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2012年9月10日 (月)

コミック百合姫2012年9月号

 新連載「少女惑星」では、女の子達のすがすがしい
エピソードが語られています。百合度はこれからも
上がっていく? 「きものなでしこ」では合宿をしたり
街へ出かけたり、活発に活動しているようですね。
また巻頭の特集では、放送中のアニメ「ゆるゆり」の
紹介や、ライブイベントのレポート漫画も載って
います。

 発行一迅社コミック百合姫の2012年9月号を
見てみました。

 表紙はなもりさんが担当されているシリーズが続いて
います。打ち上げ花火がきれいに夜空に開いている
前で、浴衣を着た2人の女の子がたたずんでいます。
これだけなら情緒のある日本の夏の風景、という感じ
なのですけど、2人の表情はただ事じゃない雰囲気
です。
 特に右側の子、、、予想もしていなかったものを
見てしまったのか、驚いた、というか驚愕の表情を
見せています。もう情緒どころじゃないみたいです。
 左側の子はそんな表情を見て呆然としている風
でもあります。右側の子がなぜそんな顔になって
いるのかわからない、といった様子ですね。

 2人が出くわした場面は、表紙をめくった所に
描かれています。相手側も浴衣を着た2人組の
女の子ですが、それがどういう人達で、何をしよう
としていたのかが、表紙の子達には驚きだったの
でしょうね。本誌の1月号からずっと描かれてきた
女の子達の、秘密の関係がここで一気に明らかに
なった、とも言えそうです。

 この表紙のシリーズ(カバーストーリー)は、
次号11月号でクライマックスとなるらしいです。
彼女達の複雑な恋愛関係はどのような形になって
いくのでしょう。

 巻頭のカラー特集は、テレビアニメ第2期が放送
されている「ゆるゆり♪♪」についてです。9月号
の発売は7/18だからというのもあるでしょうか、
その辺りで放送されている第1話から第3話辺りが
ダイジェストされている感じです。第1話の前半での
あかりのプレイガール(?)ぶりなどについても
載せられていますね。

 それから、6月に行われた本作のライブイベント
第2弾「七森中♪うたがっせん」のレポート漫画も
載せられています。描かれているのはねこ太さん
です。会場の様子や歌の模様、それにMCでの
キャストの皆さんのやりとりなどが、短い誌面
ではありますがたくさん詰め込まれています。
百合な演出やハプニングも多かったようで、
その点でも注目なのかもですね。なお、この
イベントのブルーレイ&DVDは10月に発売される
そうです。

 他には、8月に発売された、「百合男子」の
ドラマCDとキャラソンについての情報も掲載されて
います。コミックス第2巻の限定版に付いている
ドラマCDでは沙織、茜、涼といった女の子達だけの
物語になっていましたけれど、こちらでは啓介を
はじめ百合男子達がたくさん登場してるのですよね。
どんな作品になっているのでしょうか。

 では掲載作品を部分的にご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・少女惑星 第1話 花火が消えないうちに(柏原麻実)
 翠は、浴衣を着付けてもらっている夏海を
せかす。小さい頃からずっと2人で遊びに行って
いた夏祭りが、今年も始まる。
 当たり前のように続いていたものが消えてしまう
かもしれない、と思うと、翠は切なくなっている
ようです。でもこれだけだと、変わるのを嫌がる
女の子が友達に甘える、だけの物語になってしまい
そうでもあります。最後のコマは百合的ですけれど、
それだけではない女の子同士の恋愛感情をたっぷり
描いてもらいたいかもですね。
 それはそれとして、物語や絵柄のイメージにも、
爽やかな青春という印象があり、そこに百合
テイストが織り込まれているのが良い感じです。
柏原さんの作品のこういう雰囲気が素敵なの
ですよね。この作品はこれから連載されますし、
毎回主人公は別になるらしいですけれど、この
爽やかな百合がたくさん見られると良いかも
です。

・きものなでしこ 十五着目、十六着目(八色)
 紗綾が、撫子衆の活動の一環として、夏休みに
合宿する事を提案した。開催場所は、広くて近い
所、という事で学校に決定した。
 かの子が指摘していましたけれど、撫子衆って
各クラスから1人ずつ選ばれますから、本当は
全部で24人いるそうで。その話題がここで
取り上げられるという事は、、、他の撫子衆が
新キャラとして登場、みたいな展開があったり
するのでしょうか? その子達の百合エピソード
などあると素敵なのでは。
 ところで最初の1本の最初のコマで、紗綾は
思いっきり「夏休み」を「夏体み」って書いて
いますね。日本語をしゃべるのは得意でも、
漢字を書くのは苦手だったり?
 それと、紗綾がかの子の家に泊まった事が
あるという話題も出ていました。本人達は何も
なかったと言っていますけれど、わざわざそう
言うのは怪しいような、、、。やはり彼女達の
お泊まりエピソードはもっと詳しく描いて
もらいたい気もします。

・ダブルバインド(大沢やよい)
 ある日曜の夜、絵美は麻由から別れ話を
切り出された。あまりの事に何も言い出せない
まま、彼女はそれを受けてしまう。
 絵美は、麻由との事があってから、自分も
現実を見て生きて行かなきゃ、と思うように
なっているみたいです。けれど考えれば考える
ほど、浮かんでくるのは麻由の姿。その愛情は
決して消せないのでしょうね。そして麻由も、
絵美には何も言っていませんけれど、実は絵美と
同じ気持ちになっているのではないでしょうか。

・ゆるゆり 62.違うんです!(なもり)
 麦茶を冷やしておくのを忘れたため、1人で
やかんから熱いお茶を移し替えるちなつ。しかし
手元を誤ってお茶をこぼしてしまう。
 以前手違いで押し入れに入ってしまった時と
同じように、ちなつは結衣に引かれるのをとても
怖がっているようですね。今度のはちょっと
危うかったかも? 途中、ちなつと結衣の様子を
見た京子が「私も混ぜろ」と言うのですが、ここが
何だか、本当に2人がいけない事をしていると
京子が思っているように感じられます。
 言っている事はコミカルなのですが、京子の
表情がどことなく真面目で。普段ならこんな
せりふを言うか言わないかの内にちなつに
抱きつこうとしたりする所なのではと思うの
ですけれど、ここでは遠くから指さすだけ
だったり。実はこの場面の京子は2人がそういう
関係になってしまったと思い込んでとても
動揺していたのでは、とも思えます。

・ロケット☆ガール -Rock it, Girl!!-
 track:06 Long Train Runnin'(田仲みのる)
 声楽(せいら)達は策を練って何とか奏(かなめ)
の家の扉を開けさせる。が、すぐに奏は
引っ込み、彼女達に帰るように言うのだった。
 これだけ必要とされている事は奏本人も
わかっているはずと思うのですが、どうにも
皆の所へ行こうという気持ちにはなれない
みたいです。けれど、自分の存在が誰かを、
具体的には声楽を変えていけるんだと
わかれば、奏も前に進む気力を取り戻す事が
できるのかも。

・恋愛遺伝子XX act:11
 (影木栄貴原作、蔵王大志作画)
 エリカの別荘で、「トップスター合宿」が始まった。
アオイ達はプールやテニスで交流を図るが、
モミジは1人、決意の表情を見せる。
 エリカの計算ではアオイの目をうまくモミジ
に向けさせられるはずだったのですが、思わぬ
所で予想外の事が起きていますね。アオイは
サクラへの思いを自覚できるのでしょうか。
っていう所でアオイがさらに不思議な行動に
走っていますけれど、、、そういえば彼女って、
かなりの方向音痴だったんでしたね。

・名前はまだない 2nd(かずまこを)
 優等生の「私」は、後ろの席の彼女にお弁当
を作ってきた。献立は見事に彼女の好物ばかり。
彼女は悩んだあげく、お弁当をもらうと返事した。
 この作品は7月号に掲載された読み切りだけ
なのかなと思っていたのですけれど、続いて
いますね。「私」が1週間も自分の食べるものを
(何も言わず)観察していたと聞いたら、彼女も
引いちゃうような気もしますけれど、その点は
「私」は心配していなかったみたいです。既に
彼女達は気持ちが通じ合っているのかも。

・「百合姫」レビューリストレビューセンター

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