
それほど驚かなかったのは、2人ともミカ女生だから、
なのでしょう。
 璃紗は、徒歩通学の自分と美夜とを比べて、「住む
世界が全然違う」と言っています。彼女はここで、
美夜との差の大きさを思い知らされてしまったのか、
というとそれほどでもないっぽいです。家柄がどんな
とかは関係なく、同じ制服を着て同じ学校へ通う
同い年の女の子に、璃紗は変な遠慮などしないみたい
です。

 といっても、そこに百合な気持ちがあるかどうかは、
またちょっと別みたいです。璃紗は、美夜と自分が
つきあっているかもと噂になるのを気にしていますが、
それは恋仲を他の女の子達に根掘り葉掘り尋ねられる
事を避けたいと願っている、というよりは、この頃
噂になっている優菜と七海の件で、質問攻めにされて
いる七海が大変そうに見えるから、ぐらいの理由
らしいです。
 璃紗本人としては、美夜はクラスの問題児だという
だけで、自分は相手に特別な感情なんて持っていない、
と信じようとしているみたいです。爽やかな朝に
通学路を1人で歩いていてもつい相手の事を思い出す、
という経験をして揺らぎかけたりしたようですが、
まだ認めるつもりはない感じです。

 では美夜の方はどうでしょうか。入学時からずっと
車通学をしていたのに、今まで1回たりとも璃紗の前で
車を止めた事がなかった美夜。
 いつも車の窓越しに璃紗を見かけていたけれど
声はかけずにいた、とか、いつもは別の道を通って
いるのだけれどこの日は偶然璃紗の通学路に
さしかかった、とか、シチュエーションはあれこれ
考えられそうです。が、ともかくこの日、美夜は
車を降りて、璃紗に声をかけ、一緒に車で学校へ
行かないかと誘っています。いつもなら、璃紗の方から
言いがかり(?)をつけてくる所をさらりとやり過ごす
彼女にしては、珍しい振る舞いかもしれません。

 ここで話している雰囲気では、美夜は璃紗を
からかったりするのが楽しい、と考えているようです。
巧みに言葉を操り、璃紗の表情がくるくる変わるのを
見て喜んでいるような。
 だから、璃紗と自分がつきあっているのでは、と
噂になる事についても、立場は2人とも同じはずなのに、
美夜はうまく言いくるめて璃紗だけを恥ずかしがらせて
います。女の子同士で交際する事でさえ、美夜に
とっては、退屈しのぎの話題の一つにしかなっていない
ように見えます。

 今の2人の関係が、恋仲に発展して行くには、様々な
気持ちの変化が必要なようにも思えます。まあ、その
点については、ゲーム版でたっぷり描かれていく事に
なるのでしょう。彼女達には是非ラブラブになって
もらいたいものです。

 この回では、七海と優菜の名前が出ていました。
秘密の恋を育てていた彼女達ですが、やはり有名人の
優菜の事、噂はすぐに学園中に広まってしまうの
でしょう。(それにしても優菜と張り合おうとする
美夜って、、、勇者かもですね。)
 第1話では、名前までは出ていませんでしたが紗良の
話題もありました。こういう風にキャラ達がつながって
いるのは、シリーズ作品ならではですよね。
 ところで、これまで紹介されてきているサンプル
ボイス
人物相関図の感じだと、璃紗と七海、紗良は、
1年生で仲良しグループを作るみたいです。「1年生会」
と名付けられてもいるようです。
 「りさみや劇場」の第1話やこの第3話の雰囲気では、
少なくとも璃紗は、七海や紗良とはまだあまり親しくは
ないようです。なので、彼女達はゲーム中で友情を
育んでいくのでしょうね。また、もう1人の1年生、
美夜がそこにどう関わっていくのかも気になる所です。

・「その花びらにくちづけを」レビューリストレビューセンター

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