ひだまりスケッチ×ハニカム 第５話

　なずなは、ひだまり荘へ来る親に料理を作る
事に、、、。できばえは皆が気にしている所かも
しれません。けれど、親としては、料理の先に
浮かんでくる、娘と他の住人達との暖かい関係が
よくわかったのではないでしょうか。それと、
ゆのも少しずつですけど先輩らしい振る舞いが
できてきている気がします。

　テレビアニメ「ひだまりスケッチ×ハニカム」、
第５話「９月１７日～１９日、 ナズナゴハン」、
「９月２８日、 マヨナカノリスケ」です。
　部屋で、ゆのが足を押さえて宮子が腹筋運動
をしている所へ、なずなが訪ねてくる。彼女は
いきなり、鶏の唐揚げの作り方を教えてほしい
と言い出すのだった。彼女によると、別の場所に
住んでいる両親がひだまり荘に遊びに来るという。
なずなはこれまでまともに自炊した経験がないの
だが、親には料理ができると伝えていたのだった。
困っているなずなの姿を見て、ゆのは解決方法を
考えた。

　最初の場面で、宮子がゆのの部屋で腹筋運動を
やってますね（それも９２回？）。わざわざゆのの
部屋まで来てやっているのは、例えば足を押さえて
もらうのをゆのにお願いしようと思いついた
宮子のアイディアから始まっている、のかも
しれません。そんなちょっとした事も頼み合える
ぐらいの親しい間柄だという事が、この場面でも
わかるのではないでしょうか。

　なずなも、ゆのと宮子が部屋に２人きりで
いて、ふれあって(?)いる姿を見ても驚いては
いません。それは、彼女達の関係を心得ている
から、というのもあるでしょうけど、ここでは
それよりも自分の子とでいっぱいいっぱいに
なっていたようです。

　彼女の両親が、彼女に会いにひだまり荘へ来る
事になっているのだそうですが、問題は、なずなが
両親に手料理を作ると約束していた事。今の彼女
にはそこまでの腕はないようです。

　乃莉の料理は味付けのイメージが違う、ヒロは
勉強で忙しそう、といった事情があって、なずなは
ゆのを頼ってきたみたいです。かわいい後輩に
お願いされたりしたら、ゆのとしても奮起しちゃう
所なのでしょう。
　ゆのはまずヒロに相談しに行っています。これは
他の人を当てにしているのでは、とも思えますが、
今の状況を考えれば理にかなった判断と言えるの
でしょう。

　ヒロの指導を受け、なずなは料理の作業を始めて
いますが、やはり不慣れなおかげで最初はなかなか
うまくいかないようです。けれど丁寧に教えてもらい、
さらに乃莉、宮子、沙英にも（主に食べる方で）
協力してもらって、彼女は腕を上げていっています。

　そしてゆのも、なずなに教えてあげられるものが
あったのですね。ヒロから太鼓判を押されて
かなり張り切ってしまい豪華すぎる献立になりそう
でしたけれど、そこは思い直してきちんとした
内容に落ち着いたようです。
　ゆのは以前から、後輩のなずなや乃莉に向けて、
先輩らしい事をしてあげられたらと考えていました。
ここで少しだけその思いが叶い、また新たな気持ち
になったのではないでしょうか。これからもゆのは、
後輩達に優しく接していくのでしょう。

　なずなの両親も、なずなの手料理や、それを作る
彼女の姿を通して、ひだまり荘でのなずなの生活を
知る事ができたのでしょうね。１人だけでは
すべてうまくやっていくのは難しい。けれど
周りには親身になってくれる同居人がたくさん
いる。そう感じられた事で、安心できたのかも
です。

　ところで、最初なずなが遠慮していたように、
確かにヒロは勉強をしていたらしいです。美術科
の課題なのか、それとも自主的な勉強なのでしょうか、
スケッチを描いていました。が、その内容は、
ことごとく沙英の寝顔、、、。
　しかも、描かれた方も描いた方も、何だか照れた
ような恥ずかしそうな表情を見せています。もう
絶対絵を描いてただけじゃないでしょ、と
ツッコみたくなりますが、真実を知っているのは
彼女達２人だけなのでしょうね。

　後半のエピソードでは、真夜中に乃莉と沙英が
おしゃべりを。同学年のペアじゃない２人だけで、
皆が寝ている時に会話をしている、というシチュも
珍しいかもです。
　２人はPCとか辞書とか、自分の信頼しているものを
巡ってちょっと対立しそうになっています。けれど
すぐに打ち解けられるのも、ひだまり荘に住む
彼女達らしい所なのでは。デジタル派とアナログ派、
１年生と３年生、違いはあってもそれを超えられる
親近感を、２人とも相手に対して持っているの
でしょうね。

　彼女達の会話の中で、沙英の妹の智花の話題が
出ています。乃莉は、同じ学年の彼女とまた
遊びたいと考えているようです。この第４期の間に、
それが実現するエピソードが描かれたりする、かな？

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