ゆるゆり♪♪ 第8話
歌に踊りにと大活躍(?)なちなつ。でもどうしても、
絵の腕前はものにならないみたいです。でもあふれる
気持ちは強いイメージとなり、エンディングで花開いて
います、画面から浮き出そうな勢いで、、、。けれど
そんな彼女でも、女の子同士の恋愛にはちょっと
悩んでいるのですよね。百合な思いに対しては、
明るい未来があると良いですね。
テレビアニメ「ゆるゆり♪♪」、第8話「ちなつ無双」
です。
ごらく部室のこたつに座り、京子は真剣な表情で
紙にペンを走らせる。描いている漫画の原稿は、
冬のコムケ(冬コム)に向けてのものだ。しかし
原稿の締め切りはあさって。描かなければならない
ページはまだたくさんある。見かねたあかり達は、
手伝いを申し出る。京子は歓喜し、早速作業を
割り当てる。結衣はベタ塗り、あかりはトーン貼りを
頼まれるが、ちなつには何もない。京子は緊張した
表情で、「お茶を入れて」と頼む。
タイトルコールでは、雪をかぶったごらく部室
の前に、あかりがそりに乗って登場してます。
サンタさんなのですね。なぜそんな役を務める事に
なったのかはわかりませんけれど、彼女なら
楽しんで仕事をしそうですね。でもここでは、
思いがけない事が起きて困っちゃっているようです。
本編の方は、冒頭の場面と同じように冬の
エピソードになっています。京子は冬コム用の
原稿をせっせと描いています。
ここでの京子は何だか声のトーンが低くて、
いつもの元気さ加減が少ないです。これは相当
追い詰められてるのかも。それにしても彼女って、
軽いノリが抜けるとこんな感じになるんですね。
素の京子ってどっちなのか、ちょっと気になります。
さて京子は皆に手伝ってもらえる事になります。
結衣はこれまでに何度も手伝った経験がある
ようで(第6話ではアニメ作りをやらされたとも
言ってます)、かなり慣れているみたいです。
あかりも、消しゴムかけから始まってトーン貼り
にも挑戦してます。途中でくしゃみが出ちゃって
ましたが、それなりにお役に立っているようです。
問題(?)は、ちなつ、、、。絵の才能については
定評のある彼女には、この切羽詰まった状況では
関わらないでいてほしい、と京子は切実に願って
います。
何とかお絵かきから木を反らせようとする
3人の努力が涙ぐましいですね。それもちなつを
傷つけないようにしようという彼女達の優しさが
あるようです。
(ちなつは「私に原稿触らせたくないとかじゃ
ないんでしょうね?」なんて言ってましたから
答え方次第ではちなつの絵に対する皆の評価が
ばれてしまいそうではありました。でもそこは
うまくごまかせていたみたいです。)
ちなつもその空気を何となく感じているのか、
言われた通りの事をしています。、、、といっても
彼女の歌や踊りはかなり独創的ですね(この歌に
メロディをつけたのは大久保瑠美さんだったり
するでしょうか)。やはりアートの才能については、
彼女は次元の違う存在なのかも? なお、歌は
別に下手ではないみたいです。
歌と言えば、次のエピソードでは、京子達が
綾乃達を誘ってカラオケボックスでクリスマス
パーティを始めます。またも突然のお誘いですが、
京子はノリノリのサンタコスで生徒会室に
乗り込んできてますし、綾乃も京子と遊ぶのが
嫌なわけはないので、めでたくパーティは
開かれたようです。ところでりせは、、、いる?
(ちなみに原作の「intermission.4☆うたうよ!?
ミラクるん♪」では2年生の4人でカラオケに
行っています。特にクリスマスでもなく、前から
約束していたようで皆私服で集まっています。
アニメ版の方でも、もっと綾乃達の私服を描いて
いってもらえたりすると、画面に彩りが増えそう
ですね。)
綾乃が恥ずかしがってなかなか歌えないのを
千歳が優しくリードしてあげたり、さらに綾乃が
京子とデュエットできたりという部分は原作でも
良い雰囲気で描かれていますね。結衣は京子が
仕掛けるいたずらにつきあわされています。
原作にも出ていた「地獄の底へもついていく」は、
アニメ版ではもう少し詳しく説明されています。
まあ内容はどちらにしても危うい感じなのです
けれど、ヒロインの女の子が強く慕っている相手
って、女の子らしいです。こういう部分にちょっと
百合を盛り込む所は、アニメ版の意気込みを感じ
させます。
さらにこのストーリーでは1年生が一緒に
カラオケに来ているため、そちらの方でもいろいろな
場面が見られます。あかりは皆と一緒に楽しく
歌おうとするのですが、、、ちょっとミスしたようで
不憫な状態になっています。
(そういえばあまり関係ないですけれど、カラオケ
のエピソードの中で櫻子が「だからおっぱいが
でかいんだよ向日葵は」と言ってました。これを
聞いてある漫才コンビのネタを思い出したのです
けど、、、まあ別に意識してるわけではないですよね。)
百合的には、やはり向日葵と櫻子が2人だけの
世界を作ってますね。櫻子はいろいろ言いながらも
向日葵を頼りにしてますし、向日葵も結局は櫻子の
そばにいたいと思っているのでは。
場面的にも、一緒に遊びに来ている人があんなに
たくさんいるのに、気がつけば2人で並んで歌って
ますし、ふん、と目をそらしても、決して離れて
いったりはしません。もうこの場面は、他の誰も
邪魔できない彼女達2人だけの世界ですね。
ちなつは、どうにかして結衣とデュエットしたい、
と、彼女なりにあれこれ考えてお膳立てをしよう
としています。が、なかなかうまくいかないみたい
です。
彼女が結衣と一緒に何かしたいと願う気持ちは
本当にピュアなものでしょう。ですからこんなにも
失敗が続くと、実はけっこうへこんでしまうのでは
ないでしょうか。
ちなつの気持ちに応えるように、別の日に、結衣は
2人きりでちなつと会っています。結衣は、カラオケ
で、ちなつが自分とデュエットできなかったから、
というのと、バレンタインのお返しの意味でちなつを
誘ったようです。でも、ちなつは自分と2人きりに
なれれば嬉しいんだろう、といった考え方だったと
したらそれはちょっと違うような気もしますね。
それに、バレンタインのお返しをクリスマスの後に
するというのも時期が離れてしまっている感じも
あったり、、、。いえ、結衣はいつでもちゃんと、
ちなつの純粋な気持ちを大事に思っているの
でしょう。
ともかく2人きりのデート。ちなつは結衣と
より親密になるために知恵を絞っています。どの映画
を見るか選ぶ時は、迷った結果、ホラーものに決めて
います。ありがちな方法で2人の距離を縮めようと
考えたみたいですが、結果は、、、うまくいった?
映画の後、2人であちこち回っている間に、ちなつ
は何かに気づき始めています。自分は嬉しくて
はしゃいでいたけど、これって本当にデートなのかな、
と。
周りを見れば、男の人と女の人が楽しそうに
腕を組んで歩いている。自分は結衣と手をつなぐ事も
できない(日頃は結衣にぶつかっていく勢いなのに
この場で手にも触れられないのは、、、そんな気分
なのでしょう)。
映画を選ぶ時も、彼女はつい「ピュアな恋愛もの」を
避けています。恋心は同じだったとしても、映画の
スクリーンで恋をする2人は男性と女性。それを
女の子同士の自分達に見せられても、あまり
ピンとこないのは明らかです。
世の中を見渡せば、そこここでよく目にするのは
男女の恋愛ばかり。それが常識で、それ以外は
あり得ない、と無言で圧力をかけられているように
さえ見えます。中学生でしかないちなつには、自分の
感じ方が間違っているのかな、と不安になってしまう
かもしれません。(綾乃や結衣も、第1期の第7話で
似たような状況を経験していると思われます。)
だけど、という所がちなつらしさなのでしょうね。
今手に触れているぬくもり、胸に感じるときめきは
決して嘘や幻などではない。ちなつは、結衣との
関係を通して、確信できたのではないでしょうか。
彼女のこの気持ちは、百合にとっては心強いもの
ですね。
いったん気持ちを固めれば、後は突き進むだけ。
そう、「ガールズパワー」で! 、、、という事で
エンディングが差し替えられていますね。ちなつを
フィーチャーした「ガールズパワーで」という曲です。
が、映像が、、、。見事なまでのちなつ作画の
イラストですね。しかも効果がかかっていて、まるで
画面から飛び出しそうな立体感。これはそこら辺の
ホラー映画よりも強い恐怖心をあおりそう。しかも
1コーラス1分半すべてがこの調子ですから、彼女の
気合いがうかがえます。これからも彼女は結衣の
ハートをゲットするための努力を惜しまないの
でしょうね。
この話数では、このエンディングをはじめ
いろいろ新しい曲が使われていました。カラオケの
場面では、タイトルだけのものや、キャラが歌って
いたものなどあります。挙げてみるとこんな感じ
でしょうか。
・地獄の底へもついていく
・魔女っ娘ミラクるん
(これは既にCD化されているものと同じでしょうか)
・はじめての○○
・ミラクるんおんど
・萌は愛だ!
・飛べマンダム
・果てしなき愛
・愛の戦士マニキュア
・♂と♀の♥ゲーム
・つんつんバラード
・網走慕情
・ふたりぼっちになりまして
・ガールズパワーで
(あかりが歌っていたクリスマスソングのタイトルが
わかりませんでした、、、。)
いろいろ考えられていますね。これがすべて音源化
されたり、なんて事はあるでしょうか。
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