つぼみシリーズコミックス ９月分の２冊が発売です

　奇数月につぼみシリーズのコミックスが発売
されるのは、実は初めてかもです。単行本になる
作品が増えてきているため、発行ペースが速まって
いるのでしょうね。「つぼみ」らしい「甘くて
やさしい」百合作品がこれからも増えていくと
素敵です。

　発行芳文社による百合コミックアンソロジー
「つぼみ」より、本誌掲載作品を単行本化した
「つぼみシリーズコミックス」２冊が発売となって
います。

　一つは、小川麻衣子さん作「魚の見る夢」の
第１巻です。事情があって２人暮らしをしている
巴と御影の姉妹を中心に物語は進んでいきます。
彼女達は、お互いに相手を嫌っているようでいて、
実はとても依存しているみたいでもあります。
もし彼女達の関係が恋愛に発展するのだとしたら、
その前に２人とその周囲にある問題を片付けて
から、という感じもしますね。
　それと、彼女達のクラスメイトがけっこう
女の子同士の恋愛には積極的なのが頼もしい
です。というか学校全体で百合カップルが
たくさんいるみたいで、そちらのエピソードも
見てみたいものですね。

　もう一つは、宇河弘樹さん作「二輪乃花」です。
この作品は短編集になるようです。
　戦争中、母親を亡くしたエリの所に、古くからの
習慣に従い母親の妹、ミヤコが義理の母となって
やって来ます。年齢もそれほど変わらない彼女に、
エリはときめきを覚えてしまい、という作品
「コブリアワセ」や、炭鉱の町で生まれ育った
２人の女の子が愛し合い未来を見つけようとする
「WALK WIT ME」などが収録されるのでしょう。
宇河さんは本誌Vol.3の表紙も描かれているの
ですけれど、そちらは入るでしょうか？

　という２冊になりますが、上にも書きました
ように、たぶん奇数月につぼみシリーズの本が
発売されるのは初めてかなと思われます。
コミックスが発売されるようになったのは、
本誌が隔月刊化したのと同じ時期で、本誌と
一緒にコミックスも発売、というパターンが
続いてきています。なので、本誌発行のない
今月に単行本が出るのは珍しいのではないかと。

　本誌はこの所、３３８ページのボリュームを
キープしています。が、作品をネット配信する
「つぼみwebコミック」が始まったり、単行本
にも描き下ろし要素が追加される場合もあって、
作品の分量は全体的に増えていると言えるの
でしょう。
　来月にも、本誌と一緒に３冊の単行本が発行
される予定になっています。さらに１１月にも
何か発行されるのだとしたら、このペースは
より確実なものになっていきそうですね。

　なお、この発売を記念して、とらのあなでは、
それぞれの購入者にイラストカードをプレゼント
するそうです。またアニブロゲーマーズでは、
「二輪乃花」の購入者に描き下ろしのブロマイドを
プレゼントするとの事です。COMIC ZINでは、
それぞれの作品について購入者に両面イラスト
カードをプレゼントします。いずれも先着順と
なっていますので、気になる方はお早めに
チェックしてみてはいかがでしょうか。