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2012年8月 3日 (金)

その花びらにくちづけを 「玲緒っぽいらじお」第35回

 この回のゲストは初参加の人、しかも大物? ミカ女
の一生徒でしかない玲緒もさすがにかなわないかな、
と思ったらそうでもないですね。やはりこの番組は
玲緒のテリトリーなのかも。そしてさらに、ちょっと
だけですが他の人も登場しています。お便りの方も
いろいろな方達から寄せられていて話題が豊富になって
いますね。

 サークル「ふぐり屋」さんによる百合作品シリーズ
「その花びらにくちづけを」より、ヒロインの1人、
川村玲緒をパーソナリティとしたWebラジオ、
玲緒っぽいらじお」の第35回です。声の担当は
杏花(あんずはな)さんです。
(なお、「その花びらにくちづけを」のシリーズは
年齢に制限がありますが、ラジオ番組の方には
制限はないようです。また、同じ学校を舞台にした
全年齢対象シリーズ「はなひらっ!」もあります。)

 オープニングのドラマでは、玲緒が麻衣と一緒に、
夏らしくかき氷を食べに出かけようとしています。
これって、デート、、、と意識してしまう彼女はおめかし
しようとしますが、麻衣の反応が気になります。庶民派の
麻衣は、玲緒がぜいたくな事をするのをあまり良く
思わないようで。玲緒的にはきれいにした自分を
愛でてほしいのでしょうけれど、なかなか思うようには
いかないみたいです。

 その後のタイトルコールでは、玲緒がいきなり
ロシア語(でしょうか)で挨拶を。そこから彼女は
次々と外国語をしゃべりまくっています。
 なぜこうなっているかというと、番組に海外からの
お便りがたくさん来ているかららしいです。皆に
少しでも番組をわかりやすく伝えたい、そのために
玲緒が工夫したのでしょうね。

 番組紹介のせりふも一部英語になっているのが面白い
ですね。「百合ん百合んな」は「LilyんLilyんな」とか、
「『その花びらにKissを』のキャラクター達がお送りする
Radio showです」なんていう感じで、玲緒のしゃべり方
も何だか楽しいです。

 この番組や「その花」シリーズを応援する海外からの
お便りは、割と以前から読まれていました。本作は
海外でも人気のようです。
 一つには、英語などで国際的に紹介される場合が
多い、という理由もあるようです。日本のゲームや
コミックを海外に紹介しているサイトの一つに
EDENOFXENO」という所があるそうで、そこでは
「その花」シリーズをかなりプッシュしているらしい
です。

 このサイトを運営している団体では、日本語の
ゲームのメッセージを英訳したものをリリースしたり、
コミック作品を6カ国語に翻訳した雑誌を出版したり
などしているようです。雑誌名は「Xenocross」という
そうです。本を紹介するPVも作られていますね。

 例えばこの本では、「その花」のスピンオフとも
言えそうなコミック作品が描かれたりしています。作画
を担当されているのは、「恋は秘かに実らせるもの」や
「少女聖域」などの百合作品を描かれているあさぎ龍さん
です。掲載された作品のタイトルは「追憶のオルゴール」
というそうです。

 このような動きがある事で、本作が海外でも有名に
なっているのかもですね。他にも、番組に時々お便りを
出されているクレイグさんの関係する「St.Michael's
Music Academy
(聖ミカエル音楽院)」が、本作の
世界観を音楽で表現したりしています。
 百合のジャンルはまだ発展途中ではあるのでしょう。
けれど国際化される事で、国内だけでなく海外の
人達も、百合に触れられる機会が増えそうです。

 と、そんなオープニングの間に、スタジオでは
玲緒以外の声もちらちら聞こえています。誰かゲストが
来ているのかな、と思ったら、かなりの大物(?)が
参加していますね。
 落ち着き払った声のトーン、厳かな言葉遣いの
彼女は、聖ミカエル女子学園の学園長、だそうです
(声は京藤サナさんが担当されています)。以前
ミカ女の教師、墨廼江貴子がゲストだった事もあります
が、今度は先生どころじゃないですね(ちなみに
学園長はゲームのヒロインではないようです)。

 玲緒もさぞかし恐縮しているのでは、なんて
思ったのですけど、何だかいつもと同じ調子で
接しています。「この番組では私に従ってもらいます」
とまで言っちゃっていて、無茶ぶりも同じですね。
この番組は「玲緒王国」の範囲に入っているのかも
です。

 サナさんは、花さんや、麻衣役の和泉あやかさん、
紗良役の羽里さつきさんよりも年下らしいです。番組の
冒頭の場面でも、「私なんかを呼んでくださって」と、
かなり謙遜されている感じでした。
 でも一番年下の人が一番年上のキャラの声を担当
される、というのも面白いですよね。確かにサナさんが
学園長の声を出している時は、年上って感じがします。
普段のしゃべり方とのギャップが大きいです。
花さんも含め皆さんいろいろな声を出してイメージ
を作れる所が、声優ってすごいなと思えます。

 サナさんは、本作では学園長以外の声を担当
された事もあるそうです。貴子と瑠奈が登場する
作品では、瑠奈のクラスメイト全員のせりふを
話していたとか。当然声の雰囲気は変えています
けれど、実は自分と自分が会話してる、みたいな
状況だったようです。
 ご本人としては、もう少し前に出る役もやって
みたいらしいです。例として挙げていたのは、黒髪で
眼鏡の委員長キャラ、だとか。でも楓と微妙に
かぶりそうでもあります。やるとしたらもう少し
別キャラになる?

 他にリスナーからのお便りでは、以前紹介されて
いた方からの報告が読まれています。ずっと友達
としてつきあってきた女の子に恋愛感情を抱いて
いた、という女性からのもので、ついに告白したの
だそうです。
 でも相手は友達としての好意だと勘違いした
らしいです。、、、普通ならここまで、という所に
なりそうな雰囲気ですよね。けれどその方は、
逆に切れるぐらいの勢いで自分の恋愛感情を伝えた
みたいです。結果、すぐには返事はもらえなかった
ようですが、少なくともご自分の思いは伝えられた
と言えそうです。なかなかドラマティックな
エピソードですね。

 また、自分の百合好きが母親には既にばれている
という方のお便りも読まれています。ちょっとした
きっかけで、母親からさらに祖母に暴露されて
しまったのだそうですけど、そこで昔の百合事情を
教えてもらったみたいです。
 女の子同士の恋愛感情を、昔は「S(エス)」と
言ったそうです。昔の文学作品やコミックなどでは
時折聞いたりしますけど、実際にその時代を
過ごしていた人からこの言葉を聞けるのは貴重
なのでは。
 さらにそれだけではなく、その祖母の方自身が、
女子の先輩に百合な気持ちを抱いていたそうなの
です。努力して何とかお話できるようになったものの、
告白まではできずに先輩は卒業。でも先輩を思う
気持ちは強かったようで、その後結婚して生まれた
娘(投稿された方の叔母さんです)に、その先輩の
名前をつけて大切に育てたそうです。
 こちらもドラマティックなエピソードですね。
たとえ思いが通じなくてもこういう生き方もある、
と示しているように思えます。玲緒も、投稿された
方にはにはY(YURI)遺伝子が刻まれている、と
言っています。

 そういえば玲緒、じゃなく花さんは幼なじみの
方とけんかして口も聞かなくなってしまったと
おっしゃっていましたけど、ここでは仲直りできた
と報告されていました。良かったですね。これで、
前にぺこさんから紹介されたというかき氷屋さんに
行けるかもですね(だからオープニングのドラマが
かき氷屋へのデートだった、とか?)。

 そんな花さんの自腹で始まった企画、番組の
オープニング曲制作については、番組の最後に
大きな発表がありました。CDに収録してふぐり屋さん
から発売されるみたいです、、、!
 それも、制作した曲にプラスして玲緒と麻衣の
デュエット曲を収録、さらにJUNさんのシナリオ
によるおまけドラマも入ってのリリースだとか。
ジャケットイラストはぺこさんが描かれるとの事
です。
 そしてこれだけではありません。ふぐり屋さんの
次回作にこの曲を使用したいというオファーも
あるそうです。
 ふぐり屋さんがここまで決断されたのは、この
曲から作品への愛情を感じたから。この曲を
作るのには、花さんや作曲担当の方だけではなく、
お便りやご意見を寄せられたリスナーの方達の
気持ちも込められているのですね。そういう部分が、
スタッフの方達を動かしたのかもです。

 どんな曲に仕上がっているのか気になりますね。
いつ頃から番組で使われるようになるのか、また
CDの方はいつ頃発売になるのか、いずれ続報が
あるのでしょう。

 CDの関係では、もう一つ発表がありますね。以前
SHK総選挙で、「お嫁さんにしたいのは誰?」の
投票の時にトップになった楓へのご褒美が決まった
そうです。(紗良は「エプロン」なんて言ってました
けど、)ドラマCDが発売されるそうです。楓の
ご褒美であれば、紗良も登場していちゃいちゃする
はず。こちらも詳しいリリース情報を楽しみに
したいです。

 それと、楓についてはもう一つあるようです。
次回第36回は楓へのご褒美回として、彼女を
フィーチャーした内容になるらしいです。とすると、
久しぶりに楓が登場したりするでしょうか。楽しみ
です。(ちなみに配信はもう始まっていますけれど
私はまだ聞いていません、、、。)

 楓へのご褒美も発表されたSHK総選挙、今は新しい
テーマで投票が受け付けられています。それは、
「非常に優秀な生徒」、、、ではないですね。ここでは
中間発表が行われています。
 1位は麻衣、2位は優菜という順位になっています。
玲緒は、このテーマではあまり上位には入りたく
なかったみたいですけれど、ご褒美があると聞くと
黙ってはいられないのかもですね。この中間発表
では、4位になっていました。
 それから、カルピスソーダに票が入っているのは
考えられるとしても、あやかさんにもそれなりの
票数が入れられているようです。あやかさん本人
にも素質がある、という意味?

 そのあやかさんですが、番組中に急にふらりと
現れたみたいです。これには玲緒、というか花さんも
驚いていましたね。
 どうも同じ時間帯に別のスタジオで収録をされて
いたらしいです。収録作品が「その花」なのか別作品
なのか、1人なのか大勢なのかは、「内緒」だそうです。
お仕事上ではいろいろあるのでしょうね。

 こういう事もあるんだと思っていたら、さらに
もう1人が。今度はさつきさんがスタジオに来て
います。さつきさんも収録があったようです。
あやかさんと同じ作品なのかどうかは、、、内緒
だそうです。

 お2人とも休み時間にちょっと顔を見せた、といった
感じではありました。けれど、本当は休んでおく
ための時間にこちらのスタジオに来たのは、やはり
この番組に思い入れがあるからなのでしょう。
(あやかさん(なのか麻衣なのか)は、以前のゲスト回
で「また出てやるー!」ともおっしゃってましたし、
短い時間ではありますけどこの回でもそれは実現した
と言えそうです。)

 といった感じで、学園長という珍しいゲストが
登場し、また少しではありましたけどあやかさんや
さつきさんも参加されてのべゲスト人数(?)が4人に
なるという、ちょっと特別な回でした。次回は
楓のフィーチャー回でもあり、楽しいイベントが
続く感じですね。

・「その花びらにくちづけを」レビューリストレビューセンター

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