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2012年8月25日 (土)

咲日和 第1巻

 絵柄は4コマ向けに(?)頭身の低いかわいらしい
感じになっていますけれど、キャラ達の性格は原作の
雰囲気と特徴が出ている気がします。その上で
コミカルなネタが展開されていて笑えるのですよね。
さらに、キャラ同士の相手を思いやる気持ちや
優しさもきちんと感じられて、良い雰囲気になって
いるように思います。

 発行スクエニ、月2回刊のヤングガンガン
連載中の、小林立さん作「咲-Saki-」からの
スピンオフコミック作品、木吉紗さん作画の
咲日和」の第1巻を見てみました。

 「咲-Saki-」は、高校生の主人公、宮永咲が、
同じ清澄高校の麻雀部に所属する原村和達と
ともに、麻雀の全国大会で優勝を目指す、という
物語です。アニメ化もされていますね。
 この原作コミックでは、咲達が卓上で繰り広げる
迫力の麻雀バトルや、次々に炸裂する個性的な
特殊能力、それに彼女達の間にある強い友情や
信頼感、愛情などが見所となっています。原作は
現在第10巻までが発行されています。

 そして「咲日和」は、原作と同じキャラ達が
登場する4コマ漫画となっています。けれど
麻雀を打つ場面はほとんどなくて、コンビニへ
買い物に行ったり、お誕生会をしたり、部室を
掃除したり、それぞれの生活をゆるやかに送って
います。

 また、かなり笑えるエピソードも多いですね。
ボケ倒した後のツッコミとか、切り返しの
タイミングなどがとてもうまい気がします。
 例えば、衣の誕生祝いにささやかなパーティを
しようと透華達が考えた時、一がちょっとした
いたずら心で、衣用にと子供向けの椅子を持って
きます。そこですかさず純が「アウトだろ」と
たしなめています。他には、華菜の家に来た
美穂子が華菜の三つ子の妹の面倒を見ている時、
手巻き寿司をうまく作れない緋菜に華菜が延々
ツッコんでいる所も笑える場面です。他にも
もっとたくさん笑いの要素がありますね。

(要素といえば、、、ページの下の方に黒い
帯が不規則に描いてあります。これは何なのかな
と思っていたのですけれど、ちょっとした
仕掛けだったんですね。本を閉じて底の面を
見ると、、、。第2巻でもこういう仕掛けが
あったりするのでしょうか。)

 それなら、原作とはかけ離れたものになって
しまっているのかというと、意外とそうでもないの
ですね。確かに勝負の駆け引きや特殊能力の発動
などはないのですけれど、キャラ達がいかにも
普段やっていそうな振る舞いがちらちらと
見えてきます。

 こういう雰囲気が作り出されているのは、原作の
キャラの性格付けがきちんと押さえられているから
なのでしょうね。ストーリーは4コマでオチが
つくコミカルなものではありますけれど、彼女達
(それと京太郎やハギヨシのような男性陣も登場
します)のもう一つの側面を見ているような
感じで安心できます。

 そして原作の物語でも重要な要素になっている、
女の子同士のふれあいについても、あちこちで
描かれています。本当にさりげない一言やちょっと
した振る舞いの中に、相手を思う気持ちが隠されて
いる気がします。

 例えば、衣が急に「キャッチボールをやりたい」と
言い出します。その時手に持っていた本のタイトル
は「親子のキャッチボール」です。両親がいない
衣は、「親子でするもの」に興味があるのでしょう。
 衣の気持ちの動きには、透華や智紀達はちゃんと
気づいています。早速透華は金にものを言わせて
(といってもそれほど高いものではないのでしょう
けれど)準備をして、5人でキャッチボールを
始めます。透華達4人は皆、愛しい衣のために
家族になりたいと、いつも思っているのでしょうね。

 他には、智美の提案でドライブへ出かける
事になったゆみ達鶴賀学園のメンバー。智美の
ドラテクは相変わらずなためできれば避けたい
所だったようですけれど、たまにはつきあおう
という考えだったようです。
 移動中は大変だったようですがその他には
楽しい思い出も作れていたみたいです。では
皆智美の運転には慣れたのかというと、、、。
ここでは、どんな時でも智美に寄り添おうと
決めている佳織の決意(?)がうかがえるのでは。

 ところでこの作品は、「~の巻」というサブ
タイトルが付けられています。それぞれの話数の
レビューを下にちょっと書いてみたいと思います。

・清澄の巻 (1) (2)
 久が咲、和、優希に買い物を頼みます。本当は
学校の売店でも良かったのですけど、うっかり
コンビニで買ってくるように言ってしまいます。
これは何かある、と誤解する優希達。久もその
期待に応えようと知恵を絞ります。

・風越の巻 (1) (2)
 雨続きで足が濡れて困っていた華菜は、長靴を
買おうとします。それで水たまりをばしゃばしゃ
させて遊ぶとまで言ってますね。これを聞いた
未晴は、自分も長靴を買うと言います。華菜が
跳ね上げた水で自分が濡れる場面を想像したから
なのですが、つまり未晴の中では、華菜と彼女は
いつも一緒、って事なのですね。

・池田の巻 (1) (2)
 華菜の家へ来た美穂子は、華菜の三つ子の妹、
緋菜、菜沙、城菜とすぐに打ち解けています。
3人とも、美穂子の優しさがすぐにわかったの
でしょう。美穂子も小さな子達と仲良くできて
喜んでいますし、何より華菜は、美穂子と自分の
身内が親しくしている様子は、見ていて嬉しいの
ではないでしょうか。

・煎餅の巻 (1)
 アニメ版のブルーレイの初回限定特典で封入
http://www.saki-anime.com/goods/bddvd_04.php
されている「プロ麻雀煎餅カード」の元ネタが
描かれていますね。このカードを集めている
風越の星夏は、同じ趣味を持っている鶴賀の
睦月に会いに行くために、華菜と一緒に鶴賀へ
出かけています。

・龍門渕の巻 (1) (2)
 龍門渕のメンバーの中では一番先に誕生日を
迎える衣を祝うために透華達ははりきって準備を
します。そして衣を「衣おねえちゃん」と呼ぼう
と決めるのですが、果たして衣本人の反応は、、、
大喜びしているようですね。衣の喜ぶ顔は、
一緒に透華達を嬉しい気持ちにさせるのでしょう。

・鶴賀の巻 (1) (2)
 県大会の後、部長の引き継ぎをしたのを機会に、
睦月、佳織、桃子は部室の掃除をする事にします。
棚はわけのわからないもので埋め尽くされているの
ですが、ほとんどは智美の私物。どうするべきか
電話で問い合わせるのは、やはり佳織が自然に
引き受けているようです。

・愛宕の巻 (1)
 1本のエピソードの中で登場するのは愛宕洋榎
と絹恵の姉妹2人だけ、です。家ではくつろいだ
気持ちになるのでしょうか、会話も親しげな
雰囲気ですね。「愛宕家人気投票」をしていても、
2人ともお互いを大切にしたいという思いが
あふれてしまうみたいです。

・宮守の巻 (1)
 超めんどくさがり屋の白望が部室へこたつを
持ってきてまったり休んでいます。麻雀の練習
にもならないような状況に、塞も胡桃もどうにか
しなきゃと思うのですがこたつの魔力には勝てず。
こういう事に厳しいはずの胡桃もちょっと手ぬるく
なってる?

・大人の巻 (1) (2)
 全国大会で実況と解説をしている恒子と健夜の
エピソードです。常にハイテンションの恒子の
傍若無人な振る舞いにどんどんツッコんでいく
健夜ですが、この2人の場合は、けんかするほど
仲がいい、という関係を正に表している気が
します。

 といった感じで、女の子達の間にある優しさ
や愛情には、(原作と同じように)百合に通じる
ものがある気がします。第2巻でも同じように
女の子同士の暖かいふれあいと親密さが描かれて
いると良いですね。
 それと、本作と同じスピンオフ作品の、五十嵐
あぐりさん作「咲-Saki- 阿知賀編 episode of
side-A
」はアニメ化されているんですよね。
、、この作品もアニメ化されたりすると楽しそう
です。

・「咲-Saki-」レビューリストレビューセンター

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