輪廻のラグランジェ season2 第５話

　まどかとラン、ムギナミはそれほど長い間では
ありませんけれど一緒に過ごしてきました。
学校へ通ったり同じ家で暮らしたり、鴨川を
救うために戦ったり。そうする内に、今まで
彼女達１人１人が関わってきた他の人達よりも
もっと強いつながりを、彼女達は持つ事が
できたのではないかと思います。

　テレビアニメ「輪廻のラグランジェ season2」、
第５話「鴨川上空衛星軌道にて・夏」です。
　身分を偽ってレ・ガリテの船に乗り込むつもり
だったまどかとムギナミは、あっさりと正体を
見破られたが、そのままディセルマインの乗る旗艦
へ通され、ランの部屋にいた。お菓子を食べながら
ランの私物をあさりガールズトークを繰り広げては
いたが、３人が気になる事は同じ、ユリカノの居場所
だ。ランにも存在が知らされていなかった彼女は、
たぶん船の下層の区画にいる。どうやったら彼女に
会えるか、３人は考え込んだ。

　ランってポエムを書く人だったんですね。まどか
達が来る前に隠したつもりだったらしいですが、
ムギナミには見つかっちゃったようです。つまり
隠しきれないぐらいたくさん書いてたのかも？
それに、日頃から目につく所においてあるなら、
今もポエムを書き続けているとかだったりする
でしょうか。
　ムギナミが朗読(!)していた感じでは、詩の
主人公が「王子様」に憧れを抱いている、といった
内容らしいです。ランの場合、「王子様」という
言葉で彼女が連想しそうなのは、やはり兄の
ディセルマインか、デ・メトリオのヴィラジュリオ
辺りでしょうか。ランが２人とのロマンティックな
関係を望んでいるのか、それとも小さい頃一緒にいて
とても頼りになった２人のイメージがあり、あの頃
のように仲良くしてもらいたい気持ちが強いとか
なのか、、、それによっては彼女の百合な思いが
どの程度のものなのかも変わってきそうです。

　ランの幼い頃は、ディセルマイン、ヴィラジュリオ、
それにユリカノと一緒にいる事が多かったようです。
４人とも王族と言える高貴な家の人間だったみたい
です。
　その頃の生活ってどんなものだったのでしょうね。
第１期の第５話辺りではランの夢の中の場面という
形で少し描かれています。穏やかな雰囲気で、ランは
楽しそうにしています。
　では今の状況は、そうではないのでしょうか。
確かにユリカノは姿を消し、ディセルマインと
ヴィラジュリオは対立しています。ランにはつらい所
なのではと思われます。
　けどそれだけではないはず。今はまどかとムギナミ
という大切な仲間がいます。いろいろなものを
乗り越えて結ばれた彼女達ですから、一緒にいる
安心感はとても強いのではと思えます。ランの部屋で
くつろいでガールズトークをするのも、戦いをやめさせる
ために全力で行動する時も、３人はいつだって一緒、
という気持ちが彼女達の間にはあるのでしょう。

　それが百合な方向へ発展していくと素敵なのです
けれど、今の状況ではまだ難しいのでしょうか。
目的を達成するために団結して行動する事が要求
される場面が多くて、なかなか恋愛のような
微妙な気持ちのやりとりにまでは立ち入れていない
感じもします。彼女達がのびのびとお互いへの愛を
語れるようになるには、まず目の前のもめ事を
どうにかしなきゃだったりする？

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