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2012年10月11日 (木)

ひらり、 Vol.8 その3

 「witch meets knight」では、以前掲載された
「魔女と騎士」の内容が演劇になりそう? 実現
したら唯地と内藤はどんな雰囲気になるのでしょうね。
また「きらきらのなつ」では、すずは見知らぬ土地で
戸惑っているようです。けどタイトルのように明るい
季節が彼女を待っているのではないでしょうか。それと、
巻末には新アンソロジーの話題もありますね。

 発行新書館による、年3回刊の「ピュア百合
アンソロジー」こと「ひらり、」のVol.8
見てみました。以前に別の記事でも書いています
ので、よろしければそちらも見てみてください。

ひらり、 Vol.8
ひらり、 Vol.8 その2

 では前に書いたもの以外の作品について一部
ご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・under one roof #5(藤生)
 風夏はバーで、友人の涼と久しぶりに再会する。
風夏がまたルームシェアを始めたと聞いていた
涼は、相手が一般の女性だという事に、これまで
らしくない意外さを感じていた。
 やはり海帆は、今までつきあった事のないタイプ
の人達に囲まれて、やや自分を見失い気味になって
いるのでは、という気もしちゃいます。後で目が
覚めたら取り返しのつかない事になっていた、
なんて心配も、、、。でもまあたぶん彼女はここで
素敵な百合な恋愛を見つけていくのでしょうね。

・little by little(雁須磨子)
 石橋タマミが密かに恋していた葉美(ハミ)に、
男ができた。寂しさを紛らわせるつもりで一時入部
したバドミントン部で彼女は先輩の上妻に出会い、
惹かれていく。
 上妻がきらきら輝いて見えるのは、タマが彼女に
恋してるからなんでしょうね。女の子好きだという
自覚のあるタマならすぐ気づきそうですけれど、
やはり今は冷静に考えてなんかいられないのでしょう。
このまま上妻との関係を深めていく事になるのか
どうか、まだ物語は微妙な位置づけかもです。
 この作品は、Vol.6に掲載された「私の嫌いな
おともだち」を別の視点から見たものらしい
ですね。キャラ達の気持ちがいろいろな角度から
浮き彫りになってくる感じがします。(にしても
2つ前の号が7ヶ月前の発行というのもやや
間隔が大きい気も、、、。発行ペースが上がる
予定はあるでしょうか?)

・witch meets knight 春の終わりの夜の夢(犬丸)
 演劇部の新しい演目はオリジナル作品に
決まった。先輩達は唯地と内藤を主役に据えよう
と考えているらしい。演劇部所属の唯地はともかく、
内藤は全くの部外者だった。
 ここで取り上げられている作品って、以前Vol.7
に掲載された「魔女と騎士 海賊版」でしょうか?
あれを2人がやったら面白いかもですね。でも
何となくうやむやになりそうな雰囲気もあるっぽい
ですし、、、。どうせなら何かドラマティックな
事が起きて上演につながったりすると楽しそうかも。
 途中の場面で、内藤が唯地の髪をいじっている
姿があります。彼女は唯地の柔らかい髪が大好き、
というエピソードが以前ありましたけれど、やはり
あれは本当のようですね。

・泣き虫王子様(大沢あまね)
 丸顔で色白、小柄でグラマーと、いかにも女の子
っぽい容姿の川村瑠美。本当はマニッシュな服装が好み
なのだが、着ても一切似合わない。一方友達の伊東
ひろむは、男前な女子だがかわいいものが趣味だった。
 ひろむは、本当はどうしてもピンクのワンピースが
着たかったようです。でも彼女のかわいいもの好き
を理解する瑠美でさえ、ブルーのワンピースを勧めて
いるのですよね。ひろむは、皆の思う自分のイメージを
受け入れた、とも考えられます。けど、それだけじゃ
なくちゃんと瑠美の愛情もわかっていると思いたいです。

・きらきらのなつ(ささだあすか)
 父親と別れた母親に連れられて、すずは母親の
実家へと引っ越してきた。新しい場所にすぐに
なじめずあちこち歩いている間に、彼女は同い年
ぐらいの少女、ひなたに出会う。
 2人が友達になったのは、周りに同学年の女の子
が1人もいなかったから、というのは間違いでは
ないかもしれません。でもどんないきさつであっても
彼女達は仲良くなった事に変わりはないですし、
一緒にいてお互いへの愛情はどんどん強くなって
いるのではないでしょうか。
 彼女達はまだ小学生ですから、今の気持ちは
強い友情といった辺りなのかも、とも思えます。
2人がもっと成長して、百合な感情に気づき、
それでも一緒にいたいと願うようになるエピソード
など見てみたいかもですね。

・箱庭コスモス(桑田乃梨子)
 燿子と鏡子は、今日はそれぞれ陸上部と生徒会
で忙しく、「ふし研」には行けそうもなかった。偶然
廊下で出くわした所へ、さらに風和(ふわ)が来る。
彼女は見た事もない笑顔で2人を部室へ誘った。
 風和は、「ふしぎ」のためならどんな事でもするつもり
らしいです。別に燿子や鏡子に信頼されなくても
かまわないぐらいに考えているのかもですけど、燎
(りょう)はどう思うでしょう。自分もいつか風和に
だまされるのでは、なんて疑ったりしないでしょうか。
というか百合度がなかなか上がらないような、、、。

 といった感じで今号もいろいろな百合作品が掲載
されています。次の号は11月の発行予定ですが、
その前にアンソロジーの別冊が発行される予定と
なっています。
 今号の巻末には「キラリ、」というタイトルが出て
いますが、正式には「部活女子アンソロジー ほうかご!
となるようです。「部活」をテーマに、様々な作家の
方達の百合作品が見られそうですね。発売は10/30の
予定とされています。
(ちなみに、以前Twitterの公式アカウントからの
メッセージで、新アンソロジー「はらり、」の計画が、
なんて言われていた事もありました。この名前は
ジョークだったようですけれど、別冊アンソロジーは
本当に出るのですね。楽しみにしたいです。

・「ひらり、」レビューリストレビューセンター

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