AKB0048 第11話
凪沙のアイドルとしての魅力を認めつつあった智恵理
ですが、ここではまた疑問を抱き始めているようです。
凪沙は、00の持ち歌の中でも数少ないソロ曲を任される
事になったのですが、そのプレッシャーのためか
いつものパフォーマンスを発揮できていないらしく。
彼女達のライブはどうなっていくのでしょうか。
その一方で、佐江(ようこ)と恵がいい雰囲気ですね。
テレビアニメ「AKB0048」、第11話「ランカスター再び」
です。
アキバスターのAKB0048劇場、アンコールを終えた
襲名メンバー達に喝采が送られる。そこで突然、
ステージ上のスクリーンに「発表!!」の文字が
映し出された。メンバー達も驚いて振り返る中、
藍花星(ランカスター)でのライブが決定したと発表
される。それだけではない、このライブでは研究生の
お披露目公演も行われるという。藍花星は、凪沙達の
生まれ故郷の星でもある。彼女達は、急な出来事を
すぐには理解できなかった。
センターノバの制度があった頃、新しく抜擢された
女の子が代々歌ってきたというソロ曲「渚のチェリー」
は、00に関係する人達にとってはそれぞれに意味の
あるものらしいです。さらに、「S.クワドラプル」が
久しぶりに歌詞を書いた曲「夢は何度も生まれ変わる」
も紹介され、動きが出てきているようですね。
(ところで「渚のチェリー」って、凪沙達の名前に
かかっている? 、、、「凪沙の智恵理」、みたいな。
これは偶然ではないですよね。やはり凪沙と智恵理は、
2人がそろっている事で何かを生み出せるのでは
ないでしょうか。彼女達が、道を間違える事なく
お互いを求め愛情を分け合えるようになると良い
ように思います。)
凪沙は、智恵理達を差し置いて自分がソロ曲に
抜擢されたのをとても驚いています。冷静に見て、
歌やパフォーマンスでは自分はまだまだだと思って
いたからなのでしょう。
でも智恵理から見れば、それは違うようです。自分
にはない輝くものを持っている凪沙が選ばれるのは、
ある意味必然的とも言える。なのに、凪沙は練習では
全くいい所を見せられていない。智恵理は、つい
凪沙に強く当たってしまいます。
この感情は、怒りとか、ねたみとか、そういうもの
とはちょっと別のように思えます。智恵理は、いら立つ
というよりも、本当は凪沙をとても心配しているの
ではないでしょうか。緊張して実力を出し切れない
彼女に、何とかして立ち直ってもらいたいという感覚が
無意識に働いているのでは。
智恵理にはいつもキララがついていて、凪沙のそばで
だけキララは輝く、という2人の関係は特別なもの
だと思います。彼女達がお互いを意識し支え合える
ようになると、百合的にも素敵な雰囲気になるのでは
ないでしょうか。
他のキャラ達については、藍花星へ行った事で、
友歌が護と再会してますね。第1話ではアイドルに
なりたいと願う自分の気持ちを理解してくれない
護に、友歌は嫌気がさしてしまったのかと思ったの
ですけれど、、、実際にはそうではなかったみたい
です。
「一番に見に来てほしい人」と言えるほど、友歌は
護を意識しているようです。本当は仲直りしたいと
思っているのかな? だとしたら今度のライブは
一つのチャンスかも。
という所だったのですが、護本人の気持ちは、、、。
00に興味を持ってくれていたのは良かったかもですが、
推しメンは何と鈴子。彼女のブロマイドを大切に
持っている護を目の前で見て、友歌は複雑な思いに
なってしまったのでは。
ところが鈴子の反応は、とても平静というか、
1人のファンに対する態度、って感じですね。鈴子
としては、恋愛に発展させるようなつもりはないと
言いたいのかもです。
これを見て友歌がどう感じるかが気になる所です。
友歌にとって護は友達で、ちょっと思いを寄せている
男の子、といった位置づけです。けれど同時に00の
ファンでもあります。友歌が恋愛の方向に進もうと
するのか、それともアイドルとファンという関係に
落ち着こうとするのでしょうか。
そういえば護の仲間のあおいは友歌のファンらしい
ですね。あおいって、女の子、でしょうか? 鈴子の
前で恐縮してしまう護とは違って、あおいは積極的に
友歌にアプローチしています。あおいが女の子で、友歌
の気持ちがそちらへ傾くなら、新しい百合な関係が
築かれる可能性もありそうですね。
織音には、少なくとも今はそういう関係になれそうな
女の子はいないみたいです。藍花星から出発する
直前は、両親がいないため学校での勉強以外では
工場でずっと働いていたようで、凪沙達や他の友達と
遊ぶ時間も少なかった感じです。(この話数でも、
彼女は自分が工場で作っていた部品から作られた
ロボットに襲われそうになっています。)彼女が
誰かと知り合い、自分の世界を広げながら相手と
深い関係になっていくなら、それはこれからの
物語なのかもです。
他には、研究生に割り当てられた新曲を自分でも
歌おうとする優子の姿も描かれています。歌や
ダンスでは格下とも言える研究生が相手でも、
歌を渡したくなくて必死になって練習する彼女の
様子は、智恵理の胸に何か気持ちを残している
ようです。
それからみなみは、研究生の公演で護衛に回る
事を彼方に伝えています。彼方には、キャプテン
として立派にステージをつとめるよう励ましても
いますね。もしかしたら「みなみ」の名前を譲る事に
なるかもしれない相手ではありますが、みなみは
彼方が成長する事を応援しているようです。
みなみは気持ちの整理がついたのでしょうか。
それともまだ表向きに先輩らしく振る舞っている
だけ? 彼方が「みなみ」を襲名するかどうかという
部分で、またドラマが起きそうな気もします。
そしてもう1組、関係を築きつつある女の子達が
いますね。恵は佐江の所へ顔を出しています。
佐江は襲名メンバーですが、76期生の恵とは
同期です。襲名前の名前は「ようこ」というようで、
恵はいつもこの名前で彼女を呼んでいますね。
片方は襲名メンバー、もう片方はまだ研究生、恵も
この距離感につらさを感じていた時期がありました。
けれど今はそれを乗り越えて、以前と同じように
相手を見る事ができるようになっているみたいです。
立場の違う2人は一緒に公演する事はできません。
でも、たとえ時間は違っても同じ日に同じステージを
使える、というだけでも、恵には嬉しかったようです。
彼女はその喜びを、佐江との「間接キス」で一生懸命に
表現していますね。佐江の方も、恵のちょっとだけ
大胆な行動に触れて、彼女と同じ気持ちになれた
ようです。2人で見つめ合って微笑んでいます。
彼女達の関係は、襲名とかキララとかセンターノバ
といったものとは直接つながらない、ほんのささやかな
ものなのでしょう。でも2人にとってはお互いが
大切な存在なのですよね。こういう、主人公達とは
少し離れた場所で花開くかわいらしい百合には、是非
うまくいってもらいたいと思ってしまいます。
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