ゆるゆり♪♪ 第6話
タイトルコールからオープニング、本編の一部まで、
ミラクるんが華麗に登場、、、。彼女達の百合なスピンオフ
アニメとかあると面白そうですね。そして夏、というと
京子にはこのイベントがかなり重要らしいです。今年は
念入りに準備をした上に、ちなつを巻き込む事にも
成功しているみたいです。その分綾乃がちょっと切ない
感じになっているような。
テレビアニメ「ゆるゆり♪♪」、第6話「【速報】
ゆるゆり完売」です。
あかり、京子、結衣、ちなつのごらく部4人は、コムケの
会場で売り子をしていた。今年の出し物はミラクるんの
同人アニメ。京子が結衣を手伝わせて作ったものだ。
ブースには京子のファンやサークル仲間が次々に訪れる。
コムケには初参加のあかりとちなつは、自分達の知らない
世界を垣間見るのであった。結衣によれば、去年は綾乃と
千歳を連れてきたが、特に綾乃には気の毒な目に遭わせて
しまったため今年は誘っていないという。一方で京子は、
ちなつをイベントに呼べた事を喜んでいた。
タイトルコールからオープニング映像、本編前半の
一部まで、「魔女っ娘 ミラクるん」が番組を乗っ取る
勢いで登場してますね。あかりも最初の出番を取られて
しまいましたけど、ミラクるんに魔法をかけてもらった
事の方が嬉しかったようで。
オープニングの映像もかなり細かく作られています。
特に胡桃と雷香が一緒にいる場面(2人で走ったり、
買い物に行ったり、またミラクるんとライバるんが
戦っている所も)などは動きや表情とか手が込んでいる
感じがしますね。たぶんこの1回しか使われないと
思うのですけれど、そういう部分にも力を注いでいる
所からも、スタッフの作品に対する思いがうかがえる
気がします。
ミラクるんの本編の方では、胡桃と雷香のクラスで
体育の授業が行われている場面から始まります。この日は
ドッジボールをする予定だったらしいですが、突然
ボールが全部消えてしまいます。授業が続けられないと
泣き出す子もいますね。奇妙な出来事にギガギガ団の
陰謀のにおいをかぎ取った胡桃は、さっそく調査に
乗り出します。
この体育の授業では、雷香は、胡桃が投げたボールを
取ってくるという、犬の遊びのような事をしてますね。
胡桃にこき使われているのかと思ったら、意外と本人も
乗っているみたい。どうも雷香は、これがドッジボール
だと思い込んでいるっぽいです。
体育が得意らしい胡桃と、運動神経が今ひとつみたいな
雷香。この位置づけは、オープニング映像やアイキャッチ
でも出ています。それに、胡桃は、お昼時に自分が食べる
焼きそばパンを雷香に買いに行かせたり、原作コミック
でも家に忘れた傘を雷香に取りに行かせたりと、何かと
パシらせているようです。
2人の関係はあまり良いとは言えなさそうに見えます。
が、本人達はお互いを一番の友達と感じているみたい
なのですよね。
周りからはちょっと奇妙にも感じられる、けれど
本人達は深く結びついている。彼女達の間にある独特な
関係は、他の子が割り込めないものなのかもしれません。
2人がそうやってつながっている限りは、彼女達は
誰にも邪魔されずに今の関係を続けている、とも
思えます。
けれど百合的には、もう少し何か2人が接近する
エピソードとかほしい所ですね。今の胡桃と雷香はこれで
いいと言うかもですけど、いつまでも使い使われるだけの
関係では面白くないですし、恋愛に発展するような
展開など見てみたいものです。
ミラクるんについては、今は原作よりもアニメ版の
方で多く描かれているぐらいですよね。「ミラクるんと
ライバるんがガンボーでボウリングをする」エピソードも、
原作では具体的には描かれていません(ダークミラクるん
も、ですね)。ある程度アニメ版のスタッフがストーリーを
考えていると思いますので、そこに百合テイストをたっぷり
と盛り込んでもらえたら、とも思います。それとも、いっそ
スピンオフでシリーズ化する、とか? なもりさんの原作
ではまとまって描かれていないですから難しいでしょうか。
とまあそんな「魔女っ娘ミラクるん」は、京子の同人
アニメだったんですね。変身シーンで「作画が面倒なんで
変身バンクは省略!」って言ってたのは、京子達が作画の
手間を省くため、という事だったようで。
それにしても同人アニメといいつつ品質はプロ並み、、、。
声は全部京子が当てていたそうですけど、こちらも
本物のキャラの声そのもの。このテクニックは中学生
とは思えないですね。、、、なんて言っても実際には
絵も声もプロの方が手がけられているわけですし、
そうなるとさすがに中学生クオリティにはできないの
かもです。
コムケのエピソードはアニメ版のオリジナルなので、
原作とはちょっと別の、キャラ達の経験が描かれて
います。それと、時間軸もやや微妙な感じになって
いるような?
確か第1期の第5話では、コムケには京子、結衣、
綾乃、千歳の4人で参加していました。初参加の綾乃と
千歳に迷惑をかけたと思った京子と千歳は、今年は
あかりとちなつを呼んだ、という事らしいです。
でもあの第5話が本当に去年の事なら、京子とちなつ
は出会っていないはずなのですけど、作中では京子が
「ちなつを連れてきたかった」と言ってるんですよね。
まあこの辺りは仕方ない所なのでしょう。
会場では、「西京極ラム子」のペンネームで同人活動を
する京子の所へ、ファンが来たりサークル仲間が声を
かけたりしています。自分達以外に(同人関係で)知り合い
が多い京子の様子を見て、あかりとちなつは驚いている
雰囲気ですね。学校の友達とかとはちょっと違う様子
なのが、彼女達には印象的だった、という事なのかも
です。
この空気には、千歳も反応、というか共感したみたい
です。今年は1人だけで一般参加しています。
何しろコムケは参加者が、サークル参加、一般参加
どちらもすべて女性。スペースは割とゆったりしていて
親子連れでも楽しめるイベントのようです。
しかもブースで販売されている本もほとんど百合本
らしく。これぐらい規模の大きい百合イベントが本当に
あると良いですね。
綾乃と京子の関係限定で妄想を膨らませる千歳も、
ここで手に入れた本の登場人物を2人に置き換えて
読む、みたいな楽しみ方を身につけたみたいです。
第2期では彼女の妄想は少しおとなしめな感じが
しないでもないので、これからの百合度の高い妄想に
期待したい所です。
そして、京子のサークル「ラムレーズン好き好き
同盟」は早々と完売。今度は4人でミラクるんキャラの
コスに身を包んで会場を回っていきます。コスプレ
撮影会にもそれぞれ参加しているみたいです。
ちなつがミラクるんに間違われるハプニングが
ここでも起きていますね。まりの時にしてしまった
失敗も繰り返されていて、やはりちなつがミラクるんに
なりきるのは難しいのでしょうか。
そういえば、テレビ放送の方で間に入る一迅社の
CMは、これまでごらく部バージョンと生徒会バージョン
の2つが流されていました。この話数では、生徒会の
代わりに「百合男子」の主人公、啓介のナレーション
でCMが入っています。この作品のドラマCDと
キャラソンのCDが8/29に発売されるから、なのかも
です。
啓介が言うには「ミラクるんだと思っただろう。
甘いな!」との事。でもこの人の場合は、自分が前に
出るよりも、百合な女の子達が取り上げられる事が
何よりも大事なはず、ですよね。だとしたら、
「ミラクるんじゃなくてつまらないと思っただろう。
俺もだ!」ぐらいは言ってほしかったかも?
ちなみにこのCMの最後には、一迅社のロゴと一緒に、
「映像化にご興味ありましたら弊社まで」と書いて
ありました。アニメ化とか(または、、、実写化とか?)
を狙っている? それならミラクるんの方の
映像化もお願いしたいかもですね。
劇場版ミラクるんの大きな看板の前で、ミラクるん
コスのちなつ、ライバるんの京子、ライバるん変身前
の結衣、ガンボーのあかりが一緒にいる場面が描かれて
います。これって、第1期のブルーレイ&DVDの第3巻
のジャケットに使われているイラストの場面とちょうど
同じですね。こういう仕掛けも面白いかもです。
看板は、劇場版「魔女っ娘 ミラクるん 最強の敵」の
ものらしいです。劇場版については、これまで第1話で
「冒険篇」が第1期の第7話で「電子の要塞」が取り上げ
られています。「冒険篇」、「電子の要塞」、「最強の敵」
というのは、やはりあのスーパーヒーローの劇場版
第2作から第4作までのサブタイトルと同じ、ですね。
ここまで合わせてきているのはこだわり、なの
でしょうか。なお、あちらの作品では第4作の後
しばらく時間をおいてから「リターンズ」が公開
されているようです。
途中、ある企業出展のブースに立ち寄った京子。
ですが、お目当ての「ミラクるんグッズ」は「完売」
になっていたらしいです。京子が号泣していた所、
救いの手が差し伸べられるようです。
それで、彼女が行っていたブースの企業の名前は
「一輪社」だとか。これはやはり「ゆるゆり」原作の
出版元の名前からきている、のですよね。ブース番号
が「314」なのは、夏コミ80の時と同じっぽいです。
(ところで「桑田真実先生」って誰なのでしょう?)
その近くには、「yurimate」や「芳大社」のブースも
見えます。この2つもどこかで聞いた事がある感じ
です。
というようにいろいろな事があったコムケだった
ようですが、4人(+千歳)ともそれぞれに楽しめて
いたのでは、と思えます。けどその他に、あまり
楽しめなかった人がいるみたいです。
綾乃は、去年の時は行き先も聞かされず(というか
どこかに行くとも教えられずに呼び出されていたの
ですよね)、いきなり東京に連れてこられて、
経験した事のない濃いイベントに参加し、彼女
自身もコスプレにつきあわされていました。
何も理解できずに始まり終わってしまった旅
でしたが、京子と一緒に遠くへ出かけた事に
変わりはないと言えそうです。
もし今年もそれがあるなら、今度はちゃんと
準備して2人の時間を満喫できるようにしたい、
と綾乃は考えたのではないでしょうか。日程を
調べ上げ、着替えやお泊まりの準備もあらかじめ
整えておいて、後はお呼びがかかるのを待つだけ、
だったみたいです。
ところが、、、という結果になっているらしい
ですね。結衣が綾乃を気の毒がっていたので、
もしかしたら彼女が京子に言い聞かせたのかも
です。
京子の前ではなかなか素直になれない綾乃が、
去年の時につい文句を言ってしまって、それを
聞いたから誘うのをやめた、なんていきさつも
あるのかもしれません。でも本当は、綾乃は
(イベントそのものというよりは)京子と一緒に
思い出を作れるのを楽しみにしているんだという
事を、わかってあげてもらいたい気もします。
こういう状況であれば、千歳が気を回して綾乃を
連れ出す、といった流れもありそうですけれど、
千歳は1人で来てしまったみたいです。
自分からアピールしなかったとはいえ、綾乃に
とってこれはちょっと切ない出来事のような
気がします。しかも、ついに京子からかかって
きた電話は、綾乃を使いっ走りとして扱うような
内容のもの。綾乃としてはとてもやるせない
気持ちになってしまうのではないでしょうか。
せっかくの京子からの電話なのに、何も
言わずに切ってしまうほどですから、綾乃の
ショックはかなり大きかったように思えます。
一方で(といってもこれは後日談でしょうけれど)
京子は結衣と、「ほめんじゃねーよ」、「ほめて
ねーよ」なんて言葉遊びを通じて愛情の再確認(?)
をしているようでもあります。綾乃のやり場のない
気持ちを、誰かに何とかしていやしてもらいたい
ものです。
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